書斎の死体
- ミス・マープル・シリーズ (17)
- 安楽椅子探偵 (187)
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「朝起きたら、書斎に見知らぬ(ハデな)女の死体が転がっていた」という、冒頭から奇想天外で、クスクスと面白く読んでいたのだが、死体が家の中にあったということで、次第にバントリー大佐が村の中でのけ者にされていくくだりでは、ハッとさせられた。こういったリアルさに気付かせてくれる点、流石アガサである。どうしてバントリー家の書斎に死体があったのかは、アッと驚く理由であったが、それをイギリス的な理由で許しちゃうのも、新鮮でほっこり。いくつか不明な点もあったが、アイディアの非凡さは類を見ない。愛すべき一作。 | ||||
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終盤の展開がとてもスリリングで、ぞくぞくしたなあ。ある人物が狙われるシーンなど、手に汗握りましたもん。 犯行のトリックもシンプルなだけに、それが分かった時の驚きは、いや、なかなかのものでしたね。著者が仕掛けた騙しのテクニックに、まんまとしてやられました。 あと忘れがたいのは、ミス・マープルとバントリー夫人が事件の調査に乗り出したその理由です。「ふたりの思いはひとつなんだな」てのが分かった時(169頁ならびに273頁)、なんか、胸がじんとしましたです。 山本やよいの訳文、引っかかりを覚えることもなく、読みやすかったです。 | ||||
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<軽いネタバレ注意> いつものように最初に書いておくが、早川クリスティー文庫Kindle版の付箋紙設定はアホのままである。 まぁ本書には章ごとの名称はないのだが、それでも「第一章」「第二章」、~で示される方が、すべて均一に「書斎の死体」と表示されるよりもはるかにマシだ。 死体が発見されて、ミス・マープルが助けを求められるのが、なんとP.18。 『火曜クラブ』の後半の舞台となったバントリー夫妻宅が死体発見現場という設定とは言え、短篇かと見まごうスピーディさ。 著者の序文によれば、“書斎の死体”という「おきまりの素材」に変化を与えたかったとのこと。たしかにミス・マープルの長篇デビュー作、『牧師館の殺人』でも死体が発見されたのは牧師館の書斎だったw 実際本書では、ハイソなバントリー家の書斎に、その場にそぐわないショーガールっぽい女の死体というのが、始まりこそ興味を引っ張る謎ではあるが、彼女の身元はすぐに明らかになって、捜査の中心は、州を越えた先のホテルとそこの滞在客コンウェイ・ジェファースンの一族、そして彼らのアリバイ確認になる。 ホテルとバントリー家の距離がアリバイとの関連で重要にはなるが、邸の書斎にそぐわないホテル付きのダンサーの死体という謎はほぼ放りっぱなし、つまり二の次である。実際謎が解かれてもあーそうですかの範疇で、ジェファースンが心配していたように、彼がバントリー夫妻と知り合いだったことなどなんの関係もない。 正直言って拍子抜けだが、アリバイ崩しの面だけで事件を考えると結構わかりやすくなるので、不自然な死体の謎には、目くらましとしての効能があるというのが本書のキモである。 つまり、そこに目を向けさせるための題名であり、「序文」であるわけで、これも著者の計算、あるいは稚気であろうか。 謎解きとは関係ないが、早々にミス・マープルに電話して、「女が書斎に倒れてるのよ。死体になって。そういうわけだから、すぐにきてほしいの」 「あなた、死体となれば得意でしょ」(P.18)の軽いノリが印象のバントリー夫人が、(事件が解決しないと)夫がどうなってしまうかを正確に推察して心配しているのが印象的である。そしてもちろんミス・マープルは、バントリー夫人と同じようにそこに気づいている……。 ついでにひとこと。ミノアン14という大衆車が出てくるが、検索してもまるでわからない。花の名前なんかが出てくるが……。 | ||||
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※ネタバレ 一人の女性を殺すのに、もう一人の女性も殺す。 ……ほんとに殺したい標的の女性とは別の女性を、標的に似せて化粧させ、標本来の標的の服を着せて睡眠薬で眠らせる。犯人がアリバイ作りー他の人を混じえてブリッジをしたあとで、替え玉の女性を殺してその死体を遠くに運んで人の家に置いてくる。標的の方は、その、替え玉にした女性であるかのように細工して、やはり殺して、本来の標的だとバレないように、死体を焼く。……被害者=本来の標的は、犯人がブリッジをはじめる頃は生きていて、犯人の近くに居るのを、多くの人が見ている。……こうすると、犯人はずっとブリッジをしていたのに、遠くまで行って殺人を犯すことはできないということになる。 ……でも、小説の中でも言ってるように、実際には、化粧や服を変えたくらいで別人に仕立てて騙しおおせるということはないと思う。……歯並びとか、指紋とかでバレるでしょ。 | ||||
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