パーカー・パインの事件簿(パーカー・パイン登場)



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    初公開日(参考)2004年01月
    分類

    長編小説

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    パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

    2004年01月01日 パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

    「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」こんな奇妙な新聞広告に誘われて、依頼人が次々とパイン氏の事務所を訪れる。夫の浮気に悩む人妻、人生に退屈した退役軍人、平凡な生活を送るサラリーマン、大金を使いたがる大金持ちの婦人―人々の悩みに答える、パイン氏の奇想天外なサービスとは。(「BOOK」データベースより)




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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.19:
    (5pt)

    小説の醍醐味を味わえる見事な短編集

    彼女の膨大な作品群の中ではマイナーと言わざるを得ないのですが、これは物語作家クリスティの筆の冴えを堪能できる最高の短編集としてオススメです。シリーズとしてあと二、三冊書いてもらいたかったところですが、あのレベルをキープするのはちょいと無理だったのかな、と思えるほどのクオリティの高さです。後半はポアロの活躍譚として書けたんじゃない?という意見もあるでしょうが、それでもあの映像化不可能な、純然たる小説作品と言うべき最終話(なぜ不可能なのかは、最後の一行を読めば分かります)まで、ヤラレタ!という感覚を存分に堪能させてくれるお話しばかりでした。
    第4話の中で「夫は妻の前で自分を卑下した態度を取るものではない。自分の好きな事、才能を存分に誇るべきなのです!」というパーカー・パイン氏の意見にはかなり啓発されました。女性のクリスティがこう言うなら間違いないでしょう。「僕、何にも出来ないダメな奴なんですぅ」という日本人男性にありがちなセリフ、やはりあれはダメなんですね。
    パーカー・パインの事件簿【新訳版】 (創元推理文庫 M ク 2-27)Amazon書評・レビュー:パーカー・パインの事件簿【新訳版】 (創元推理文庫 M ク 2-27)より
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    No.18:
    (4pt)

    コメディの妙味にくすりとさせられた前半の6篇、とても楽しめました。「大富豪夫人の事件」は、圧巻の名品です!

    全14篇の短篇は、前半6篇と後半8篇とで、そのテイストは大きく違っています。
    「○○○○の事件」と題された前半6篇では、悩みごとの相談に事務所を訪れた依頼人を、パーカー・パインのチームがぐるになって、依頼人の悩みを解決すべく、あれこれ画策するという話の流れになっています。
    一方、「ほしいものはすべて手に入れましたか?」以降の短篇では、パーカー・パインが旅先で遭遇した事件やらトラブルを、パーカー・パインの推理や行動によって解決にもっていく展開になっています。

    どちらがより楽しめたかといえば、前半6篇の話のほうですね。
    コメディ・タッチの話が軽快に転がっていく愉しさ。センスのいい、洒落た落ちの付け方。面白かったなあ。

    なかでも、「大富豪夫人の事件」は断トツの名品で、読み終えて、椅子から転げ落ちそうになりました。この作品が読めただけでも、本書を手にとって良かったなあ思いました。
    圧倒的な読みごたえに呆然とさせられたこの短篇以外では、「無聊(ぶりょう)をかこつ少佐の事件」「ある会社員の事件」「シーラーズの館(やかた)」「デルフォイの神託」の四篇が面白かったな。

    山田順子さんの訳文。日本語としてこなれてて、とても読みやすかったです。登場人物の会話文なんかも自然で、引っかかることなく読むことができました。
    大津波悦子さんの巻末「解説」も、読みごたえあります。なかで紹介されてた『人魚とビスケット』てミステリは、なかなかに魅力的な作品でしたっけ。

    文庫本のカバーイラストがまた、センスがあっていいですねぇ。松島由林さん、グッジョブ!

    収録作品(初出年)は、以下のとおり。
    パーカー・パインの事件簿【新訳版】 (創元推理文庫 M ク 2-27)Amazon書評・レビュー:パーカー・パインの事件簿【新訳版】 (創元推理文庫 M ク 2-27)より
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    No.17:
    (5pt)

    クリスティ、その人を感じられるところがイイ!!

    14篇のうち、初めの7篇は「あなたは幸せですか?」という新聞広告を見てやってきた依頼人をパインの命を受けた仕事人たちが、一芝居打って幸福にしてあげるというユーモア小説みたいなもの。自分は、クリスティというとミステリーの女王というイメージだったので、こういう小説も書いていたんだ!と面白く読んだ。P.Gウッドハウスなどをチラリと思い出したりして、英国のユーモア小説の伝統に連なるものなのかな?とも思ったりしました。ただ、クリスティならでは言えるのは、実生活での人間観察であったり、人生経験で培ったことが登場人物や話の中に散りばめられていること。結婚にまつわるエピソードで、「結婚当初から女性に対しておもねるような(自分の嗜好を隠して相手に合わせる)態度を取ってはいけません!それは間違いです!」「私の経験からいって、真実というのは、たいてい、物事を台無しにしてしまうものなんですよ!」などとパインが警句じみた言葉を発するのですが、クリスティ自身の経験からの言葉ではないか?などと思ってニヤリとさせられました。人生の真理を突いているような気もしますし、クリスティが身近に感じられて良かったです。後半の6篇は、休暇で中東を旅する(ギリシャも1篇)パインが出食わした事件を解決していくという旅情ミステリー。クリスティ自身、中東へは何度も旅行しているとのことなので、パインが漏らす訪れた街の感想(近代化されて失望したなど)、情景など、クリスティが見たまま、感じたまま、すごくリアルに感じられるよう。ミステリーとしても大変面白かった。最後の1篇は、もともとポワロものとして書かれたものをパインを探偵役にして書き直したもの。ポワロの方がしっくりくるような気もしましたが、なかなか読ませる!話に引き込まれます。前半のユーモアミステリー、後半の旅情ミステリーと1冊で二度美味しい本です。個人的には、この本からクリスティその人を感じることができたのが一番良かったかな。この1冊で、パーカー・パインものは全部入っています。クリスティもお気に入りの「大富豪夫人の事件」は、ちょっといい話で、読後感いいです。
    パーカー・パインの事件簿【新訳版】 (創元推理文庫 M ク 2-27)Amazon書評・レビュー:パーカー・パインの事件簿【新訳版】 (創元推理文庫 M ク 2-27)より
    4488105491
    No.16:
    (5pt)

    面白い!

    さすがアガサ・クリスティ!
    パーカー・パインの事件簿【新訳版】 (創元推理文庫 M ク 2-27)Amazon書評・レビュー:パーカー・パインの事件簿【新訳版】 (創元推理文庫 M ク 2-27)より
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    No.15:
    (5pt)

    一番好き

    数あるアガサ・クリスティの作品で、1番好きな連作短編集です。
    平和。
    大袈裟な道具立てと、急に旅情ミステリになったりするのが、自由に楽しんで書いている感じがします。
    秘書はミス・レモン、知り合いにアリアドニ・オリヴァ、例の作者にあまり好かれていない名探偵と、同じ世界線の違う時間軸の話なのでしょうか。
    「ミステリと言う勿れ」とか「タルト・タタンの夢」とかお好きな人なら、好きだと思われます。なんとなく。
    パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
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