リスタデール卿の謎
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せっかく良い本なのに、たくさん注文すると乱雑に包装されて、互いが擦れます。 他の本が犠牲になりました。 もともと本屋さん上がりの会社とは思えないほどの本への雑な扱いですね。書籍への敬意が失われています。 | ||||
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この短編集に収録されている「ナイチンゲール荘」がとにかく面白く素晴らしくて鳥肌が立ちました。 読後何週間か経ちましたが、未だにふと思い返しては余韻に浸ってしまいます。 他の作品も面白いものが多かったです。 この短編集は本格推理ものではないのでそういったものを求めている方には合わないかもしれません。クリスティの書くロマンスや冒険が好きな方にオススメです! | ||||
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本書『リスタデール卿の謎』の原書は、1934年刊行。 ミステリ小説の短篇十二篇が収められています。 アガサの六冊目の短篇集。 アガサの比較的初期の単行本。 アガサの戯曲「見知らぬ人」が執筆されたのは、1932年 (邦訳は、なんと2023年)。 この戯曲「見知らぬ人」をもとにして、 本書中の短篇小説「ナイチンゲール荘」が刊行されたのは、1934年。 「ナイチンゲール荘」の最後の一行は、芝居じみていて、怖い。 「『それからじきに(傍点あり)』まるで何かの引用句を口にしているように、彼女はいった。『彼は(傍点あり)死んだわ――』(93頁) この時期、アガサ自身の私生活も不安定な状況にありました。 1928年、アーチボルドと離婚。 1930年、マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚。 小説「ナイチンゲール荘」に登場するディックとジェラルドに重なります。 愛読者は勝手に重ねます。 本書『リスタデール卿の謎』の中には、 戯曲「見知らぬ人」をもとにした短篇小説「ナイチンゲール荘」のほか、 オペラの舞台のような短篇小説もあります。 本書の最後の「白鳥の歌」で最後にそっとつぶやかれるのは、 『トスカ』とはちがう別のオペラの幕切れの一節です。 「お芝居はこれでおしまい!(ラ・コメディア・エ・フィニータ)」(424頁) この一節は、 歌劇『パリアッチ(道化師)』のフィナーレの<せりふ>からの引用です。 しかして、本書短篇集『リスタデール卿の謎』のスタイルは、演劇。 「本書に演劇のイメージが重ねられていることは間違いなさそうだ」(428頁) レビュアーの福井健太さんは「解説」に書いています。読者も同感です。 | ||||
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短編集です。若い男女が登場するコミカルな作品が多かったのが意外でした。ドタバタの後は当然ハッピーエンドです。 ミステリとしては期待外れかもしれませんが、嫌な話が無いので気分転換に良いと思います。 今年はアガサ・クリスティの生誕130周年に当たるそうです。ずっと愛されている作家ですね。 | ||||
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ポアロ、マープルなどのシリーズ探偵が登場しない短編集で、登場人物がちょっとした冒険をすることによって、奇妙な出来事に巻き込まれる話が多い。 「リスタデール卿の謎」 ”斜陽族”のヴィンセント夫人に、好条件で屋敷を賃貸しようという申し出があり、夫人の息子が胡散臭さを主張するも、申し出を受諾し、屋敷に住むことになった親子3人。屋敷には、持ち主のリスタデール卿が住んでいた頃からの執事クウェンティンが残って、親子にサービスを提供していく。リスタデール卿には失踪の噂があり、息子が本物のクウェンティンを連れてきて、クウェンティンと名乗っている偽執事に対面させるが……。意外な事実が明らかになるとともに、ハッピーエンドで物語は締めくくられる。 「ナイチンゲール荘」 出逢って1週間で結婚したアリクスとマーティン。マーティン行動に不審な点が見つかり、マーティンの留守中に彼の部屋を調べると、たんすの引き出しに、悪名高い詐欺師で妻殺しを重ねた男の新聞記事が。自分が殺されるのではないかと思ったアリクスは、以前の恋人に電話をかけるが……。 サスペンスで最後まで引っ張り、意外な逆転の結末。 途中の伏線と思わせた出来事が何一つ回収されていないことをどう評価すべきか。 「車中の娘」 ウィリアム・ローランドが遭遇した、まさに芝居がかった出来事。車中で、追われている夫人を匿って助けてやると、その女性から小さな包みを託され、黒ひげの人物の跡をつけて、と依頼される。ローランドがその男を追って、ホテルに泊まると、二人組の男から面会を求められ、ある国の皇女が失踪したこと、皇女の行方を知っているのではないかと訊問される。翌日、包みが盗まれ、包みが戻ってきて、その男の部屋に潜入したところ、男は逃亡しており、その部屋に潜んでいた男と格闘する羽目に、といった具合に次々と事件は進展していく。 最後に、「車中の娘」と再会してローランドは真相を知るが、真相は複雑なだけでそれほど面白いものではないし、わかりにくい。 「六ペンスのうた」 エドワードは、かって船旅で知り合った女性から、別れ際に言った「万一困ったことが起きたら何でもしてあげよう」という言葉をたよりに訪問を受け、その女性の叔母が殺された事件の調査を依頼される。 エドワードは一通り調査を終え、帰ろうとした際に目撃したあるものから天啓を受けて、おかしなことに気づき、真相を推理する。 「エドワード・ロビンソンは男なのだ」 夢と現実の違いをわかっていながらも、一生に一度はやりたいようにしたいという願望を持つエドワード。偶然手にした賞金で憧れの車を買い、クリスマスイブにドライブに繰り出す。車から降りて、ぶらつき、戻ってきた時に車を間違えたことから始まる冒険。虫けらが一人前の男に変身する話。 「事故」 エヴァンズ元警部は、メロウディーン夫人が、過去に殺人の嫌疑をかけられ、無罪放免になったアントニー夫人に違いないと確信する。 メロウディーン氏に保険金が掛けられようとしていることを知り、メロウディーン夫妻にお茶に招待されたエヴァンズ。そこで起こった惨劇。結末は予想しやすい。 「ジェインの求職」 新聞の広告欄で見つけた、自分にぴったりで好条件の仕事。応募し、採用された仕事は、皇女の身代り。バザーの途中で皇女と入れ替わったところで、誘拐される。最後にジェインが得たものとは。 「日曜日にはくだものを」 デート中にサクランボを買ったエドワードとプラット。高価なネックレスが盗難されたとの新聞記事。サクランボのかごの底にネックレスが見つかり、その処分でひと騒動が起こる。 「イーストウッド君の冒険」 『第二のキュウリの謎』というタイトルの推理小説の執筆に苦しむ作家のイーストウッド。見知らぬ女から「助けて」という電話がかかってきて、冒険心を起こして、事件に巻き込まれる。 「黄金の玉」 ジョージは、メアリーに誘われてドライブをしている最中に、"古風なゆかしさ"をたたえた家を見つける。窓から中をのぞいていた二人は"二万回に1回ぐらいの偶然"で事件に巻き込まれる。 「ラジャのエメラルド」 海水浴の着替えの際に、他人の着替え部屋を勝手に借用し、その際にズボンをはき間違えってしまったジェイムズ。ポケットの中にエメラルドが入っていることに気づき、さらにインドの王族ラジャのエメラルドが盗まれたことを知る。 「白鳥の歌」 高名なオペラ歌手ナツォルコッフはラストベントリー城での講演依頼の楽曲として、『トスカ』に固執し、その舞台の途中で事件が起きる。 | ||||
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