鳩のなかの猫
- エルキュール・ポアロ (40)
- エルキュール・ポアロ・シリーズ (37)
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名門女学校が舞台なのですが、そこに中東の小国でのクーデターの際に行方がわからなくなった宝石が絡んできたので、序盤はわくわくしました。 しかし、登場人物はほぼ先生か生徒なうえ、個性的だったり面白く描かれているわけでもないので、退屈でなかなか読むスピードが上がりませんでした。 それが全体の3分の2を過ぎたあたりで、とある生徒が大胆な行動を起こし、ポアロが登場したあたりから、グッと面白くなりました。 そこからは怒涛の展開で、あっという間に読んでしまいました。 ただ半分以上は退屈でしたし、犯人に意外性はなく、アッと驚くようなトリックもなければ、推理を楽しませてくれるような作りでもありません。 決して面白くなくはないのですが、読後はちょっと物足りない感じがしました。 ちなみに表紙には白いスニーカーを履いた女の子の足首までしか描かれていませんが、読み終わった今となっては、膝まであっても良かったのでは?と思ってしまいました。 膝ですよ膝。 | ||||
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おもしろかった。 本書『鳩の中の猫』は、1959年の作品。 原題は、”CAT AMONG THE PIGEONS” 「ピジョンは鳩であるとともに騙されやすい人の意味がある。一方、キャットは意地悪な女」(471頁、朝暮 三文さんによる「解説」より) 「騙されやすい人」とは、本書ではメドウバンク校の校長以下の先生たちと生徒たち。 「意地悪な女」とは、校長の秘書の女でしょうか。 英語と地理担当のアイリーン・リッチ先生は言います。 「鳩の群れのなかの猫、まあそういった感じですの。わたしたちが、ここのものすべてが鳩で、そのわたしたちの中に猫が入りこんでいる。けれども、わたしたちの目にはその猫が《見えない(傍点あり)》」(195頁) 「言わば、鳩の群れのなかに猫を置いたようなものでした」(407頁) 「皆さんの中にまぎれこんでいる冷酷な仮借のない殺人者」(407頁) 見えない猫が鳩を食べちゃいそう。 《備考》 表紙カヴァーの写真について 白い運動靴をはいた生徒が木の枝から吊るしたロープで首吊り自殺したイメージの写真です。 本書には、首吊り殺人はでてきません。 本書に登場するのは、小型ピストルによる銃殺二件と、砂袋による殴殺一件。 「凶器は、外国製の小型ピストル」(182頁) 「あの人は砂袋を振りあげて、打ちおろしてしまった」(436頁) なお、アガサの小説65作品中で、首吊り殺人(縊殺)が登場するのは、 『そして誰もいなくなった』(1939年)の一作品のみ。 ということなので、本書の表紙カヴァーの写真は、 本書の内容にはふさわしくない写真なのでは・・・ | ||||
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「お伽噺風味」で品良くまとまっていると思います。 個人的には穏やかにゆっくり読み進められて、楽しい時間が過ごせました。 ポアロを登場させるなら主役でなければ、といった拘りがなく 「ポアロ」を巧く使って伏線を回収させるアガサが好きです! | ||||
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革命・宝石・名門校・殺人 面白くなりそうな要素がいっぱい そしてーーポアロ 彼が登場してからは読む手が止まりませんでした (もっとポアロらしさが欲しかったなぁ マイナス★) “伏線がーー”とか “あの●●はーー”とか 評論家ぶったことは言いません(野暮よね) とにかく 最後の最後までお読み逃しなく | ||||
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名門女子校で起こった教師3人の殺人事件と生徒の誘拐事件。 中東の国王の自家用機墜落事故に伴って紛失した宝石の行方を動機に絡めて、面白い展開を見せ、ミステリーの物語としての膨らませ方はすばらしい。特に面白いと感じたのは、アラジンの「古いランプと新しいランプの交換」になぞらえたラケットの交換。ジュリアの母親が学期はじめに見かけた意外な人物「鳩のなかの猫」の正体を、母親がトルコにバス旅行に行っていることにして、不明のままストーリーを進めていくところも巧い。 一方、真相はやや拍子抜け。誘拐事件の真相にひねりがあるものの、殺人事件の真相には意外性に欠け、禁じ手ではないが、それに近いもの。現実的には起こりえることだし、それによって犯人が隠蔽されてはいるが、物足りなさを感じた。 | ||||
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