魔術の殺人
- ミス・マープル・シリーズ (17)
- 安楽椅子探偵 (187)
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〇電子書籍版発行……2012年2月10日 Kindleの「メモとハイライト」「栞」機能……×(章名なし) Kindleの表紙……〇(Amazonの表示と同じ) Kindleのページ表記……〇(あり) この邦題は、米国版のMurder with Mirrorsに準じたものだろうが、英題と同様に、舞台のマジシャンが鏡を使って観客を欺くところからきていると思われる。 ならば、日本語の語感から云って、魔術ではなく『奇術の殺人』とすべきだったろう。 あるいは、『手品の殺人』――とするのは安っぽくなってしまうが、『マジックの殺人』あるいは『マジシャンの殺人』でも、本題名よりはよかった。 舞台と配役が、犯罪者となるハードルが低い大勢の少年たちを脇に置いて、やや不穏な重苦しさを感じさせる邸宅の立地と、そこに集う関係の多少複雑な準家族を扱っていることもあって、この邦題にも多少は引っ張られたのだろうか、霜月蒼はクリスティには珍しく、横溝的おどろおどろしさも感じると書いていたような。【注1】 読み始めると、やはりクリスティ的に明るくて、横溝正史の岡山もののような雰囲気はなにも感じなかったwので、やはり誤解を与えないように、オカルトではなくマジックを喚起させる題名にすべきだったと思う。 題名に拘ってしまうのは、この『奇術の殺人/鏡を使ってそれをする』というのも一種のレッドへリングになっているからだ。ミス・マープルが気づいて関係者に説明するために援用するもの、それは著者が大好きなアレである。 解決に至るまでに三件の殺人が発生するが、驚くべきことに、終盤の二人が死んだ事件は謎として吟味されず、この推理小説は最初の事件のみのワンイシューでできている。 【注1】ドラマや映画の演出はともかく、横溝正史の原作小説自体にそれほどおどろおどろしさはないw | ||||
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中心人物は、キャリイ(キャロライン)・ルイズ・セロコールド。「富豪」。 最初の夫から相続した遺産で、私設少年院を経営する理想家。善人。 キャリイの最初の夫は、エリック・グルブランドセン。死別。 キャリイの二番目の夫は、ジョニイ(ジョン)・リスタリック。離婚。 キャリイの三番目の夫は、ルイス・セロコールド。自殺。 最初の夫との実子の娘は、ミルドレッド。 最初の夫のときの養女は、ピパ。死去。 二番目の夫の連れ子は、アレックス・リスタリック。長男。 二番目の夫の連れ子は、スティーヴン・リスタリック。次男。 三番目の夫との間には、実子はいない。(三番目の夫と前妻の連れ子は?) 養女ピパの娘(キャリイの孫娘)は、ジーナ。美人。 実子ミルドレッドには、子どもはいない。 キャリイを囲む家族関係を整理しておくと、殺人事件の犯人を推理しやすい。 キャリイをはじめ家族全員が、少年院の経営理念に理解を示す善人たち。 しかし、実際の運営では、金が必要・・・ 射殺されたのは、クリスチャン・グルブランドセン。 最初の夫エリックの子。 お金の面に詳しい。 「とびぬけた善人になれることのできる人間は、やっぱり極悪人にもなれるものなのね」(370頁) キャリイの言葉です。 「とびぬけた善人」と「極悪人」とは、まったく正反対のもののはずなのに・・・ | ||||
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トリックやミスリードなどの、ミステリーにおいては肝となる部分が精彩を欠いており、クリスティにしてはかなり質の落ちる作品ではないかと思います。 個人的にクリスティの作品を読む上でとても楽しみにしている人物描写も、残念ながらとても底が浅く、頭の中で姿や表情を上手く思い描けないばかりか、登場人物の誰にも好意や共感、嫌悪といった感情を抱くことはありませんでした。 そしてストーリーは緊張感も盛り上がりもないので、全体的に薄味というか雑というか、何の印象も残らない作品でした。 唯一良かったなと思えるところは、キャリィとマープルのやりとりくらいでしょうか。 こちらを読もうか迷われている方には、他の作品をおすすめします。 | ||||
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おもしろかったですよ。 | ||||
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アガサクリスティがもともと大好きです。この本もおもしろかったです。 | ||||
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