白昼の悪魔
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クリスティの最高傑作『白昼の悪魔』の3番目の日本訳 クリスティの最高傑作が何かは、当然読者によって、ファン、マニアによって違うだろうが、読む前に結末・トリック等を知っていて読んだか、知らずに読んだかで大きく左右されると思う。それで、私は、知っていて読んだ『アクロイド』『ABC』は今でも最高傑作に入れたくない。 『オリエント急行』は真相がわかったとたん、世界がひっくり返るような衝撃を受けた、『白昼の悪魔』はポワロの言葉に背筋が凍り付いた、一方、例外的に『そして誰も』は真相をかなり知っていたが感動した。それで、私にとっては『オリエント』『白昼の悪魔』『そして誰も』がクリスティの最高傑作である。 それで、本書は『白昼の悪魔』の新訳であり、3番目の日本語訳である。本書の解説にもあるように、初訳は1951年の堀田善衞訳(世界傑作探偵小説シリーズのちにポケミス)、2番目が1976年の鳴海四郎訳(ハヤカワノベルスのちに文庫)である。 ポケミスの堀田善衞訳は直訳調やや古風な訳で、鳴海訳ノベルス本(かなり売れたと記憶している)が出たときは、鳴海訳が新鮮な訳文感がしたものだが、いまポケミス本を読み返すと、この直訳調やや古風の堀田訳がとても愛おしい。 ノベルス本のあとがきには、「今年に入ってついに作者クリスティ女史の訃報が伝えられました」と書かれている。つまり、クリスティ生前からの日本のクリスティファンは皆、堀田訳で『白昼の悪魔』を読んできたはずである。またEVIL UNDER THE SUNに『白昼の悪魔』という素敵な題を付けたのも功績である。(題は編集部が付けたのかもしれないが)。 それで、本書は、49年ぶりの新訳とのことである。堀田訳に比べると砕けた感じであった鳴海訳をさらに砕き(原文から離れてはいない)、ちょっと古くなった語を現代感のある訳語に変えていて、読みやすい。 たとえがエミリー・ブルースターは原文では、a woman who could always rise to an emergencyであるが、堀田訳では「いつも急場に強い女」になっている。これを鳴海訳では「いざというときにいつでも対応できる能力をもった女性」とし、本書では「優れた危機対応能力の持ち主」と訳している。 最近話題の女性言葉訳語も興味深いが、たとえば、元女優アリーナの会話一人称は堀田訳では「わたし」であったのだが、鳴海役は「あたし」にしてしまった。それを本書では「わたし」に戻している。 語尾については、本書も「わ」などの典型的女性会話語尾(一般読者が女性らしいと思っているが、現実の日本女性はほとんど使わないらしい会話語尾)を取り除くのは無理だったようである。 | ||||
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新訳版とか出すなら、1冊でもよいので新作を出してくれ。 出してほしい本が出さず、高価な新訳版を出す意味が分からないです。 エイドリアン・マッキンティ、トム・ウッド、ジャック・コグリン、ジョー・イデ、ドン・ベントレー、ジャック・カー、好きだったのに続編を絶たれてしまった作家だらけ。 | ||||
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最近の早川の文庫ってなんでこんなに高いの? この前出た、上下巻で5000円近くする文庫を見て、たまたまこれだけかと思っていたんだけど、これも、ほぼ2000円。。。。 いくらなんでも高すぎでしょう。 | ||||
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読み終えて改めて話を振り返ってみると、冒頭、海水浴場の登場人物たちの会話に、さりげなく、事件の肝(きも)となるヒントが仕込まれているところが見事だと思いました。 もう一つ、作品の切れ味の鋭さを感じた大きな要因として、犯人のトリックの素晴らしさを挙げたいですね。無駄のない、天晴れと言うしかないトリックで、ポアロの謎解きに、しばらく呆然としてしまいました。 訳文でとても違和感を覚えたのは、登場人物が相手に向かって〝あんた〟と言うところです。殊に、女性の登場人物が〝あんた〟という言葉を使うのは、はすっぱで品のない印象を受けて、いちいち引っかかりました。 鳴海四郎訳の初出は1976年(昭和51年)とかなり古いですし、そろそろ新訳で読んでみたいところです。 | ||||
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美しく平和な避暑地スマグラーズ島の静寂は、突如破られた。島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。犯人が滞在客のなかにいることは間違いない。だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが、、 ポアロの思考法が冴え渡る一冊。 江戸川乱歩がクリスティーベストに入れたという作品だけあって、簡単に見える事柄が蓋を開けてみると数々の証拠が折り重なった群像劇に。。 | ||||
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