蒼ざめた馬
- オカルト (136)
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事件の首謀者が明らかになった瞬間、呆気(あっけ)にとられてしまいました。全くのノーマークだったんで。読み終えた今でも、なんか詐欺にでもあったような気持ちです。誤誘導っつっても、これはなあ。たいてい、騙されると思います。 ちょいとわくわくしたのは、マーク・イースターブルックってぇ語り手の男が、怪しげな事件を自分ひとりで調査していくのではなく、ある人物とコンビを組んで二人三脚、調べていくところ。著者の〈トミーとタペンス〉シリーズを彷彿させる味わいがあって、思わず、うきうきしちゃいました。 シェイクスピアの『マクベス』に出てくる〝三人の魔女〟みたいな人物たちとか、彼らが開く降霊会の様子とか、秘密組織が関わっているっぽい犯罪の不穏なとことか、そうした怪しい雰囲気の醸し出し方は、なかなかのものでしたね。 そんななか、クリスティーを模しているのだろう登場人物アリアドニ・オリヴァに、もっと舞台を引っかき回してほしかったかなあ。って、これは私の勝手な無い物ねだりっす。 | ||||
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とても、面白かったです。 | ||||
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1961年の作品。アガサ71歳。 本書のタイトル『蒼ざめた馬』って、何でしょう? その由来に興味を持ちました。 「(聖書に出てくる死神は蒼ざめた馬に乗っている)」(152頁) 「蒼ざめた馬(ペイル・ホース)……」(213頁) 「『ヨハネ黙示録』第六章、第八節。 ″われ見しに、視(み)よ青ざめたる馬あり。これに乗る者の名を死と言い、陰府(よみ)これに従う……″」(418頁) 聖書から来ているようです。邪悪なカモフラージュかも。 本書の中では<蒼ざめた馬>は、昔の「宿屋」(101頁)の名前です。 いまは、ただの「民家」。 「<蒼ざめた馬>なんて、ただの隠れ馬でしかない」(379頁) カバーの写真は、LE PENDU(吊るされた男)のタロットカード。 「逆さの十字架も」(379頁) 今の努力が報われず、徒労に終わる可能性を示すタロットカードかも。 『恋の骨折り損』になるかも。 語り手の「ぼく」は、マーク・イースターブルック。学者。 本書の各章に、副題「マーク・イースターブルックの物語」が無いのは、 第二章、第三章、第八章、第十章だけ。 本書には全部で二十五の章があるのに、副題が無いのはたった四つの章だけ(16%)。 四つの章の語り手が、「ぼく」マークではないから、副題が無いようです。 「おそらく、ぼくがこの物語の大部分を書くことになる」(5頁、<序文>より) 本書の 86% を「ぼく」が書いています。「大部分」も大部分の 86%。 正題『蒼ざめた馬』と、副題「マーク・イースターブルックの物語」とが、逆位置です。 逆位置で開かれた<吊られた男>のタロットカードみたいで、なんとも不吉です。 正題を『マーク・イースターブルックの物語』に、副題を「蒼ざめた馬」にしたら? 長くアガサの愛読者をやっているので、毒殺ものの小説には、少々飽きてきました。 「毒物なんて! そんなのはもう時代遅れですよ。幼稚なやり方」(131頁) 「なんの芸もないただの毒殺」(381頁) アガサは分かっているのです。確信犯的捏造小説作家なんです。 「あたしには昔ながらの猫いらずか砒素で十分」(28頁) 本書は、タイトルとカヴァー写真からして、宗教的、呪術的です。 魔法で呪い殺すのは、「黒魔術」(27頁)。 「黒魔術」殺人事件。 かなり期待しました。 ところが、本書の冒頭、ゴーマン神父がいきなり棍棒で撲殺されます。 なーんだ。毒殺ではないけれど、かなり平凡な殺人。 「あたしが書くのはごくありふれた殺人だけなのよ」(136頁) やれやれ。アガサ、いなおり? でもガマンして最後まで読んでみました。 いつものアガサ小説の面白さ満載。楽しく読めました。満足でした。 で、殺人犯人は誰か? 「登場人物」リストに注目しました。 「ハーミア・レッドクリフ……マークの女友だち」 「ジンジャー……マークの女友だち」 あらら。どちらが、マークの本命の女友だちでしょうか? どちらも犯人とは関係ないと思いますけど…… ジンジャーが本命の恋人でした。 結末で、マークは結婚をジンジャーに「ちゃんと申しこんだ」(419頁)のです。 本書は、マークとジンジャーが協力しながら犯人探しするの巻。 ついでに二人のロマンスも生まれました。 どうか「恋の骨折り損」になりませんように。 | ||||
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犯人にするにはかなり無理があり、話を面白くするためなら何でもありかと思いますが、 でも何故か楽しめました。それがアガサのすごいところなのか? | ||||
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種明かしされるまで、謎めいていて楽しめます。イギリスでTVドラマ化されていますが、原作と全く違う脚色で、断然原作がおすすめ。 | ||||
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