春にして君を離れ
- ロマンティック・ミステリ (11)
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| 良き妻、良き母として順風満帆に人生を謳歌してきた と思っていたが、と過去を振り返り内省するという内容です。 中盤くらいまでは翻訳特有の文体がすっと入ってこず我慢しながらよんでましたが、途中からは話が盛り上がってきてすっと入るようになりました。 度々、自分自身にグサグサと刺さるシーンがありました。 また、小説を読んでいて登場人物の振る舞いにここまでイライラさせられることはなかったですが、これは故に人物描写がそれだけ鋭いからと言えるかと思います。 | ||||
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| 主人公と同年代である今読んだからこそかもしれないが、ぞっとするような気持ちで読んだ。 人によるかもしれないが、今まで見えていた景色が崩れ落ちていくような気持ちを味わえると思う。 人生の後半生をどう生きるか、おりにふれこの本を読んでいるときに味わった痛みを思いだして自分を戒めたいと思った。名作。 | ||||
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| SNSでみかけて読んでみた。子育て中の女性は絶対読んでください。わたしもまた読み返したいと思います。 | ||||
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| アガサクリスティーは好きだけど、全部は読んでいなかった。主人公と同年代になって久々のクリスティー作品。 途中まで、この話は母に読んでほしいと思って読んでいたが、読み終えて、これは自分の物語でもあることに気がついた。家族との関係、過去の断片的な記憶、自覚的に生きているようで、見えていなかったこと、それらがぱっと急に意味をもち、謎が解けるような神秘体験。その体験を経て尚、失うことが怖ろしくて何事もなかったかのようにその関係を続けてきたこと、そんなぬるま湯のような自身の人生に改めて気づかされる。タイトルもとてもよい。 | ||||
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| この物語の主人公ジョーンは田舎の弁護士の妻として家政を仕切り、弁護士の仕事に乗り気ではない夫をしっかりと働かせ、三人の子どもを育て上げた有能な母である。しかし、彼女は帰国の途上、砂漠の牢獄とも言える薄暗いレストハウスから身動きが取れなくなり、中年にして、ようやく自分の人生を見つめ直さざるを得なくなる。そこでついに彼女は神と出会うような神秘体験をし、これまで無視し続けてきたさまざまな人生上の事件の意味を直視する。しかし、同室になったロシア系の貴婦人との出逢いによって彼女の家族に対する告解と謝罪の純粋な欲求は揺らいでいく。それは、ジョーンが神秘体験を語ったとき、ロシア系の貴婦人が、その体験を「よくあること」として相対化したうえに、その貴婦人は生きるか死ぬかという手術に臨もうとしていることを知ったのだった。アガサ・クリスティの偉業は、この神秘体験の相対化や現実の引力が告解や謝罪の念を吹き飛ばしてしまうことを物語に組み込んだことなのだ。 | ||||
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