死者のあやまち
- エルキュール・ポアロ (40)
- エルキュール・ポアロ・シリーズ (37)
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事件そのものは地味なんですけど、ラストで真相が分かってみれば、犯人の狡猾(こうかつ)さとか、手がかりをあちこちに仕込むクリスティーの上手さとか、目を見張るしかミステリでした。 巻末解説で横井 司氏が、《(前略)その登場人物の悲しみに満ちた思いは、妙な話だが、横溝正史の作品(題名はあえて伏す)を連想させるものがある。》p.380 と記していますが、確かにこの作品、横溝正史作品に通じるものがあると思いました。 作中の風景で一つ、とても愉快に感じて印象に残ったのは、祭りのさなか、ポアロが大きなキューピー人形をかかえて歩くシーン。ポアロとキューピー人形の取り合わせが愉快で、思わずくすりとしちゃいました。 田村隆一の訳文。 1958年の初出なので、かなり古いです。決して分かりづらい文章ではないですが、登場人物の言い回しとか訳語とか、ちょっと粗(あら)いかなあ、古くさいかなあと感じるところがありました。そろそろ、新訳版を期待したいですね。 | ||||
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元のタイトルはDead man's Follyです。 ところでクリスティにはHercule Poirot and the Greenshore Follyという中編があり ポアロとグリーンショアの阿房宮という題で翻訳されています。 両作はほぼ双子の関係にある作品なのですが、表題でFollyの訳が分かれています。 さて本作で採用されなかった訳の「阿房宮」は秦の始皇帝が建てた巨大な宮殿のことです。 項羽が焼き払うのに3か月かかったとも、国家を転覆させるほど費用が掛かったとも言われます。 それで愚かしい行い=阿房=アホの語源の一つになりました。 Follyにあやまちの訳は素直でいいですし、阿房宮の訳には洒落っ気を感じます。 執筆時、舞台のナス屋敷のモデルとなったのはクリスティの別荘で、TVドラマは実際にその邸宅で撮影されました。 翻訳者の方が表題にとりいれ、ドラマスタッフが25年かけたTVシリーズの最終撮影に選んだこの邸宅こそが本作の陰の主役だと私は思っています。 あやまちとは誰が何をしたことなのか。ナス屋敷=阿房宮は全てを見守り、ポワロの口を借りて全てを語ります。 | ||||
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ポアロが真相を掴むまでつかみどころがなさ過ぎて、後半に至るまでが多作と異なりとても新鮮で、こんなのもありかと終盤楽しんで一気に読んでたのですが、ポアロの推理で話される真相が突拍子もなく、「どこでそんなことがわかったの?」って感じで話が飛んでた感じでがっかりでした。 もう少しそこら辺に至るヒントの言葉とかが話が進む前半にあればよかったのですが、ここから少しネタバレですが、 いきなり出てきた「地下組織の犯罪社会の・・・」という文言あたりに期待を裏切られた感があります。 犯人の動機とか、死体がでない、犯人捜しの余興とかそのあたりの新鮮な試みはとても面白く思います。 | ||||
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この時代、舞台となった地方ではこの言い回しが流行っていたのかしら?と。 「薬にしたくとも持ち合わせていない」 立て続けに3回も出てきてびっくり。 それとも著者か訳者の好きな言葉だったのか。 常々思うのだけど、あまりに古い翻訳は、時代に合わせて時々翻訳し直したらいいんじゃないかなぁ、と。 | ||||
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クリスティ今回はどうしちゃったんだろう?と思いました。真相に辿り着くまでもダラダラ、辿り着いた真相も何だそれ?!って感じ。翻訳もポアロシリーズの中では読みにくく、すんなり馴染めませんでした。今まで読んだクリスティの作品で1番駄作に思いました。逆に言えば他の作品は相当素晴らしかったので。 | ||||
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