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赤い夏の日



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【この小説が収録されている参考書籍】
赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

赤い夏の日の評価: 8.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
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(7pt)

赤い夏の日の感想

1作目の『オーロラの向こう側』に続いてレベッカのシリーズ2作目です。
1作目は特に感じたのですが、翻訳の仕方のせいかもしれませんが、1人称だか3人称だかわかりづらい文章でいまひとつ感情移入ができず、またキリスト教にありがちな閉鎖的な田舎の物語とあって、不完全燃焼のまま読了しました。
2作目は心の傷の癒えないレベッカは直接の関係はないものの、人物描写が丁寧になり閉鎖的な社会で生きる人々の苦悩が非常に身近なものに感じられました。

北欧と言うとどうしても非常にリベラルなイメージを持ってしまうのですが、世界中どこの社会でも同じような葛藤が存在するのだと改めて思いました。キリスト教の世界だけでなく障害を持つ子どもたちの親やDVの問題、ひずみはいつも弱者へとしわ寄せが行ってしまうと言う悪循環。
事件は解決するものの救いのない結末は辛いものがあります。

出産休暇中のアンナ・マリア警部の日常が非常にリアルで働くお母さん達は非常に共感できるのではないでしょうか。
主人公のレベッカは踏んだり蹴ったりですが、まだシリーズが続くようなのでこれからどんな風に立ち直っていくのか、変化していくのかも気になるところです。

たこやき
VQDQXTP1

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