親指のうずき
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子供の頃からTVで繰り返しみていたポワロやミスマープルですが、実際小説は読んだことはないというクリスティのエセファンでした。先日TVでミスマープルの「親指の疼き」を見てwikiで詳細を見ていたところ、この話はトミー&タペンスシリーズの話と知り、絶対ドラマとは違う内容じゃないか!と慌ててKindleで購入。であればシリーズの最初からと「秘密機関」から進めて4冊目のコチラをやっと読了。結果、睡眠時間を削るほどのめり込みました。主人公のお節介やそこまで首突っ込む?という呆れ感はあるものの、人間模様や心理などはいつの時代も変わらないものなのだなぁと感じるとともにクリスティの頭の中はどうなっていたのだろうと彼女自身にも興味を持ちました。私のようなTVドラマだけ見てきたかたはコチラを読むとまた違う映像が頭の中に展開されると思います。本来は1922〜1973年にかけてシリーズが発行されたようですが、当時に生きていなくてよかった、 51年も待ち続けられない笑 現代で続けてこのシリーズを読むことができて感謝です。このシリーズの最終本がクリスティ最後の執筆作品のようですね。これから読み始めるのが楽しみです。 | ||||
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印象的なひと言で読者を掴み、タペンスが突進し、噂につぐ噂話の迷路から別の物語が姿をあらわし、意外に無味乾燥な結末か──と思わせた土壇場に再反転する。 お見事としか言いようのない作品。 いつも楽しいトミーとタペンスシリーズのなかでも印象的な逸品である。 | ||||
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『秘密機関』『おしどり探偵』『NかMか』に続く四冊目の「トミタペ(トミーとタペンス)」シリーズ。 歳をとっても変わらぬタペンスのおきゃんぶり、危険をかえりみずに飛び込んでいく冒険魂に、彼女のファンとしてはぐっと来るものがありました。 にしても、トミーもタペンスも若い、若い。この作品では初老の夫婦て設定なんだけど、一体何歳くらいなんだろう。本書のなかに、《タペンスとは、結婚してもう三十年以上になるんですよ。》p.37 ていうトミーの台詞があるから、そこからすると、そろそろ60歳近い年齢になるのかなあ。ちょっと正確には分からないんだけど、ふたりの歳がやや気になりました。 中盤まではもたついた展開で、ちょいイラッとしましたが、ラスト、思いがけない人物が登場するところからは一気読みでした。悪夢のブラックホールに吸い込まれる読み心地で、ぞくぞくしながら頁をめくってました。怖かったなあ。 深町眞理子(ふかまち まりこ)の訳文。 とても読みやすい、こなれた文章でしたね。殊に、台詞のある会話文が自然な話し言葉になっているところ、上手いなあと感心しました。 | ||||
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根掘り葉掘り聞いてくる主人公に 犯人らしい男が、もうやめてくれ、と言う。 わかった、もうやめる、という主人公に、男は「かたじけない」と言う。 真犯人を闇から引きずり出して警察の手に渡す、というのではない。 主人公の好奇心が満たされれば終わる話。 主人公の、何か変だな? という直感から始まり、 主人公がそうだったのかと納得した段階で終わる。 真相とか、真犯人にこだわらない、というのは、 人生を経験してみなければ、わからない心理です。 本書『親指のうずき』は、1968年の作品。 そのとき、アガサは78歳。後期高齢者。 1976年に死去だから、死ぬ8年前の作品。 本書『親指のうずき』のタイトルは、 巻頭のエピグラフの言葉からのものでしょう。 「なんだか親指がずきずきするよ、 やってくるんだ、邪悪なものが。 ――マクベス」 アガサは序文(まえがき)みたいに書いています。 「だいぶ年をとりましたが、ふたりの敢闘精神はいささかも衰えておりません」 しかし、年をとると、 邪悪な魔女も「善意の魔女」となり、 黒魔術ではなく「白魔術」(395頁)を使います。 親指の「ずきずき」だって、老化によるものなのでは? タイプライターの親指シフトキーを押すたびに、ずきずき痛むのでしょう。 本書は長篇小説。 もっと短く、中篇小説くらいにすれば、親指のうずきも少なくてすんだでしょうに。 78歳になっても、アガサの頭の中には、マクベスと同じように 人間の邪悪なものが次々にやってくるのでしょう。 「善意の魔女」(395頁)は、もはや魔女ではありません。 殺人犯人も大泥棒も、警察に突き出せばいいというものではありません。 謎の秘密をあばこうとしていると勘違いされ、 墓地で、後頭部を襲われ気を失うタペンス。 もうこれ以上、探すのはやめてほしいというご要望があれば、 やめてもいいですよ、と言うタペンス。 「かたじけない――感謝します」(467頁)とフィリップ・スターク卿。 解決です。おしまい。 本書の物語に、警察は登場しません。 邪悪な世の中です。善意の魔女や奇妙な愛があっても、当然です。 謎が解ければ、そのまま静かに終わります。 なんという穏やかなサスペンス小説でしょう。 アガサの作品は、最後の幕引きがすてきです。 | ||||
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前半は退屈で何度か挫折しそうに。 が、そこを我慢した結果、後半からは 徐々に加速。 結末の意外性と伏線の回収は、さすが! でした。 | ||||
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