医者よ自分を癒せ



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    初公開日(参考)1956年01月
    分類

    長編小説

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    医者よ自分を癒せ (ハヤカワ・ミステリ 294)

    1983年09月01日 医者よ自分を癒せ (ハヤカワ・ミステリ 294)

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    医者よ自分を癒せの総合評価:9.33/10点レビュー 3件。-ランク


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.3:
    (4pt)

    皮肉屋の医者の懺悔録

    完訳ではない、抄訳だそうだが、新訳が出るのも期待できそうにないから、古本を購入して読みました。     ヘクター・マックオストリッチの死後に残された手記のかたちではじまる物語。フィルポッツは、犯人探しより、心理描写に重点をおいていて、知的レベルの高いサイコパスがよく登場するので、さてはこの医師の懺悔録だなという先入観で読み進めていく。イギリスの海沿いの町ブリッドマスの美しい山や丘の描写が丁寧になされていて、風景が目に浮かぶようだ。語り手の医師ヘクターはこの町にきて間もない頃、たまたま殺人事件の現場にいあわせて激しく言い争う二人の男の声を聞いたが、そのことは誰にも言わなかった。被害者は、完璧な好青年のルウパート。やがてヘクターはルウパートの父アーサー、その娘シシリイと知り合う。シシリイを理想的な伴侶と思い定めたヘクターは父娘に接近していく。アーサーは不動産業の他に慈善事業にも手を出していて世間からは聖人とあがめられていた。しかしヘクターはうさんくさい偽善者と感じ、どうしても好きになれなかった。ルウパートの死によってアーサーに1万ポンドがいくことになったのを聞いて、ヘクターはアーサーが息子のルウパートを殺したのではないかと疑うようになった…醜い人間心理の描写と、ヘクターとシシリイの純愛、新婚旅行のイタリアの美しい自然の描写の対比が素晴らしいです。
    医者よ自分を癒せ (ハヤカワ・ミステリ 294)Amazon書評・レビュー:医者よ自分を癒せ (ハヤカワ・ミステリ 294)より
    4150002940
    No.2:
    (5pt)

    完訳を期待!

    20数年前に、出張の途中に立ち寄った東京銀座の旭屋書店で購入。東京駅の丸の内側の椅子に坐って読み始め、新幹線の車中で読みふけり、神戸のホテルで読了。最後の頁を読み終えたときに、著者の作家としての技量に感銘。翻訳は明快な訳で、原文と対照したわけではないが、名訳と思った。訳者は宇野利泰氏である。
     その後、本書の米国版、The Anniversary Murder.1936(Dutton)を入手。翻訳と比較したところ、翻訳であるハヤカワミステリー294(印刷発行の日付は、昭和31年12月15日)には、第2部第9章が欠けていることに気付いた。このハヤカワミステリーの訳は、雑誌「別冊宝石29号(昭和28年印刷発行)」209頁以下に基づいているが(訳者も同じく、宇野氏)、この雑誌の訳でも同様の箇所が欠けている。訳者は、英国版であるPhysician Heal Thyself.1935(Hutchinson)を使用した可能性があり、この英国版には、そもそも第2部第9章がない(つまり、第2部第8章で完結している)かもしれないと考えた。
    この疑問は、最近、入手した英国版を参照することによって解決した。英国版にも、米国版と同様に、第2部第9章があることを確認した。ハヤカワミステリー294は、完訳ではないようである。どうして、省略したかが疑問として残った。以下は、推測である。第2部第8章の結末だけでも、実は本書は内容上完結しているものと評価できないではない、そこで、訳者は、あえて第9章を省略したという推測である。しかし、未訳の第2部第9章(わずか数頁である)は、非常に魅力的な内容である。未訳の箇所があっては、残念。完訳を期待したいが、どうであろう。
    蛇足であるが、以下の2点を付け加えておこう。翻訳の冒頭で、ルカによる福音書第4章第23節の「医者よみずから己を医せ」の章句が引用されているが、これは訳者が付したものである。原文にはない。
    訳者が翻訳に使用した版は、英版か米版のいずれか?これがわからない。表題は英国版によっているから、訳者は英国版を使用したとは断定できない。翻訳では米国版を使用したが、英国版の表題が内容に適合しているので(これは本当である)、表題だけは英国版に従ったという推測はありえないではない。訳者に照会するのが近道であるが、訳者が存命か否かは承知していない。
                          以 上
    医者よ自分を癒せ (ハヤカワ・ミステリ 294)Amazon書評・レビュー:医者よ自分を癒せ (ハヤカワ・ミステリ 294)より
    4150002940
    No.1:
    (5pt)

    完訳を期待!

    20数年前に、出張の途中に立ち寄った東京銀座の旭屋書店で購入。東京駅の丸の内側の椅子に坐って読み始め、新幹線の車中で読みふけり、神戸のホテルで読了。最後の頁を読み終えたときに、著者の作家としての技量に感銘。翻訳は明快な訳で、原文と対照したわけではないが、名訳と思った。訳者は宇野利泰氏である。
     その後、本書の米国版、The Anniversary Murder.1936(Dutton)を入手。翻訳と比較したところ、翻訳であるハヤカワミステリー294(印刷発行の日付は、昭和31年12月15日)には、第2部第9章が欠けていることに気付いた。このハヤカワミステリーの訳は、雑誌「別冊宝石29号(昭和28年印刷発行)」209頁以下に基づいているが(訳者も同じく、宇野氏)、この雑誌の訳でも同様の箇所が欠けている。訳者は、英国版であるPhysician Heal Thyself.1935(Hutchinson)を使用した可能性があり、この英国版には、そもそも第2部第9章がない(つまり、第2部第8章で完結している)かもしれないと考えた。
    この疑問は、最近、入手した英国版を参照することによって解決した。英国版にも、米国版と同様に、第2部第9章があることを確認した。ハヤカワミステリー294は、完訳ではないようである。どうして、省略したかが疑問として残った。以下は、推測である。第2部第8章の結末だけでも、実は本書は内容上完結しているものと評価できないではない、そこで、訳者は、あえて第9章を省略したという推測である。しかし、未訳の第2部第9章(わずか数頁である)は、非常に魅力的な内容である。未訳の箇所があっては、残念。完訳を期待したいが、どうであろう。
    蛇足であるが、以下の2点を付け加えておこう。翻訳の冒頭で、ルカによる福音書第4章第23節の「医者よみずから己を医せ」の章句が引用されているが、これは訳者が付したものである。原文にはない。
    訳者が翻訳に使用した版は、英版か米版のいずれか?これがわからない。表題は英国版によっているから、訳者は英国版を使用したとは断定できない。翻訳では米国版を使用したが、英国版の表題が内容に適合しているので(これは本当である)、表題だけは英国版に従ったという推測はありえないではない。訳者に照会するのが近道であるが、訳者が存命か否かは承知していない。
                          以 上
    医者よ自分を癒せ (1956年) (世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:医者よ自分を癒せ (1956年) (世界探偵小説全集)より
    B000JAZ5M4



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