メソポタミヤの殺人



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初公開日(参考)1957年01月
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長編小説

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メソポタミヤの殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

2003年11月30日 メソポタミヤの殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

考古学者と再婚したルイーズの元に、死んだはずの先夫から脅迫状が舞いこんだ。さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を目撃したと証言する。が、それらは不可思議な殺人事件への序曲にすぎなかった…。過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴くことができるのか?中近東を舞台にしたクリスティー作品の最高傑作。 (「BOOK」データベースより)




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メソポタミヤの殺人の総合評価:8.15/10点レビュー 52件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
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(6pt)

ポアロ初読了

とある看護婦の主観で綴った殺人事件の記録を読むという作品。ポアロの頭の回転が早すぎて展開もサクサク進んでいった印象。
ミスマープルと正反対だなーと感じた

こた
EDTCPA89
No.1:
(6pt)

メソポタミヤの殺人の感想

この作品はクリスティの2回目の結婚までの半生をわかった上で読む作品であると思います。
「無理ありすぎて」なのか「無理があるけど」かはそこで分かれる気がします。

クリスティが考古学者である再婚相手と初めて出逢ったのがメソポタミヤ地方の某遺跡発掘現場であり、出逢ってその年に結婚しています。
この作品にはヘイスティングズは登場せず、その代わりに物語の語り手として登場するのが元看護婦の女性なのですが、遺跡発掘調査隊という俗世間とはかけ離れた一風変わった集団を客観的に語ったりします。因みにクリスティは元看護婦ですね。
この作品が再婚半年後に描かれた事、と言うより、このような作品を描く事自体、相当浮かれた状態だったのかなと想像して笑えてしまいます。


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梁山泊
MTNH2G0O
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No.50:
(4pt)

力みのない文体で読ませる新訳

旧訳は数十年前に読んだが、新訳にて久々にお馴染みの『メソポタミヤの殺人』を手に取った。ドラマ版も何度も視聴しているので、犯人もトリックもしっかり記憶にとどまっている状態で読み始めた。

しかし率直に言って、驚いた。これはアガサ・クリスティなのかと。文体の手触りが全く異なるのだ。旧訳の肩ひじを張った感じがさっぱりと抜け、当世風の、力みのない文体に変貌していたのである。「ちょっとばかり硬派なライトノベル」と見紛うくらいに。

確かに、この物語の語り手(書き手)はレザラン看護師(昔風の言い方をすると看護婦)で、彼女が依頼されて執筆した彼女視点からの事件記録という体裁を採っている。したがって、建前としては、執筆経験のない素人のルポルタージュ、ということになる。

新訳は、こうした設定に絶妙な真実味を持たせる。私はレザランの筆致によっていつの間にかぐいぐいとアッシリア遺跡の発掘現場に誘われてしまった。非日常世界へ没入していくライトノベルさながらだ。いや、むしろポアロを知らないラノベ読者にミステリ・ライトノベルと称して読ませてみたい。

アガサ・クリスティ作品の、新たな可能性をここに見た。翻訳次第で、時代を超え何度も化ける大作家である。

ただ、あえて苦言を呈すと、タイポとみられる箇所が若干あったのが残念である。「みなさん」と書くべきところを「みんさん」と書かれているのを1か所発見した。修正されることを願う。
メソポタミヤの殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 12)Amazon書評・レビュー:メソポタミヤの殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 12)より
4151310126
No.49:
(3pt)

安定の面白さ。意外とあっさり。

さすが安定の面白さだけど、意外とあっさり。
メソポタミヤの殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 12)Amazon書評・レビュー:メソポタミヤの殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 12)より
4151310126
No.48:
(4pt)

『アクロイド殺し』で読者を驚嘆させた「信頼できない語り手」の概念をいかんなく発揮

イラク~バクダッドという中近東を舞台に、『アクロイド殺し』で読者を驚嘆させた「信頼できない語り手」の概念をいかんなく発揮した今作。冒頭は、看護師のエイミー・レザランが考古学者のライドナー博士から、妻ルイーズの付き添いを依頼される場面で始まります。エイミー・レザランは護衛相手のルイーズから、スパイとして処刑されたはずの元夫から何か月にも渡って脅迫状が送られているという話を聞かされます。元夫が生き返って自分を殺しにくるのだと不安に駆られているルイーズですが、気のせいだと言う夫を始め、死んだはずの人間から手紙が届くはずなどないと、彼女の心配を妄想だとまともに取り合おうとする人はいません。ところが、寝室でルイーズの死体が発見されたことで、事件は一気に急展開しはじめます。

最初の被害者であるルイーズの付き添いとして発掘現場に連れてこられた看護師エイミー・レザランの視点で語られる本作。それではポアロは今回はどこに?・・・というと、彼はちょうどオリエント急行の殺人事件を解決し凱旋する帰途にいました。ここでポアロがシリアからバグダッドを経由することを知ったメイトランド捜査の依頼で、ポワロは捜査に加わることになります。

このように、今回のポワロは鳴り物入りで捜査に加わることになったため、彼の傍らにはいつものヘイスティングスの姿はありません。その代わりを務めるのが、考古学者のライドナー博士から妻ルイーズの付き添いを依頼された看護師のエイミー・レザランその人です。事実、彼女は非常に優れた観察力を見せつけ、ポアロはレザランを腹心の友とし、彼女を「ヘイスティングス」と称するのです。

さて、彼女エイミー・レザランの視点による捜査記録として書かれた本作ですが、ここでのポアロの活躍は一見するとエイミー・レザランの優れた観察眼に隠れがちです。しかし今作のポアロは、人々に「ゴシップ」を奨励したり、容疑者のリストを巧みに絞り込むなど、技巧面で相変わらずいい仕事をしています。また、本作では中近東の遺跡発掘現場の様相を微に入り細を穿つ描写で、クリスティが考古学的発掘の生活についての深い理解を堪能できるのも一興でしょう。さらに、メインの殺人ミステリー以外にもいくつかのサイドストーリーが展開されるなど、本作は本筋以外に多数の見どころを備えた1冊とも言えそうです。
メソポタミヤの殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 12)Amazon書評・レビュー:メソポタミヤの殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 12)より
4151310126
No.47:
(5pt)

とても良い。

中古とは思えないほどの非常に良い状態でした。とても満足です。
メソポタミヤの殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:メソポタミヤの殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300120
No.46:
(4pt)

十分読む価値のある作品。

クリスティーさん自身の、失踪と再婚。と言うのを知ってると、この作品が、完全に私生活とリンクしている事がわかる。考古学者の遺跡発掘現場での殺人、なんて普通思い付かない舞台だもの。

  そんな余計な知識は抜きにして読むと、ミステリアスな美人妻、と言う犠牲者の造形と、夫を始めとした関係者と犠牲者との人間関係が、ポアロの登場で、徐々に暴かれていくのが、とても面白かった。そして意外な犯人が暴かれるが、何となくわかってしまう。一応不可能を可能とするトリックがあるのだけど、それ程驚愕のトリックではない。作者のミステリーとしては、標準的な出来ではないか。

  だが、中近東の遺跡発掘現場と言う舞台の意外性と、作者の私生活との関連が興味深く、十分読む価値のある作品であった。
メソポタミヤの殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:メソポタミヤの殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300120



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