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親指のうずき
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親指のうずきの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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子供の頃からTVで繰り返しみていたポワロやミスマープルですが、実際小説は読んだことはないというクリスティのエセファンでした。先日TVでミスマープルの「親指の疼き」を見てwikiで詳細を見ていたところ、この話はトミー&タペンスシリーズの話と知り、絶対ドラマとは違う内容じゃないか!と慌ててKindleで購入。であればシリーズの最初からと「秘密機関」から進めて4冊目のコチラをやっと読了。結果、睡眠時間を削るほどのめり込みました。主人公のお節介やそこまで首突っ込む?という呆れ感はあるものの、人間模様や心理などはいつの時代も変わらないものなのだなぁと感じるとともにクリスティの頭の中はどうなっていたのだろうと彼女自身にも興味を持ちました。私のようなTVドラマだけ見てきたかたはコチラを読むとまた違う映像が頭の中に展開されると思います。本来は1922〜1973年にかけてシリーズが発行されたようですが、当時に生きていなくてよかった、 51年も待ち続けられない笑 現代で続けてこのシリーズを読むことができて感謝です。このシリーズの最終本がクリスティ最後の執筆作品のようですね。これから読み始めるのが楽しみです。 | ||||
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印象的なひと言で読者を掴み、タペンスが突進し、噂につぐ噂話の迷路から別の物語が姿をあらわし、意外に無味乾燥な結末か──と思わせた土壇場に再反転する。 お見事としか言いようのない作品。 いつも楽しいトミーとタペンスシリーズのなかでも印象的な逸品である。 | ||||
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『秘密機関』『おしどり探偵』『NかMか』に続く四冊目の「トミタペ(トミーとタペンス)」シリーズ。 歳をとっても変わらぬタペンスのおきゃんぶり、危険をかえりみずに飛び込んでいく冒険魂に、彼女のファンとしてはぐっと来るものがありました。 にしても、トミーもタペンスも若い、若い。この作品では初老の夫婦て設定なんだけど、一体何歳くらいなんだろう。本書のなかに、《タペンスとは、結婚してもう三十年以上になるんですよ。》p.37 ていうトミーの台詞があるから、そこからすると、そろそろ60歳近い年齢になるのかなあ。ちょっと正確には分からないんだけど、ふたりの歳がやや気になりました。 中盤まではもたついた展開で、ちょいイラッとしましたが、ラスト、思いがけない人物が登場するところからは一気読みでした。悪夢のブラックホールに吸い込まれる読み心地で、ぞくぞくしながら頁をめくってました。怖かったなあ。 深町眞理子(ふかまち まりこ)の訳文。 とても読みやすい、こなれた文章でしたね。殊に、台詞のある会話文が自然な話し言葉になっているところ、上手いなあと感心しました。 | ||||
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根掘り葉掘り聞いてくる主人公に 犯人らしい男が、もうやめてくれ、と言う。 わかった、もうやめる、という主人公に、男は「かたじけない」と言う。 真犯人を闇から引きずり出して警察の手に渡す、というのではない。 主人公の好奇心が満たされれば終わる話。 主人公の、何か変だな? という直感から始まり、 主人公がそうだったのかと納得した段階で終わる。 真相とか、真犯人にこだわらない、というのは、 人生を経験してみなければ、わからない心理です。 本書『親指のうずき』は、1968年の作品。 そのとき、アガサは78歳。後期高齢者。 1976年に死去だから、死ぬ8年前の作品。 本書『親指のうずき』のタイトルは、 巻頭のエピグラフの言葉からのものでしょう。 「なんだか親指がずきずきするよ、 やってくるんだ、邪悪なものが。 ――マクベス」 アガサは序文(まえがき)みたいに書いています。 「だいぶ年をとりましたが、ふたりの敢闘精神はいささかも衰えておりません」 しかし、年をとると、 邪悪な魔女も「善意の魔女」となり、 黒魔術ではなく「白魔術」(395頁)を使います。 親指の「ずきずき」だって、老化によるものなのでは? タイプライターの親指シフトキーを押すたびに、ずきずき痛むのでしょう。 本書は長篇小説。 もっと短く、中篇小説くらいにすれば、親指のうずきも少なくてすんだでしょうに。 78歳になっても、アガサの頭の中には、マクベスと同じように 人間の邪悪なものが次々にやってくるのでしょう。 「善意の魔女」(395頁)は、もはや魔女ではありません。 殺人犯人も大泥棒も、警察に突き出せばいいというものではありません。 謎の秘密をあばこうとしていると勘違いされ、 墓地で、後頭部を襲われ気を失うタペンス。 もうこれ以上、探すのはやめてほしいというご要望があれば、 やめてもいいですよ、と言うタペンス。 「かたじけない――感謝します」(467頁)とフィリップ・スターク卿。 解決です。おしまい。 本書の物語に、警察は登場しません。 邪悪な世の中です。善意の魔女や奇妙な愛があっても、当然です。 謎が解ければ、そのまま静かに終わります。 なんという穏やかなサスペンス小説でしょう。 アガサの作品は、最後の幕引きがすてきです。 | ||||
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前半は退屈で何度か挫折しそうに。 が、そこを我慢した結果、後半からは 徐々に加速。 結末の意外性と伏線の回収は、さすが! でした。 | ||||
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この夫婦探偵の物語は初めて読みましたが、謎解きも含めてしっかりと構成されており、話の展開も穏やかな作品でした。 | ||||
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非常に素晴らしい製品! 大きな価格。 私はそれが好きです。 私たちはそのような製品を見つけることができませんでした。 良質およびよいプロダクト それは素晴らしい価格のための私の期待、素晴らしい品質と製品の機能を満たしています。私は満足しているアイテムです。私のガールフレンドのために別のものを買った | ||||
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おしどり探偵も初老になった。トミー70歳、ダベンス66歳か? トミーの伯母エイダのお見舞いに養老院に行くが、タベンス嫌われてる? ミセス・ランカスターが「暖炉の向こうにあるのはあなたのお子さん?」との言葉が気になる。 その後、トミーの留守中に絵のかかれた場所を思い出したタベンスは一人で捜査に出かける。 その村は22年前、連続養女殺害事件が起きていた。 この話にはマープルは出てこないよ。 | ||||
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イギリスの風景の映像が思い浮かぶ作品です。 クラッシック音楽を背景に、風景や鉄道の映像を流すテレビ番組が多いので、 情景がなんとなく思い浮かぶことができました。 タペンスが、司祭の娘だということも、大事な展開に役立っています。 いろいろな犯罪がどう処理されたかの整理が多少わかりにくかったようです。 作品としては、よいできだと思いました。 映像作品を見ていませんが、ぜひ作りたいと思いました。 | ||||
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久々のトミーとタペンスもの。余りにご無沙汰だったため、読者の要求によって書かれた由。二人共中年過ぎになっているが好奇心と行動力は健在である。モチーフは「マクベス夫人」。NHK衛星放映のドラマでは、マープルがタペンスのアドバイザー役として出ていて、目が点になったが。 トミーとタペンスがトミーの叔母が余生を送る女性専用の養老院を訪ねるのが発端。その6週間後叔母が亡くなり、遺品引き取りに行った際、タペンスは叔母の部屋にあった一枚の風景画に「見た記憶がある」と思う。その絵は叔母が亡くなる前に、別の老婦人から譲り受けた物だった。タペンスは上述の訪問時、その老婦人から不気味な言葉を聞かされていた。そしてその老婦人は叔母の死と時を同じくして、強制的に養老院から連れ去られていた。二人の死と失踪は偶然とは思えない。好奇心に駆られ、記憶をたどり、その風景画の実在場所を一人探し求めるタペンス。仕事のためイギリスを離れていたトミーもその探索に加わる。そして、二人が探し当てたものとは...。 前半はタペンスの好奇心と行動力で引っ張り、後半はトミーの落ち着いた観察眼が加わるという巧みな展開の上、前半のミスリードがクリスティらしい老練さを感じさせる。派手な謎解きではないものの、二人の行動によって一歩づつ真相に近づいて行く様子が美しい田園風景をバックに悠揚迫らぬ筆致で描かれ、如何にも英国ミステリらしい雰囲気を醸し出している。明かされる真相が人間心理や村の因習に深く係わっている点もクリスティらしい。楽しい一時を過ごせる一作だと思う。 | ||||
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久々のトミーとタペンスもの。余りにご無沙汰だったため、読者の要求によって書かれた由。二人共中年過ぎになっているが好奇心と行動力は健在である。モチーフは「マクベス夫人」。NHK衛星放映のドラマでは、マープルがタペンスのアドバイザー役として出ていて、目が点になったが。 トミーとタペンスがトミーの叔母が余生を送る女性専用の養老院を訪ねるのが発端。その6週間後叔母が亡くなり、遺品引き取りに行った際、タペンスは叔母の部屋にあった一枚の風景画に「見た記憶がある」と思う。その絵は叔母が亡くなる前に、別の老婦人から譲り受けた物だった。タペンスは上述の訪問時、その老婦人から不気味な言葉を聞かされていた。そしてその老婦人は叔母の死と時を同じくして、強制的に養老院から連れ去られていた。二人の死と失踪は偶然とは思えない。好奇心に駆られ、記憶をたどり、その風景画の実在場所を一人探し求めるタペンス。仕事のためイギリスを離れていたトミーもその探索に加わる。そして、二人が探し当てたものとは...。 前半はタペンスの好奇心と行動力で引っ張り、後半はトミーの落ち着いた観察眼が加わるという巧みな展開の上、前半のミスリードがクリスティらしい老練さを感じさせる。派手な謎解きではないものの、二人の行動によって一歩づつ真相に近づいて行く様子が美しい田園風景をバックに悠揚迫らぬ筆致で描かれ、如何にも英国ミステリらしい雰囲気を醸し出している。明かされる真相が人間心理や村の因習に深く係わっている点もクリスティらしい。楽しい一時を過ごせる一作だと思う。 | ||||
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イギリスの風景の映像が思い浮かぶ作品です。 クラッシック音楽を背景に、風景や鉄道の映像を流すテレビ番組が多いので、 情景がなんとなく思い浮かぶことができました。 タペンスが、司祭の娘だということも、大事な展開に役立っています。 いろいろな犯罪がどう処理されたかの整理が多少わかりにくかったようです。 作品としては、よいできだと思いました。 映像作品を見ていませんが、ぜひ作りたいと思いました。 | ||||
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イギリスの風景の映像が思い浮かぶ作品です。 クラッシック音楽を背景に、風景や鉄道の映像を流すテレビ番組が多いので、 情景がなんとなく思い浮かぶことができました。 タペンスが、司祭の娘だということも、大事な展開に役立っています。 いろいろな犯罪がどう処理されたかの整理が多少わかりにくかったようです。 作品としては、よいできだと思いました。 映像作品を見ていませんが、ぜひ作りたいと思いました。 | ||||
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冒険、本格推理、サスペンス、ユーモア、なんでもありのエンターテイメント。 実に愉しい本です。 テンポが少しスローなのが減点ですが、それも味があってよろしい。 ヒッチコックの「ファミリー・プロット」みたいな映像が思い浮かびました。 | ||||
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冒険、本格推理、サスペンス、ユーモア、なんでもありのエンターテイメント。 実に愉しい本です。 テンポが少しスローなのが減点ですが、それも味があってよろしい。 ヒッチコックの「ファミリー・プロット」みたいな映像が思い浮かびました。 | ||||
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ポワロとミス・マープルはいろいろ読んだが、おしどり探偵トミー&タペンスのシリーズは初めてでした。他の二シリーズとは、かなり趣が違っていました。 本格推理の醍醐味である意表ををつくようなトリックはなく、サスペンス性を追ってダイナミックな展開の作品です。本格推理になるとどうしても現実感が薄くトリッキーなストーリー展開になるのですが、本作品は、人間の描写、人間関係の描写が、イギリスの郊外のシンプルな生活風景の中に良く調和していて現実感があります。特に、女性の心理の描き方がしっかりしています。この物語の中にも多くの女性が登場しますが、その個性の違いがはっきりして見事です。 特に印象的だったのは、亡くした子どものショックが一生を支配している女性や、一生報われぬ愛に身を捧げる女性などでした。もちろん、タペンスの優しさの中にある無鉄砲さも魅力的でした。 | ||||
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ポワロとミス・マープルはいろいろ読んだが、おしどり探偵トミー&タペンスのシリーズは初めてでした。他の二シリーズとは、かなり趣が違っていました。 本格推理の醍醐味である意表ををつくようなトリックはなく、サスペンス性を追ってダイナミックな展開の作品です。本格推理になるとどうしても現実感が薄くトリッキーなストーリー展開になるのですが、本作品は、人間の描写、人間関係の描写が、イギリスの郊外のシンプルな生活風景の中に良く調和していて現実感があります。特に、女性の心理の描き方がしっかりしています。この物語の中にも多くの女性が登場しますが、その個性の違いがはっきりして見事です。 特に印象的だったのは、亡くした子どものショックが一生を支配している女性や、一生報われぬ愛に身を捧げる女性などでした。もちろん、タペンスの優しさの中にある無鉄砲さも魅力的でした。 | ||||
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トミーもタペンスも,中年を過ぎた.老人ホームに入っていた伯母の形見に貰った絵に描かれた家にタペンスは強い既視感をおぼえ,トミーの出張中にこの家を見に出かけて事件に巻き込まれる.これまでの事件と違い,進行はゆっくりだが,なにせ極く日常的な雰囲気の中で爆発するので,怖ろしさは格別.かわいそうにタペンスは二回意識不明におちいる.大仕掛けな犯罪の一端がお蔭で明らかになる.この作品の持ち味は,前作 NかMか と最終作 運命の裏木戸 のほぼ中間のように感じられる.翻訳は上出来. | ||||
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トミーもタペンスも,中年を過ぎた.老人ホームに入っていた伯母の形見に貰った絵に描かれた家にタペンスは強い既視感をおぼえ,トミーの出張中にこの家を見に出かけて事件に巻き込まれる.これまでの事件と違い,進行はゆっくりだが,なにせ極く日常的な雰囲気の中で爆発するので,怖ろしさは格別.かわいそうにタペンスは二回意識不明におちいる.大仕掛けな犯罪の一端がお蔭で明らかになる.この作品の持ち味は,前作 NかMか と最終作 運命の裏木戸 のほぼ中間のように感じられる.翻訳は上出来. | ||||
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