復讐の女神
- ミス・マープル・シリーズ (17)
- 安楽椅子探偵 (187)
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かなり序盤はダラダラしたが、愛ゆえの悲劇の描写に悲しくなりました。 | ||||
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怖いお話しです。愛するが故に相手を殺してしまう。 ミスマープルシリーズでは、クリスティーは事件のトリックよりも登場人物たちの感情に重きを置いている気がします。 特に女性の心理描写が素晴らしい。女性作家ならではです。 いつものように登場人物が多く、70過ぎのお婆さんには覚えきれないので、ドラマシリーズを見てから読みましたが、これが大正解で、これ誰だっけと迷うこともなく話がすんなり頭に入りました。マープルの元にロンドンの弁護士から連絡があります。亡くなった富豪が彼女にある事件に正義をもたらすことを依頼し、謝礼として大金を約束されているとのこと。その富豪は、以前のある事件でマープルと協力して殺人を防いだ人物です。しかしそれがどんな事件なのか、誰にまつわるものなのか、一切わからない。マープルは、富豪が生前に周到に準備した道筋に敢えて身を任せ、10年前に起こった殺人事件の冤罪を晴らし正義をもたらすために奮闘します。掘り起こされてくるのは、悲しい悲しい愛の末路です。ドラマとは違いますが、終わり方が淡々として実にクールです。 記憶力も衰え考えもまとまらない弱々しい老婦人として、毛糸編みをしながら世間話をするマープルですが、実は頭の中には並外れた知性、観察力と共感力が隠されていて、相手を油断させ同情をひき、情報を引き出し、すべての情報を構築して犯罪を暴いていきます。 私自身、若い時にはミスマープルシリーズの面白さがわからずにいました。ミスマープルに近い年齢になった今、これって最高に面白い生き方だと思います。 | ||||
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マープルが訳も分からぬまま、旧知からバスツアーを手配され、その中で過去の謎を解く…というわけで、殺人事件を解き明かすだけではなく、「この謎は一体なんなのか?」という部分から推理が始まる作品。トリッキーな作りですがそれに見合った丁寧な仕込みがあり、とても良かったです。 残念なのは中盤以降の訳文がかなり読みづらいこと…特に終盤は力尽きたのか、ほとんど直訳では?と思えるような粗い訳が続き、読むのに手こずりました。 「カリブ海の秘密」の訳文の品質が良かったので、ことさら残念です。 序盤は悪くなかったんですけどね。 | ||||
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「わたしの名前の一つはね。復讐の女神(ネメシス)というのですよ」 すべてがこれに尽きる。復讐の女神、「たいへんにやさしくて、たいへんに冷酷な」我らがミス・マープルよ! この本はミス・マープルものの最初には読んではいけない。出だしはゆっくりしており、ミス・マープルが与えられた、または与えられない指示と格闘して、行きつ戻りつ思考が進む。 そこでイラッときた方は、一度各章の題をご覧いただきたい。貴方の驚きと展開の妙、立ちのぼる不穏と悲劇、その解決は、愛を扱う「物語」として、貴方を満足させてくれるだろう。 | ||||
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他の人も書いているように「"カリブ海の秘密" を先に読むこと」をお勧めします。登場人物とミス・マープルとの関係が理解しやすくなります。初めのうちは少し展開が遅い感じでしたが、後半は一気に読ませました。面白かったのですが、多少気になるところもありました。一つは被害者の顔が分からないほど頭部が潰されていること。これは他の小説でも見かけるパターンです。もう一つは「深く愛する故の殺人」という動機です。ちょっとむりすじを感じました。 | ||||
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マープルものの中で最も五里霧中なオープニングから加速度的に、アクション映画を思わせる痛快なラストへ。 クリスティの犯罪者の心理や悪の存在に対する解釈がきわめて今日的なことに驚く。 読み終わるのが惜しいのに読みやめられなくなる作品。万全に味わうためには必ず、「カリブ海の殺人」の後に読んでください。 | ||||
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