殺人は容易だ
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| 登場人物が多く、推理しながら読み進めるには整理力が求められるが、後半になるに従い自然と絞り込めてくる展開の妙味。クリスティ得意の男女関係も絡み合い長編小説として深い味わいのある作品。 | ||||
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| 作者のミスリードに上手くはまってしまった。〇〇がロンドンで殺されたのは、殺人ではなく単なる事故だった可能性もあるなと疑っていました。後半の展開は心臓がバクバクしました。マープルもポアロも出てこない小説の中にも良いものがあるのに埋もれがちですね。「ゼロ時間へ」もそうでした。 | ||||
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| ものの見事にトリックにひっかかりました 主人公はポワロのような名探偵じゃないので ミスリードしてくるのかと思ってましたが普通に見当違いの方向にいくだけでした こりゃ犯人は簡単だよなと思ってましたが 主人公もそこにたどり着き終わったなと 思ったら どんでん返しが 全くノーマークでした 見事と言うしかない | ||||
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| アガサクリスティならではの最後の最後まで読まないと終わらないストーリー | ||||
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| 本書のタイトル『殺人は容易だ』に驚きました。 サスペンス小説の読者にとっては、 《殺人事件のサスペンス小説を書くのは容易だ》 と感じました。 「脂の乗りきった時期に書かれた作品」(415頁)だけに、 人を食ったタイトルのようにも思えます。 いくら容易だからといっても、殺人はいけません。 「殺人は容易だ」なんて言う人は、人間ではありません。 狂人です。 「人殺しを何度もつづけて、しかも罪をのがれるというのは、かなり難しいだろうとぼくがいったら、それは違う、殺人はとても容易なんだと、彼女は答えた」(42頁) 「たくさんの人を殺しながら、罪をのがれているということは難しいだろうと、ぼくがいうと、彼女はこう答えたよ。『いいえ、その考え方はまちがっていますわ。殺人はとても容易なんですよ――だれにも疑われなければね。じつは問題の人物は、だれも疑ってみようともしないような人なのです』と」(355頁) 「ぼく」と「彼女」(男と女)の間で、殺人の難しさの受け止め方に開きがあるようです。 人殺しほど罪深くはありませんが、人をだますということにも、 男と女では差があるように感じます。男は女よりもだまされやすい。 「男は勇気があるけど、女よりもだまされやすいんですよ」(363頁) 「じっさい、あのいばりくさって信じやすい小男のゴードンをだますほど容易なことはないだろう」(379頁) だます、だまされる、に男女差はないのではないか。ない、ない。 だます、だまされる、のが人生です。人生のいろどりになるかも。 犯人自身による告白も含め、本書の連続殺人事件で死んだ人とその死亡原因をまとめます。 ① リディア・ホートン(ホートン少佐の妻)、風呂で死亡(砒素中毒) ② エイミー・ギブズ(お手伝い。婚約中に妊娠)、暗闇の寝室で毒物の赤いペイントを誤飲 ③ ハリー・カーター(居酒屋の主人。酔っ払い)、道路から泥の中に頭から転落 ④ トミー・ピアス(村の腕白小僧)、高い窓から転落 ⑤ ジョン・E・ハンブルビー(医師)、猫の傷の手当時の汚染ガーゼから敗血症に感染 ⑥ ラビィニア・ピンカートン(老婦人)、ロンドンでひき逃げされる それにしても、車内でたまたま隣り合わせた老婦人の話しがもとで、 素人探偵が村の連続殺人事件に乗り出すというのは、 不自然な感じがしました。 「ええ、たぶんブロードムアへ送られるでしょう」(360頁) 「ブロードムア」? 前後の会話から、なんとなくは想像できます。 狂人犯罪者用の「ブロードムア」精神病院でしょうか? 注記がほしいところです。 イギリス人に向けて注記するのは野暮なほどの常識語なのでしょうが、 本書のキーワードになる単語だと思います。 | ||||
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