赤い夏の日



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初公開日(参考)2008年10月
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長編小説

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赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2008年10月23日 赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

悲惨な事件に巻込まれ、心に傷を負ったままのレベッカは、職務に復帰した法律事務所で空虚な日々を送っていた。そんな彼女が、上司の出張に同行して故郷のキールナへ戻ってきた。だがそこで待っていたのは、またしても殺人事件だった。教会の女性司祭が夏至の夜に惨殺されたのだ。ふとしたことから被害者の周囲の人々と関わることになったレベッカは否応なしに事件の渦中へ…『オーロラの向こう側』を凌ぐ最新傑作登場。スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長篇賞受賞。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

赤い夏の日の総合評価:8.89/10点レビュー 9件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

赤い夏の日の感想

1作目の『オーロラの向こう側』に続いてレベッカのシリーズ2作目です。
1作目は特に感じたのですが、翻訳の仕方のせいかもしれませんが、1人称だか3人称だかわかりづらい文章でいまひとつ感情移入ができず、またキリスト教にありがちな閉鎖的な田舎の物語とあって、不完全燃焼のまま読了しました。
2作目は心の傷の癒えないレベッカは直接の関係はないものの、人物描写が丁寧になり閉鎖的な社会で生きる人々の苦悩が非常に身近なものに感じられました。

北欧と言うとどうしても非常にリベラルなイメージを持ってしまうのですが、世界中どこの社会でも同じような葛藤が存在するのだと改めて思いました。キリスト教の世界だけでなく障害を持つ子どもたちの親やDVの問題、ひずみはいつも弱者へとしわ寄せが行ってしまうと言う悪循環。
事件は解決するものの救いのない結末は辛いものがあります。

出産休暇中のアンナ・マリア警部の日常が非常にリアルで働くお母さん達は非常に共感できるのではないでしょうか。
主人公のレベッカは踏んだり蹴ったりですが、まだシリーズが続くようなのでこれからどんな風に立ち直っていくのか、変化していくのかも気になるところです。

たこやき
VQDQXTP1
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

さらに深く、重く

スウェーデンの女性弁護士・レベッカシリーズの第2作は、デビュー作を越える傑作だった。
前の事件の悲惨な結末で心身ともに深い傷を負ったレベッカは、体は戻ったものの心は1年半を過ぎても立ち直れず、病気休暇を与えられていた。そんなとき、上司の出張に同行するかたちで、再び故郷・キールナに行くことになった。あの事件の記憶も生々しい祖母の家の近くの村で上司と立ち寄ったパブの雰囲気に引かれたレベッカは、しばらくそこに滞在することに決める。パブを切り盛りする若い二人やお客などと交流する内に、レベッカは心の健康を取り戻せそうな気がしてきた。
ところが、この村では3ヵ月前に女性司祭が殺されて教会のパイプオルガンに吊り下げられるという事件が起きていた。新聞もテレビも見ない生活を送っていたレベッカは事件を知らなかったが、あることから事件の鍵となる証拠を手に入れ、前作で知り合った女性警部に手渡す。そこからレベッカは事件捜査に巻き込まれ、重要な役割を果たすことになる。
事件の背景には、前作同様、キリスト教会が支配する閉鎖的なコミュニティでの軋轢、つまり世界中どこの社会にもある男女差別、女性解放の行動とそれに反対する人々との争いがあった。女性解放活動に熱心な女性司祭は、一部では強く支持されたが、それ以上に反発や憎悪を向けられてもいた。「彼女を殺したいと思っていた人物はいっぱいいる」と語る村人たち。犯人はだれか?、その動機は何なのか?
真相の解明プロセスでは、今回はレベッカより警察が中心になり、通常の警察小説の趣が強くなっているが、本作では人物描写の深さ、重さが一段とレベルアップしている。読んでいる途中、自分が登場人物に同化していることをたびたび発見し驚かされた。犯人および犯行動機に同情するにしろ反発するにしろ、多くの人が深く心を揺さぶられるだろうことは間違いない。オススメです。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(3pt)

赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

悲惨な事件に巻込まれ、心に傷を負ったままのレベッカは、職務に復帰した法律事務所で空虚な日々を送っていた。そんな彼女が、上司の出張に同行して故郷のキールナへ戻ってきた。だがそこで待っていたのは、またしても殺人事件だった。教会の女性司祭が夏至の夜に惨殺されたのだ。ふとしたことから被害者の周囲の人々と関わることになったレベッカは否応なしに事件の渦中へ…。
赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.6:
(4pt)

北欧ミステリーは、まだまだ読みたい!

北欧ミステリーにはまってますが
これを読むと、まだまだ読みたくなりました。

田舎の町での殺人事件。
弁護士なのになぜか事件にまきこまれる女性主人公。
事件解決に奮闘する女性刑事。
女性が活躍するのも嬉しい!

ただし、本書は英語版からの重訳なので
ところどころ、極東の島国にすむ人間には
何かが想像もつかない品物の名前が出てくるのが残念。
もうちょっと丁寧に翻訳してほしいと思いました。
赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.5:
(5pt)

人間の暗い情念の世界を描き切る前作を超える衝撃の傑作です。

凄まじい衝撃的な展開で読者の度肝を抜いた前作「オーロラの向こう側」に続いてスウェーデン新進女流ミステリ作家ラーソンが放つ弁護士レベッカ・マーティンソン・シリーズ待望の第2弾です。前作で過酷な状況の中ぎりぎりの選択を強いられた若き女性弁護士レベッカは身体の傷は癒えて退院したが心の傷は癒え難く法律事務所に復帰後も放心状態で日々を送っていた。偶然上司の出張に同行し故郷キールナへ戻って来た彼女を待っていたのは、またもや陰惨な教会の女性司祭惨殺事件だった。事件を捜査するアンナ警部と再会したレベッカは運命的に事件に巻き込まれて行く。
本書は500頁を超える大作で、著者は被害者と関わりのあった人々の日々の生活や心模様を急がずゆっくりと丹念に描写して行きます。読者は真相を探る事ばかりに汲々とせずに焦らず落ち着いて個々のエピソードを読み進めるのが良いでしょう。本書を読んで感じたのは、著者の資質が謎解きミステリーの書き手というよりも人間が生来持っている暗い情念の語り手にあるという確信です。本書でも読み進む内に、さまざまな状況が人間をがんじがらめにして追い詰めて行く苦悩の思いがひしひしと伝わって来ます。もうひとつ本作で顕著なのが著者が犬猫や狼等の動物を心から愛していると思える事で、人生の中で動物が人間に与えてくれる喜びと悲しみを余さず描き切っています。本書のラストは前作とは違った意味で衝撃的で、絶望に駆られた人間が為し得る悲しく残酷な所業の無情さを感じさせ、レベッカならずとも人間不信に陥っても無理はないと思えます。著者が本書の章間に挿んだ「黄色い脚」のエピソードは、自然界で逞しく生きる雌狼の波乱万丈の人生の物語で、私には雌狼とレベッカの生き方が重ね合わせて描かれているように思えます。再び心に深い傷を負った彼女が悲しみから立ち直って元気に復活し、何時か幸福を掴んでくれる事を祈念したいと思います。
赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.4:
(5pt)

さすがスウェーデン!

レベッカ・マーティンソン・シリーズの二作目がついに出版された。
キールナの事件で精神的な傷を受けたが、徐々に回復していく。
ところが、女性司祭がオルガン・ロフトから吊り下げられるという事件が起き、
レベッカもその事件に関わっていってしまう。

キールナ警察のアンナ=マリア・メラ、スヴェン=エリック・ストールナッケや
レベッカの上司モーンス・ウェングレン、レベッカの祖母の家の隣人
シヴィング・フェルボリなどお馴染みのメンバーも勿論登場します。

マルティン・ベックやクルト・ヴァランダーなどの上質なシリーズものが
スウェーデンには多く、このレベッカ・マーティンソン・シリーズも
その中に入るのではないか。

レベッカ・マーティンソン・シリーズはまだまだ始まったばかりだ。
彼女のこれからの活躍に期待したい。


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No.3:
(5pt)

さすがスウェーデン!

レベッカ・マーティンソン・シリーズの二作目がついに出版された。
キールナの事件で精神的な傷を受けたが、徐々に回復していく。
ところが、女性司祭がオルガン・ロフトから吊り下げられるという事件が起き、
レベッカもその事件に関わっていってしまう。

キールナ警察のアンナ=マリア・メラ、スヴェン=エリック・ストールナッケや
レベッカの上司モーンス・ウェングレン、レベッカの祖母の家の隣人
シヴィング・フェルボリなどお馴染みのメンバーも勿論登場します。

マルティン・ベックやクルト・ヴァランダーなどの上質なシリーズものが
スウェーデンには多く、このレベッカ・マーティンソン・シリーズも
その中に入るのではないか。

レベッカ・マーティンソン・シリーズはまだまだ始まったばかりだ。
彼女のこれからの活躍に期待したい。
赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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