カリブ海の秘密

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種別
長編
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あらすじ

2003年11月30日 カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

転地療養のため西インド諸島を訪れたマープル。一週間は何事もなく穏やかに過ぎていった。しかし、まもなく彼女を相手に懐古談をしていた少佐が死体となって発見される。以前から少佐は何かを憂いていたようなのだが、いったい何が起こったというのか?美しい風景を舞台に老嬢ミス・マープルが事件の謎に挑む。(「BOOK」データベースより)

評判

カリブ海の秘密の評価:

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カリブ海の秘密の総合評価:

8.10/10点 レビュー 39件。

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未読の方はご注意ください

No.39
(4pt)

旅先でミス・マープルみたいなおばあちゃんと出くわしたら、かなり恐いな思いました。だって、すべて見透かされてしまいそうやん!

ミス・マープルは言わずもがな、登場人物にもうひとり、とても印象に残る人物がいました。
えらい年寄りで偏屈、身体の自由は利かないけれど、頭脳明晰の富豪、ラフィール氏。棺桶に片足突っ込んだようなこの年寄りと、我らがヒーロー、ミス・マープルのやり取り、お互いに敬意を払うふたりの関係に、ぐっと来ました。ラストの台詞なんか、思わずこちらも〝敬礼〟したくなりましたよ。

永井 淳(ながい じゅん)の訳文は、まずまず読みやすかったです。訳文の初出は1971年(昭和46年)と古いにも関わらず、ほとんど違和感なく読み通すことができました。

それと、何かの儀式を行っているみたいなシルエット姿のカバー写真が、なかなかにインパクトがあって良いなと。
登場人物が見かけとは異なり、その陰に邪悪なものを潜ませている‥‥。本篇で醸成されてゆくその不吉な雰囲気とイメージが重なるところがあって、このカバー写真の選択は、グッジョブや!思いました。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430
No.38
(4pt)

旅先でミス・マープルみたいなおばあちゃんと出くわしたら、かなり恐いな思いました。だって、すべて見透かされてしまいそうやん!

ミス・マープルは言わずもがな、登場人物にもうひとり、とても印象に残る人物がいました。
えらい年寄りで偏屈、身体の自由は利かないけれど、頭脳明晰の富豪、ラフィール氏。棺桶に片足突っ込んだようなこの年寄りと、我らがヒーロー、ミス・マープルのやり取り、お互いに敬意を払うふたりの関係に、ぐっと来ました。ラストの台詞なんか、思わずこちらも〝敬礼〟したくなりましたよ。

永井 淳(ながい じゅん)の訳文は、まずまず読みやすかったです。訳文の初出は1971年(昭和46年)と古いにも関わらず、ほとんど違和感なく読み通すことができました。

それと、何かの儀式を行っているみたいなシルエット姿のカバー写真が、なかなかにインパクトがあって良いなと。
登場人物が見かけとは異なり、その陰に邪悪なものを潜ませている‥‥。本篇で醸成されてゆくその不吉な雰囲気とイメージが重なるところがあって、このカバー写真の選択は、グッジョブや!思いました。
カリブ海の秘密 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U3VO
No.37
(4pt)

旅先でミス・マープルみたいなおばあちゃんと出くわしたら、かなり恐いな思いました。だって、すべて見透かされてしまいそうやん!

ミス・マープルは言わずもがな、登場人物にもうひとり、とても印象に残る人物がいました。
えらい年寄りで偏屈、身体の自由は利かないけれど、頭脳明晰の富豪、ラフィール氏。棺桶に片足突っ込んだようなこの年寄りと、我らがヒーロー、ミス・マープルのやり取り、お互いに敬意を払うふたりの関係に、ぐっと来ました。ラストの台詞なんか、思わずこちらも〝敬礼〟したくなりましたよ。

永井 淳(ながい じゅん)の訳文は、まずまず読みやすかったです。訳文の初出は1971年(昭和46年)と古いにも関わらず、ほとんど違和感なく読み通すことができました。

それと、何かの儀式を行っているみたいなシルエット姿のカバー写真が、なかなかにインパクトがあって良いなと。
登場人物が見かけとは異なり、その陰に邪悪なものを潜ませている‥‥。本篇で醸成されてゆくその不吉な雰囲気とイメージが重なるところがあって、このカバー写真の選択は、グッジョブや!思いました。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22)) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22))より
4150700222
No.36
(5pt)

「カリブ海の秘密」は、噂話でばらされる

「カリブ海の秘密」とは?
直接、この「秘密」を解く鍵となる言葉は、何なのか?
見つかりませんでした。

「カリブ海の秘密」は、誰かの秘密です。
噂話でばらまかれます。いつまでたっても消えません。
特に未解決の殺人事件はいつまでも、あちらこちらで噂されるものです。

なので、脅迫されないように、おしゃべりなヤツの口は封じなければ・・・
これが、次の殺人事件を呼び込むのです。

本書の舞台は、カリブ海の西インド諸島のひとつ、サン・トレノ島にあるホテル。

ホテルの名前は、
ゴールデン・パーム・ホテル(表紙カバーのソデ、登場人物、15頁、27頁)
ゴールデン・パーム(32頁)
ゴールデン・パーム・トリー・ホテル(267頁)

「パーム・トリー」は、
「しゅろの樹」(16頁)、椰子の木、または「ココナッツの木」(230頁)
厳密には、どう訳すべき木でしょうか?

冒頭の「登場人物」では、
「ゴールデン・パーム・ホテルの滞在客」としか紹介されていない人たち。
なぜでしょう? 本文の中では、詳しく書かれているのに。謎です。

というわけで、読者は著者に成り代わって、紹介してみます。

・パルグレイヴ少佐: 懐古談にふける醜(ぶ)男老人(9頁)。なぜか殺された(197頁)

・ラフィール: 老人(32頁)。体の自由がほとんどきかない(33頁)。お金持ち(212頁)
・エスター・ウォルターズ: ラフィール氏の秘書。娘がいる(226頁)。
・アーサー・ジャクスン: ラフィール氏のマッサージ師。看護係(33頁)

・ジェレミー・プレスコット: 兄。聖堂参事会員(16頁)
・ジョーン・プレスコット: 妹

・グレゴリー・ダイスン: アメリカ人(34頁)。夫。ラッキーと再婚(102頁)
・ラッキー・ダイソン: アメリカ人(34頁)。妻。前の奥さんの親戚(103頁)

・エドワード・ヒリンドン: 夫。背が高く痩せた植物学者(34頁)。大佐(34頁)
・イーヴリン・ヒリンドン: 妻。日に焼けた植物学者(34頁)

・グレアム: 年配の博士(16頁)、医師(119頁)

心に残った文章。
「探偵小説の被害者はどんなタイプかね? 大金持ちの老人だよ」(223頁)

「大金持ちの老人」ラフィール氏と、ミス・マープルとの老成した推理の会話が興味深い。
特に、第17章の「ラフィール氏、活動を開始する」が面白かったです。

本書『カリブ海の秘密』は、1964年の作品。アガサ、74歳の時の作品。
古い作品なのに、面白さは変わりません。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430
No.35
(5pt)

「カリブ海の秘密」は、噂話でばらされる

「カリブ海の秘密」とは?
直接、この「秘密」を解く鍵となる言葉は、何なのか?
見つかりませんでした。

「カリブ海の秘密」は、誰かの秘密です。
噂話でばらまかれます。いつまでたっても消えません。
特に未解決の殺人事件はいつまでも、あちらこちらで噂されるものです。

なので、脅迫されないように、おしゃべりなヤツの口は封じなければ・・・
これが、次の殺人事件を呼び込むのです。

本書の舞台は、カリブ海の西インド諸島のひとつ、サン・トレノ島にあるホテル。

ホテルの名前は、
ゴールデン・パーム・ホテル(表紙カバーのソデ、登場人物、15頁、27頁)
ゴールデン・パーム(32頁)
ゴールデン・パーム・トリー・ホテル(267頁)

「パーム・トリー」は、
「しゅろの樹」(16頁)、椰子の木、または「ココナッツの木」(230頁)
厳密には、どう訳すべき木でしょうか?

冒頭の「登場人物」では、
「ゴールデン・パーム・ホテルの滞在客」としか紹介されていない人たち。
なぜでしょう? 本文の中では、詳しく書かれているのに。謎です。

というわけで、読者は著者に成り代わって、紹介してみます。

・パルグレイヴ少佐: 懐古談にふける醜(ぶ)男老人(9頁)。なぜか殺された(197頁)

・ラフィール: 老人(32頁)。体の自由がほとんどきかない(33頁)。お金持ち(212頁)
・エスター・ウォルターズ: ラフィール氏の秘書。娘がいる(226頁)。
・アーサー・ジャクスン: ラフィール氏のマッサージ師。看護係(33頁)

・ジェレミー・プレスコット: 兄。聖堂参事会員(16頁)
・ジョーン・プレスコット: 妹

・グレゴリー・ダイスン: アメリカ人(34頁)。夫。ラッキーと再婚(102頁)
・ラッキー・ダイソン: アメリカ人(34頁)。妻。前の奥さんの親戚(103頁)

・エドワード・ヒリンドン: 夫。背が高く痩せた植物学者(34頁)。大佐(34頁)
・イーヴリン・ヒリンドン: 妻。日に焼けた植物学者(34頁)

・グレアム: 年配の博士(16頁)、医師(119頁)

心に残った文章。
「探偵小説の被害者はどんなタイプかね? 大金持ちの老人だよ」(223頁)

「大金持ちの老人」ラフィール氏と、ミス・マープルとの老成した推理の会話が興味深い。
特に、第17章の「ラフィール氏、活動を開始する」が面白かったです。

本書『カリブ海の秘密』は、1964年の作品。アガサ、74歳の時の作品。
古い作品なのに、面白さは変わりません。
カリブ海の秘密 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U3VO

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