鏡は横にひび割れて
- ホワイダニット (17)
- ミス・マープル・シリーズ (17)
- 安楽椅子探偵 (187)
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最後まで犯人が分からないいつものアガサクリスティ。さすがです。 | ||||
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この時代に出版されたハヤカワミステリ文庫のクリスティ作品をあつめているので背表紙は要チェックポイントなのですが、状態がよくて満足です。 | ||||
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このミステリの真相が、心をえぐるような悲劇性を帯びていたところ。そこがまず、強く印象に残りました。 そして、ラストシーンでのミス・マープルの言動が凛(りん)として力強く、光り輝いていたところ。胸を打つものがありました。 いやあ、素晴らしかったなあ。ほれぼれさせられましたわ。 訳文は、特に会話文が不出来だと感じました。「なんとかですねえ」と、語尾にやたらと〝ねえ〟が付いたり、意味のとりづらい難解な語彙が突然出てきたり、かなり違和感がありました。 この訳文の初出は、1964年(昭和39年)。 そろそろ新訳版を期待したいところですね。 | ||||
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1962年の作品。アガサ、72歳。 本書『鏡は横にひび割れて』のタイトルの出所を知りたくて購入。 早速、エピグラフに出てきました。 「織物はとびちり、ひろがれり 鏡は横にひび割れぬ 『ああ、呪いがわが身に』と、 シャロット姫は叫べり。 ――アルフレッド・テニスン」 本文111頁にも、少し違う言葉で出てきます。 「鏡は横にひび割れぬ。 ″ああ、わが命運もつきたり″と、シャロット姫は叫べり」(傍点あり) 141頁にも。 「織物はとびちり、ひろがれり 鏡は横にひび割れぬ 『ああ、呪いがわが身に』と、 シャロット姫は叫べり。」 295頁にも。 「鏡は横にひび割れぬ。ああ、わが命運もつきたりと、シャロット姫は叫べり」 432頁にも。 「鏡は横にひび割れぬ 『ああ、呪いがわが身に』と、 シャロット姫は叫べり。」 「もっとも、あのひとは間違えて、呪いという言葉ではなく、命運という言葉を使いました」(432頁) 「呪い」という言葉を「命運」と間違う読者たちがいます。 間違いだって、人によっては「命運」につながる可能性さえあります。 「このかたにとっては非常に幸運だったわけですね――過量の睡眠薬をおのみになったのは、死だけがこのかたに残されたただ一つののがれ道だったのですから」(444頁) 「過量」という間違いが、人によっては「のがれ道」(救い)にもなりうるとは。 また、過量の睡眠薬は、殺人用の毒薬にもなります。 同じ化学物質なのに、飲む分量によってクスリにも、毒薬にもなるのです。 「あれは分量をまちがえると危険な薬です」(438頁) 本書では、「カルモー」(119頁、153頁、168頁、197頁、231頁、437頁) という商品名の薬が「あれ」です。 本書の最後、ミス・マープルは 「ひくい声であの詩の最後の行を口ずさんだ。 彼は言えり。愛らしい顔のおかただ。 神よ、みめぐみをたれたまえ、 シャロット姫に」(444頁) テニスン卿の詩、「レディ・オブ・シャロット」だけでなく、 テニスンの詩集全体も読みたくなりました。 | ||||
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常識的に考えると、自分の罹患していた病名を、当の本人に告げるか?とは突っ込みたくなるけれど、 深く追求しなければ、やっぱり楽しませてくれた作品でした。 どの作品も根底にしっかりとした人間の性が描かれているので、ただの推理小説とは異なり、 永く読み継がれているのだろうと改めて感じました。 | ||||
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