運命の裏木戸
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お話は歳を重ねて落ち着いてはいるものの、トミタペらしく楽しめました。ただ翻訳(特に単語)に?がつくものが多く、想像しづらい表現あったりと、せめて注釈が欲しかったです。スカートのたが骨とは?フライドエッグじゃなくて目玉焼きで良かったのでは? | ||||
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珍しく、作家ご本人の体験がたっぷり盛り込まれていると感じられる作品。 自伝やエッセイを読んだ上でこの作品に出会うと、出てくる様々なものや名前、趣味でさえあった家のリフォームのことなど、思い当たることがふんだんに出てきて楽しいです。児童書のくだりなど、タペンスイコールクリスティでは?とても楽しんで書いておられる気がします。冒険の方は、その楽しさを形にするための筋書き。断言してはいけませんが… そういう意味で、数ある著作の中で異色の作品と思います。 | ||||
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中古本でしたが とても綺麗で梱包もちゃんとしていました。 | ||||
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本作の価値は、“クリスティ最後の作品である”こと、まさにこの一言に尽きます。 クリスティの著作は他名義や戯曲を除いても、長編66作、短編153作(死後発見の作を除く)に上ります。刊行順でいえば、後にポアロ物の『カーテン』、マープル物の『スリーピング・マーダー』が発表されていますが、これらはよく知られているように、遙か以前に書かれた作品であり、実質的な最終作は本書です。この点は巻末の解説でも触れられています。 そして、この記念すべき作品は、読むべき人、読むべきでない人を明確に分けます。 読むべきなのは、 ・クリスティの全作品を読んでみたいと思う人 ・トミーとタペンス物をすべて読んでみたいと思う人 この両方、あるいはいずれかに該当する人のみです。そして、それ以外の人は読むべきではありません。特にクリスティをまったく、あるいはまだ数作しか読んでいない人は絶対に避けることをお勧めします。トミーとタペンス物が初めてという人は、どうかどうか思いとどまってください。 ここまで言うのは、本作が出来映えという観点から見ると、極めて低い次元にあるからです。 実際、執筆当時クリスティが80歳を超えていたことを勘案しても、この作品を誉めることは至難です。事件らしい事件も起こらず、だらだらと意味のない長長舌ばかりが続き、やっと事件が起こってもさして盛り上がることもありません。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ミステリとしての構造は本当に酷く、悲しみすら感じるほどです。仮にミステリの枠を外し、小説としてみても辛いでしょう。何しろ、地の文が圧倒的に少なく、まともな描写が極端に乏しいのですから。会話だけで地の文がまったくない章すら存在するほどです。従って、上述した2条件にあてはまらない人にとっては苦痛の時間にしかならないでしょう。とてもお勧めできません。 しかし、です。 トミーとタペンスを愛する、若いときだけではなく、老齢になってからの彼らをも愛する方にとって、この作品はクリスティが遺してくれた最後の贈り物として、揺るぎない価値を放ちます。とりわけ、最後の2章。ここが本当に心に響きます。ここにクリスティ最後の著作である、という事実が重ねられたとき、普通の読書とは異なる、いわくいいようのない思いが胸を覆い尽くすはずです。正直言って、これは作品そのもの出来とはまったく関係ない、個々人の思い入れだけから生まれる感動です。でも、それでいいではありませんか。そこまでの過程、全体の3分の2がたとえ退屈な時間であったとしても、この感動は本作でしか味わうことができません。まさに唯一無二の一作といえます。 なお、最後に付言しますと、可能であればトミーとタペンス物は発表順(文末に一覧を掲げておきます)に読まれることをお勧めします。それも本書を楽しめるようにするための大切な条件です。 【補足データ】 初版:1973[昭和48]年10月 初版刊行時点でのクリスティの満年齢:83歳 長編として:全66作(Mary Westmacott名義で刊行された非ミステリ長編6作を除く)中の64作目 トミーとタペンス物の長編として:全4作中の4作目 スパイ・スリラー物の長編として:全9作中の9作目(スパイ物ではないがスリラーに属する『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』を加えれば10作中の10作目) [トミーとタペンス登場作品全リスト]*()内は発表年月 1:秘密機関(1922/01) 2:おしどり探偵(1929/09、短編集) 3:NかMか(1941/11) 4:親指のうずき(1968/11) 5:運命の裏木戸(本書、1973/10) | ||||
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どうも老いの繰り言が多いなあと思って読んでましたら、最後の作品だそう。主人公に昔読んだ本をあれこれ語らせたり、夫婦の会話のテンポが悪かったり。集中を削ぐ作品です‥クリスティ好きにはちょっと残念。私も老人なので、よくわかります。それでもこれだけ書いたのはすごいですが。偉大な作家でも老化はあるのですから、市井の一婆さんなど自戒しても足りません。 | ||||
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