兄の殺人者
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英国で1961年刊行されたものの翻訳です。 とのことで50~60年代の戦後のイギリスを舞台としたもので、おそらくは地方の小都市。 エレベータが手動開閉の扉を備えていたり、専用回線の電話線を引いていたりといったアナログ感のある時代設定です。 濃霧の夜に、電話でオフィスに呼び出された主人公が法律事務所の共同経営者である兄の遺体を発見する…という幕開けで小説は始まります。 しっとりとした人物描写で、登場人物の性格が鮮やかに描かれる一方、特に強調されていないとはいえ、冷たい小雨が降りそぼる陰鬱な冬という光景が目に浮かびます。普及しつつある自動車をはじめ、タイプライターやロウ管録音機、万年筆セットに木製のデスク…といったクラシックなオフィスの様子がまた色を添えます。 主人公の性格もまたいいですね。どうみても不公平な扱いを受けているように見えるが、兄に対する親愛の情があったり、あるいは周りの人たちに対して強く出られない弱さもあり、苛立ちを爆発させる場面もあったりと、とても人間的です。友人にもちたいタイプですね。エモーショナルな地の文にはヒントがそっと隠されています。まず読んで、そして全てがわかった後にまた読んで、そして今度は犯人捜しを離れてひとつの物語としてまた読んで。と何度も楽しめる作品です。 | ||||
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以前に読んだこともあるが、再度読み返したがテンポ良く楽しかった! | ||||
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記載通りの良好な状態でした。迅速に届き、すぐ読むことができました。 | ||||
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D・M・ディヴァインの処女作である『兄の殺人者=My Brother's Killer』(1961)を読んでみた。 本書は、有名なクライム・クラブの版元であるコリンズ社が、大学の先生を対象とした探偵小説コンクールに著者が投稿した作品であり、その審査員であったアガサ・クリスティーが「最後まで読んで楽しめた、極めて面白い犯罪小説」と称賛した作品だったが、D・M・ディヴァインは、大学の事務職員であったため賞を受けることができなかった。 評者の正直な感想を言わせてもらえば、アガサ・クリスティーが、この『兄の殺人者』を、称賛したのは、他の作品のレベルが酷かったからではないかと思ったのです。 本作品では、犯人探しをしてゆくのが被害者の弟であるから、プロの探偵や刑事が犯人探しで登場する事件ではないが、登場する一人一人のキャラクターを、筆者ならではの精緻な描写力で書き上げていることから、この作品を上質なものと捉えたアガサ・クリスティーが他の作品と比較して評価したのだと想像してしまったのです。 確かに処女作として読めば秀作であろうが、この手の本の読み巧者なら読み始めてすぐ犯人像も観えくるだろうし、プロットにも新鮮さを感じない。 評者が期待したほど楽しませてくれる作品ではなかったのが残念であつた。 | ||||
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D・M・ディヴァインの処女作である『兄の殺人者=My Brother's Killer』(1961)を読んでみた。 本書は、有名なクライム・クラブの版元であるコリンズ社が、大学の先生を対象とした探偵小説コンクールに著者が投稿した作品であり、その審査員であったアガサ・クリスティーが「最後まで読んで楽しめた、極めて面白い犯罪小説」と称賛した作品だったが、D・M・ディヴァインは、大学の事務職員であったため賞を受けることができなかった。 評者の正直な感想を言わせてもらえば、アガサ・クリスティーが、この『兄の殺人者』を、称賛したのは、他の作品のレベルが酷かったからではないかと思ったのです。 本作品では、犯人探しをしてゆくのが被害者の弟であるから、プロの探偵や刑事が犯人探しで登場する事件ではないが、登場する一人一人のキャラクターを、筆者ならではの精緻な描写力で書き上げていることから、この作品を上質なものと捉えたアガサ・クリスティーが他の作品と比較して評価したのだと想像してしまったのです。 確かに処女作として読めば秀作であろうが、この手の本の読み巧者なら読み始めてすぐ犯人像も観えくるだろうし、プロットにも新鮮さを感じない。 評者が期待したほど楽しませてくれる作品ではなかったのが残念であつた。 | ||||
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