終りなき夜に生れつく
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そもそも、私は中学生時代、根っからのエラリー・クイーン派だった。一方、友だちがアガサ・クリスティ派で有名どころを何冊か読ませてもらった。しかし、子供だった私にはクリスティの真の面白さが理解できず「えー!?やっぱりこの人が犯人なの?つまんない〜。」と、今思うと恐ろしいことを言っていた。 年をとるのもそう思えば悪いことばかりではない。今はクリスティの面白さがわかる。 ある日どうしてもクリスティが読みたくなった私はこの本のタイトルと評価の高さに惹かれ手にすることに。乾伸一郎訳はかなり古めかしかったが、そのうち気にならなくなった。 ミステリなので詳しくは書けないが、すべては私が魅了された本文の前に掲げられたウィリアム・ブレイクの【罪なき者の予言】と言う詩の一節にあると言ってもいいと思う。 正直言って、犯人には途中で目星ついてしまった。が、クリスティの真価はそんなところにはない。人間というものに対して抱いているクリスティの哲学。「人の本性はけして変わるものではない」という徹頭徹尾冷めた視線である。 最初にブレイクの詩の一節を読み、結末まで辿り着いたら改めてその詩を思い浮かべるだろう。そして、なんとも言えぬ恐ろしさと哀しみに包まれるだろう。 名作の名値する。 | ||||
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まだクリスティーの本を全部読んだわけではないけれど、 とにかく恐ろしかった。 最初は主人公の独り言のような書き出しで、読みにくい 文だと思いながら辛抱して読んでいくと、いつのまにか 引き込まれて、最後まで読んでしまう。 どこにも救いはなく、『終わりなき夜に生まれつく』の 意味がよく分かった。 「わが終わりに わが始まりあり」はずいぶん前にツヴァイクの 『スコットランド女王メアリ・スチュアート』を読んで、 その中で長く幽閉されて死刑を待つばかりのメアリ・スチュアートが 刺繍の中にこの言葉を縫いこんだとされる。(メアリは刺繍の名手) 不思議な予言的な言葉通り、メアリは斬首されて終わるが、 息子がエリザベス一世の後を継ぎ国王となり、スチュアートの名は 続いて行く。 しかし、終わりなき夜に生まれつくものは、死してのちどうなるのか。 さらに黒々とした夜に生まれつくのだろうか? 考えさせられる。 | ||||
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原書のタイトルは、”Endless Night”(終わりなき夜) 本書『終わりなき夜に生まれつく』の中のタイトル関連文章を引用します。 「終わりなき夜に生まれつく人もいる」(エピグラフ) 「終わりなき夜に生まれつく人も……」(190頁) 「終わりなき夜に生まれつく人もいる」(191頁、326頁) 「終わりなき夜だ」(329頁) 「終わりなき夜」(341頁) 語り手は、「僕」マイケル(マイク)・ロジャーズ(主人公)。 本書のタイトル『終わりなき夜に生まれつく』について考えています。 「に生まれつく」という語句に引っかかっています。 犯人は生まれつきの犯罪者ではないと思います。 金に目がくらんで犯罪を犯した普通の男だと思うからです。 「に生まれつく」というタイトルにすると、 殺人者になるのが、天性の運命だったみたいに感じます。そうなのかな? 原書のタイトルが ”Endless Night” なのだから、 「終わりなき夜」というタイトルにするので必要十分だったのでは。 エピグラフは、ウィリアム・ブレイクの詩「無垢の予兆」の一部。 全132行の詩の一部。 そして、192頁の詩は、ウィリアム・ブレイクの詩「蠅」。 原作者アガサは、ウィリアム・ブレイクの詩集に想を得て、 この作品をつくったのでは。 ウィリアム・ブレイクの詩と絵を見ながら、 生まれつきの殺人者って存在するのか、考え続けています。 | ||||
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傑作と名高い。それで購入したが、わたくしは堪らなく嫌だった。何度も投げ出しそうになった。 コンラッドや、アガサ自身の「死の猟犬」のテイストだというが、そうかなあ? 説明つかない何か、とか、ボンヤリと浮かぶアレとか、それは分かるけどね。 これ以上書くとネタバレになるので書きません。 | ||||
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ポワロやミス・マーブルが作品中に何故必要か、分かった気持ちです。 | ||||
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