バートラム・ホテルにて
- コージー・ミステリ (190)
- ミス・マープル・シリーズ (17)
- 安楽椅子探偵 (188)
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読み終えて最も衝撃を受けたのは、作品のラスト、ある人物のとった行動でした。 運命の一瞬とも言うべきこのシーン。静かな中に落とされた劇的な一行の台詞。何かが粉々に砕け散る瞬間を目の当たりにしたかのようで、身震いするしかなかったです。 タイトルにもなっている、作品の主要舞台となる〈バートラム・ホテル〉の雰囲気。これが、とても良かったです。 初めのうちは、時代に取り残されたようなホテルでくつろぐミス・マープルの様子なんか見てて、こちらまでにこにこ、嬉しくなったんですけどね。それが次第に、雲行きが怪しくなってきて‥‥。 この辺りの雰囲気作りの上手さは、さすが、クリスティー。脱帽するっきゃないっす | ||||
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一昨日、テレビ映画で『バートラム・ホテルにて』の前編だけ見ました。 後編を録画するのを忘れてしまいました。 どうしても犯人が知りたくなって、急遽、 本書『バートラム・ホテルにて』を購入しました。 本書の表紙カバーのソデと、巻頭に、簡潔な「登場人物」リストがあり、助かりました。 テレビ映画で見た配役の姿が目に浮かんで、本書の文字が読みやすかったです。 このリストの「登場人物」の中にきっと犯人は見つかるはずです。 「若い娘」? 紹介になっていません。違和感。 後見人がいるとのことなので父親は死んでしまったらしい。 だとしても、母親はどうなった? 「女流冒険家」? 何これ? この紹介にも違和感。 「あの人にとって男性は必要なものではなくて、一種の冒険なんじゃないのかしらね?」(37頁) 結局、最後の最後まで本書を読まなければ、犯人はわかりませんでした。 最後まで読者を離さず、引っ張るように読ませるみごとな書きっぷりです。 うまく書かれていました。さすが、アガサ・クリスティーです。 原作は、1965年刊行。今年は2023年ですから、58年も前の古い作品です。 本書日本語訳の文庫本は、2004年発行。 今、読者が購入したのは、2021年の八刷。17年間で八刷の売れ行き。 日本の厳しい出版業界の中で、絶版にせずに今もなお売り続けてくれています。 その経営努力がとてもうれしい。 「バートラム・ホテル」のモデルは、ロンドンの<ブラウンズ>ホテル(413頁)。 インターネットの写真で、<ブラウンズ>ホテルの背もたれの高い安楽いすを探しました。 しかし、写真で見る限り、そのようないすは今ではもう使われていないようでした。 誰かが座っているのか、はたまた誰も座っていないのか、 後ろからでは見えないくらい背もたれの高い安楽いすが本書の小道具です。 「バートラム・ホテルの小さい方の書き物部屋は、人がいても、人がいないように見えることがよくある」(91頁) 「左手には暖炉のほうへ向けて背もたれの非常に高い安楽いすが二脚おいてある」(91頁) 「ところが、たまたまこの朝は、両方のいすともに人がいたのである。一方には老婦人が、もう一方には若い女が」(92頁) 老若男女が織りなすサスペンス小説。 おもしろかったけれど、「たまたま」は、嫌いです。 すべての謎が、この偶然の「たまたま」で結びついて解決しそうで。 | ||||
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このミステリーは、アガサのものとしては三流ですが、いつものように得られるものは多いです。 マープルが、あるお嬢さんが心配でね、と話し出すのですが、邪悪な女たらしのモテ男に恋して結婚しようとする時、昔の親はそれを防いだと言います。自分も母に反対されて、やむなくあきらめたが、後年再会したら、くだらない人だったと言います。これは耳が痛いのだが、娘の時には私は母の忠告を無視したし、親となっては防ぐことができなかった。さて現在の危険な男とは一見優しい男性ではないだろうか。開けてみるとーということがあるのではないかしら。 | ||||
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ミステリーとしての派手なトリック等 大きな抑揚はないけれど、 作品自体はそれほど悪くないと思う。 エンディングもマープル物にありがちな めでたし、めでたしの大団円より個人的にはアリだった。 「古き良き時代」って 「記憶の中にあるから」成立しているのだろう、 そんな事を思った。 | ||||
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お菓子、午後のお茶、ショッピングそしてすてきなホテル。古いイギリスが好きなら楽しい小説です。論理的でないところも少々あるような気もしますが。 | ||||
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