ホロー荘の殺人
- エルキュール・ポアロ (40)
- エルキュール・ポアロ・シリーズ (37)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.67pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ポワロシリーズの一作。 富家の別荘地に招かれたポワロ、到着早々そこにはお誂えの殺人現場が。 | ||||
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ポアロシリーズ。でも、ポアロは事後処理的な役割だったかな。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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面白かった | ||||
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男2人女4人による恋愛をからめながら進んで行くストーリーに、ずっと引きつけられたまま最後まで読むことができました。ポアロものでいつも長く感じる事情聴取がごく短いのが良かったです。 ミステリ色は薄い作品ですが人物描写に優れ、特にミッジ、ヘンリエッタ、ガーダという3人の女性の描写が素晴らしく、それぞれが持っている弱さに共感してしまいました。そのうち2人から愛されるジョン…そんなに魅力的?ただのモラハラ夫ではないかと思っていましたが、ラストでやや印象が変わったかな。でもあんな夫は嫌ですね。 | ||||
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・DスーシェのTV版が面白くて小説も読んでみた。(TV版はヘンリエッタ役が抜群に美しい) ・TVではほとんど見れなかったミッジとエドワードの恋愛物語部分が結構あってとても良いデキ。 ・4人の女性の生きざまが生き生きと描かれてる。 (これほんとに80年前に書かれたの?現代とあまり変わらないですね^_^) ・オリ急と同じくらい気に入りましたよ。 | ||||
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傑作だと思う。クリスティーの作品は女性たちが魅力的だ。男性たちはオマケで、ポアロは謎解きのツールに過ぎない。親類関係にある4人の女性、一人一人が全く異なった生い立ちと性格を与えられ、緊張感のある四角形を作り上げている。貴族階級の末裔ルーシーは天真爛漫な身勝手さで誰からも愛され使用人たちは彼女を守るためなら何でもする。彫刻家のヘンリエッタは強い感性を持ちながら自分自身と距離を置いて、自分の愛や苦しみでさえ芸術として表現する冷徹な意志を持っている。愚鈍な女と思われ周囲にみくびられ助けられて生きてきたガーダは、実はその愚鈍さを武器として利用することに目覚めるほどに賢いのだ。働かなくては生活できない庶民階級に堕ちたミッジは、社会の理不尽に苦しみ垣間見る貴族の暮らしに憧れながらも、自分の力で生きることに強い誇りを持つ現実的な女性だ。 ルーシーの館に招かれた客の1人、ガーダの夫、ジョンがプールの脇で射殺される。4人の女性たちのうち3人が機会も動機もあり、わざと捜査を撹乱して真犯人から警察の目を逸らそうとするのだ。そこへポアロが自慢の灰色の脳細胞で‥‥という展開だ。 ここではトリックや謎解きは問題ではない。4人の女性の生き様に惹きつけられる。ドラマも風景が美しくキャストも素晴らしく時間尺の許す限り大変よくできてはいるが、人物を描きこむことでは遠く原作には及ばない。じっくり読むことをお勧めする。 クリスティーは最高の女性作家だと思う。女性を描けるのはやはり女性である。 | ||||
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クリスティーの作品のなかでも特に贔屓にしている作品で、それは今回久しぶりに再読してみて揺るぎないものとなりました。 まず、アンカテル家の人たちが好きです。 ルーシー・アンカテル、エドワード・アンカテル、ヘンリエッタ・サヴァナクの三人がいいんですよ。殊に、妖精めいてとらえどころがなく、天真爛漫なルーシー・アンカテルの魅力的なことといったら。この人が次に何を言い出すものやら、興味津々で見守るしかありませんでした。 舞台となるホロー荘界隈の風景も、とっても素敵なんですよね。秋のイングランド郊外の風景の美しさ! 本書97頁の風景描写を読んでいたら、ジョージ・ギッシングの『ヘンリー・ライクロフトの私記』のなかに描かれている英国の田園地帯の絵のような素晴らしき景色が思い出されましたよ。 ヘンリエッタがいたずら描きする〝イグドラシル〟て木の絵もチャーミングで、気に入ってます。本文庫の104頁に絵が載ってます。 妙に忘れられない絵です。 本書の原題は、『THE HOLLOW』。1946年刊行の作品。その近辺には、『五匹の子豚』(1942年)、『ゼロ時間へ』『春にして君を離れ』(いずれも、1944年)、『忘られぬ死』(1945年)と、クリスティーならではの傑作、名作が目白押しです。 おしまいに、エルキュール・ポアロが珍しく、テニソンの詩なんぞ口ずさんでるんで、それを引かせていただきましょう。 《いとわしき森の奥なる暗き洞窟(ホロー) そは赤き血のヒースに縁どられ 赤く畝なす岩棚に恐怖の血、音もなく滴る なにを求むるも木霊(こだま)の答えるは、ただ『死』》p.299 ここでポアロがつぶやく〝死〟という文句と、本書214頁でヘンリエッタが会話の中で発する《死ぬ──死ぬ──死ぬ──死ぬ。ジャングルのなかで打っている太鼓(トムトム)の音みたいじゃない? 死ぬ──死ぬ──死ぬ──死ぬ──死ぬ》の言葉は、妙に共鳴し合う気がしたのですが。 | ||||
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