牧師館の殺人



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初公開日(参考)1954年11月
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長編小説

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ミス・マープル最初の事件 牧師館の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)

2022年07月12日 ミス・マープル最初の事件 牧師館の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)

セント・メアリ・ミード村の牧師館で治安判事が殺害された。被害者は厳しい性格で、恨みをもつ人間には事欠かない。だが殺すまでとなると……。とはいえ村には謎めいた美しい婦人や魅力的な画家、考古学者や秘書もいて、怪しげな人物だらけ。難航する捜査をよそに、牧師館の隣人のおしゃべりで穿鑿好きな老婦人が、好奇心と人間観察で事件を解決に導く。ポワロと並び称されるクリスティの二大探偵のひとりミス・マープルの初登場作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

牧師館の殺人の総合評価:8.66/10点レビュー 35件。Dランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

あまり面白くなかった

都合がよすぎ。

わたろう
0BCEGGR4
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.34:
(4pt)

小さな村とそこに住む人々が魅力的

翻訳者は「肩甲骨は翼のなごり」や「スタンド・バイ・ミー」を訳された方のようです。
クリスティー文庫の方でも読みましたが、この創元推理文庫orクリスティー文庫どちらで読んでも良いと思います。

ミス・マープルシリーズは今のところ6冊読んだのですが、その中で牧師館の殺人が一番お気に入りです。
どこに惹きつけられてるのかな?と考えてみたら、セント・メアリ・ミードやそこに住む人々に魅力を感じてるのだと思いました。当時のイギリスでの生活の様子、小さな村ならではの様子、魅力的な登場人物たち。そして、もちろんミス・マープル。
マープルを客観的に見た描写がされているのですが、〝とても怖い人物(村のことなら何でも知っていて、いつも正しいから)〟として書かれていて面白いです。

というわけで、マープルやセント・メアリ・ミードのことがよくわかるので、ミス・マープルものを読むにあたって牧師館の殺人はどこかで読んでおいた方がより楽しめると思います。個人的には一番はじめに読むといいかなと思います。

謎解き部分はあまり派手さはないです。
ミス・マープル最初の事件 牧師館の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ミス・マープル最初の事件 牧師館の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488105505
No.33:
(4pt)

ミス・マープル長編第1作目

ミス・マープル長編第1作目。小さな村という閉ざされた空間で、噂話で情報が行きかうスタイルが、読んでいて面白い。ポアロシリーズよりも肩の力を抜いて読める。村中から絶えまなく相談や苦情が寄せられる牧師には、思わず同情してしまった。料理が下手くそなメイドも「教育すると、他の家に行ってしまう」とのことで、なるほど。当時の生活が伺えるのもgood。嫌な印象だったプロザロー大佐の娘も、真相がわかると印象がガラッと変わる。流石。マープルもぜひ読破したい
牧師館の殺人(クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人(クリスティー文庫)より
4151310355
No.32:
(5pt)

教会の鐘の音で時を知る村人たち

本書『牧師館の殺人』は「牧師の書斎で牧師に殺害される教区委員」(290頁)
の筋書きか、と思いきや、
「人生というものは筋書きどおりには運ばない」(290頁)
というわけで、前言の筋書き完全否定の物語。

こんな調子ですもん、本書は437頁という長篇小説になっています。

自分の腕時計や柱時計で勝手に時間を早めたり遅らせたりする村人たち。
彼らは結局、村の教会の鐘の音で村だけの「共通時刻」を知るのです。
村人たちの共通の標準時間は、村の教会の鐘の音。

本書は、電波時計のない時代の1930年の作品。
殺人事件の犯行時間の推定は今も昔も難しい。
そこを逆手に取って、時間を捏造してアリバイ作りする人間の醜さを感じました。

人間は自分の都合に合わせて、
自分の腕時計や柱時計の時間を早めたり遅らせたりして生活しています。
挙句の果ては「時は奇妙なものだ……」(363頁)との認識。あちゃー

しかし、教会の鐘の音は、そういう人間さまのご都合主義はとりません。
村の教会への信頼感は、この馬鹿正直な鐘の音から来ているようです。

でも、牧師さんも人間です。
本書に登場する牧師の名は、レオナルド・クレメント。愛称は「レン」。
牧師の妻の名は、グリゼルダ(・クレメント)。
牧師の甥の名は、デニス。

副牧師の名は、ホーズ。ボーズ(ぼうず、坊主)ではありません。
ホーズは「三週間前に仕事についたばかり」(16頁)

本書のシリーズ文庫には珍しく、図が三枚も付いていました。

図A(47頁) 牧師館の間取り図と、隣接するミス・マープルの家
図B(74頁) 牧師館の書斎「部屋の見取り図」(73頁)。内部の家具配置図
図C(122頁) 牧師館を取り巻く環境図。方位まで示されています。

本書の語り手は「わたし」(13頁)。牧師の「レオナルド・クレメント」です。

牧師なのに、「誰かがプロザロー大佐を殺してくれたら・・・」(13頁)
などと誤解されるようなことを口走る普通の人間です。

殺されたのは、プロザロー大佐。みんなに嫌われていた治安判事。
妻のアンは、前の妻が家を捨てて出て行った後の若き後妻。

プロザロー大佐は、牧師館の書斎で誰かを待ちながら、
書き物机に座って手紙を書いていたところを
「至近距離から頭を撃ち抜かれ」(75頁)たのです。
傷跡から、自殺ではないとヘイドック医師。

殺人犯人の容疑者は、マープルに言わせると、七人もいる、とのこと。
「いつか七人の容疑者がいるとおっしゃっていましたね」(380頁)
殺意がある発言をしていた人間は、容疑者?

でも、彼らの発言は、殺意ではなく、単なるユーモアだったのかも?

ところどころに、あちこちにアガサのユーモアが出てくる本書です。
この小説は、探偵小説風のユーモア小説です。

アガサのストーリー構成力、展開力は抜群です。
誰もが容疑者になるように構成されています。
犯人の謎解きが、癖になるほど、おもしろい。

謎といえば、「謎めいた女性」と紹介された登場人物の「エステル・レストレンジ夫人」。
プロザロー大佐の声は大きい。立ち聞きしなくても自然に聞こえてきます。
「『こんなに何年もたったあとで』――そういっていたんです――『よくも、のこのこここに来たな』」(272頁)
女性に「のこのこ」とは、ちょっと言葉が過ぎません?

「それから『彼女には会わせない』――それは禁じる――」(272頁)
この「彼女」とは誰でしょうか? 答えは、本書の最後の最後にありました。

レストレンジ夫人は、何年も前に家を捨てて出て行った、プロザロー大佐の前妻?
「レストレンジ夫人はもう長くないんだ」(364頁)とヘイドック医師の見立て。
可哀そうな女性。

殺人事件の犯人捜しはもう充分、という気分になっていた最後に、
「謎めいた女性」の謎の種明かしでホロリとしました。
本書は終わりです。ホッとしました。
牧師館の殺人(クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人(クリスティー文庫)より
4151310355
No.31:
(4pt)

女性作家だから許される女性蔑視?の数々w

初読のつもりで読んだが、覚えがあるような、ないような――、おそらく初めてだろうと思いながら、読み終わり間近のクレメント牧師夫妻のやり取りにまた既読感を覚えて……。
 なんともはや情けないが、それくらい派手なところのなく、こじんまりした作品というであるw

 こんな構成からすれば、かなりつまらなく感じても不思議はないのに、ほとんど飽きることなく読了して、さぁ次は『火曜クラブ』かと思えるのだから、著者の筆力に感心する。それほどキャラが掘り下げられるわけでもないが、とにかく登場する老若男女が活き活きしている。このあたりは、エラリー・クイーンやディクスン・カーといった同世代組よりも一頭抜けていて、レックス・スタウトとタメを張る長所だと思う。

 特に女性に対する辛辣に茶化したやり取りがおもしろい。
 運動全体のエネルギー総量はともかく、当時もフェミニスト団体はあった筈だから、これ、女性作家じゃなければ問題視されたのでは。なんて思ってみたりもする。
 男性のクレメント牧師の視点なのだが、ま、彼自身が女性をバカにした発言をしているわけではないか……。
 とは言え、彼が登場女性の何人かにかなり辟易している内面描写はあるから、彼が本書を公に発表したとすれば、セント・メアリ・ミードでの彼の評判はガタ落ちになっただろうw

 「解説」によれば、本書が発表された1930年は、クリスティが13歳若い考古学者マックス・マローワンと再婚した年である。その実生活への周囲の反応が、本書の幾人かの登場人物間の歳の差を意識させる描写へと繋がっているというのは慧眼だ。
牧師館殺人事件 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:牧師館殺人事件 (新潮文庫)より
4102135138
No.30:
(4pt)

さすが女王。

牧師館に牧師が帰宅すると、書斎でその土地の有力者が拳銃で頭を撃たれて死んでいた。……被害者の妻が殺したと思った、その妻と不倫していた画家が、妻をかばうために自分がやりましたと警察に自首する。……すると妻の方も自分がやりましたと言って自首してくる。……結局二人とも疑いが晴れる。……ところが……という話。
後半は、話が二転三転して面白い。
ミス·マープルは要所要所で顔を出して、鋭い推理を披露してくれる。
最後は、真犯人に罪を着せられて殺されそうになった人間が、救われて、犯人も捕まってめでたしめでたし。
……ミスマープルの推理は、今読んでも、全然遜色なくなるほどと納得できる。
……例えば、被害者のそばに、いかにも被害者が書いたように置かれた手紙が、“もう待てない。“と書いてあるけど、被害者がそこに来たときに、牧師はこの時間までは帰らないと女中が伝えてあったのに、その時間より前に“待てない。“と書くのはおかしい……というような推理。……こういう、ちょっと見ただけではわからないようなところから、それがウソの手紙だと見破るというのが、うまいなあと思う。……こういう、緻密で論理的な推理を、小説の中で披露するのは、他の作家では、ほとんど見られない。
……さすが女王と言いたくなる力作です。

創元推理文庫では『ミス·マープル最初の事件』というタイトルなので、重複して両方買ってしまった。……海外の作品の翻訳は、違う出版社から出す時も、タイトルを統一してほしい。何か理由があってタイトルを変更する場合は、もとのタイトルを、表紙に小さく書いておくべきだと思う。
牧師館の殺人(クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人(クリスティー文庫)より
4151310355



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