鳩のなかの猫

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評判

鳩のなかの猫の評価:

4.26/5点 レビュー 19件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全28件 1〜20 1/2ページ
No.28
(3pt)

ちょっと物足りなかった

名門女学校が舞台なのですが、そこに中東の小国でのクーデターの際に行方がわからなくなった宝石が絡んできたので、序盤はわくわくしました。
しかし、登場人物はほぼ先生か生徒なうえ、個性的だったり面白く描かれているわけでもないので、退屈でなかなか読むスピードが上がりませんでした。

それが全体の3分の2を過ぎたあたりで、とある生徒が大胆な行動を起こし、ポアロが登場したあたりから、グッと面白くなりました。
そこからは怒涛の展開で、あっという間に読んでしまいました。

ただ半分以上は退屈でしたし、犯人に意外性はなく、アッと驚くようなトリックもなければ、推理を楽しませてくれるような作りでもありません。
決して面白くなくはないのですが、読後はちょっと物足りない感じがしました。

ちなみに表紙には白いスニーカーを履いた女の子の足首までしか描かれていませんが、読み終わった今となっては、膝まであっても良かったのでは?と思ってしまいました。
膝ですよ膝。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300287
No.27
(3pt)

ちょっと物足りなかった

名門女学校が舞台なのですが、そこに中東の小国でのクーデターの際に行方がわからなくなった宝石が絡んできたので、序盤はわくわくしました。
しかし、登場人物はほぼ先生か生徒なうえ、個性的だったり面白く描かれているわけでもないので、退屈でなかなか読むスピードが上がりませんでした。

それが全体の3分の2を過ぎたあたりで、とある生徒が大胆な行動を起こし、ポアロが登場したあたりから、グッと面白くなりました。
そこからは怒涛の展開で、あっという間に読んでしまいました。

ただ半分以上は退屈でしたし、犯人に意外性はなく、アッと驚くようなトリックもなければ、推理を楽しませてくれるような作りでもありません。
決して面白くなくはないのですが、読後はちょっと物足りない感じがしました。

ちなみに表紙には白いスニーカーを履いた女の子の足首までしか描かれていませんが、読み終わった今となっては、膝まであっても良かったのでは?と思ってしまいました。
膝ですよ膝。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29)より
415070029X
No.26
(5pt)

見えない猫が鳩を食べちゃうかも

おもしろかった。

本書『鳩の中の猫』は、1959年の作品。
原題は、”CAT AMONG THE PIGEONS”

「ピジョンは鳩であるとともに騙されやすい人の意味がある。一方、キャットは意地悪な女」(471頁、朝暮 三文さんによる「解説」より)

「騙されやすい人」とは、本書ではメドウバンク校の校長以下の先生たちと生徒たち。
「意地悪な女」とは、校長の秘書の女でしょうか。

英語と地理担当のアイリーン・リッチ先生は言います。
「鳩の群れのなかの猫、まあそういった感じですの。わたしたちが、ここのものすべてが鳩で、そのわたしたちの中に猫が入りこんでいる。けれども、わたしたちの目にはその猫が《見えない(傍点あり)》」(195頁)

「言わば、鳩の群れのなかに猫を置いたようなものでした」(407頁)
「皆さんの中にまぎれこんでいる冷酷な仮借のない殺人者」(407頁)

見えない猫が鳩を食べちゃいそう。

《備考》
表紙カヴァーの写真について

白い運動靴をはいた生徒が木の枝から吊るしたロープで首吊り自殺したイメージの写真です。
本書には、首吊り殺人はでてきません。

本書に登場するのは、小型ピストルによる銃殺二件と、砂袋による殴殺一件。
「凶器は、外国製の小型ピストル」(182頁)
「あの人は砂袋を振りあげて、打ちおろしてしまった」(436頁)

なお、アガサの小説65作品中で、首吊り殺人(縊殺)が登場するのは、
『そして誰もいなくなった』(1939年)の一作品のみ。

ということなので、本書の表紙カヴァーの写真は、
本書の内容にはふさわしくない写真なのでは・・・
鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300287
No.25
(5pt)

見えない猫が鳩を食べちゃうかも

おもしろかった。

本書『鳩の中の猫』は、1959年の作品。
原題は、”CAT AMONG THE PIGEONS”

「ピジョンは鳩であるとともに騙されやすい人の意味がある。一方、キャットは意地悪な女」(471頁、朝暮 三文さんによる「解説」より)

「騙されやすい人」とは、本書ではメドウバンク校の校長以下の先生たちと生徒たち。
「意地悪な女」とは、校長の秘書の女でしょうか。

英語と地理担当のアイリーン・リッチ先生は言います。
「鳩の群れのなかの猫、まあそういった感じですの。わたしたちが、ここのものすべてが鳩で、そのわたしたちの中に猫が入りこんでいる。けれども、わたしたちの目にはその猫が《見えない(傍点あり)》」(195頁)

「言わば、鳩の群れのなかに猫を置いたようなものでした」(407頁)
「皆さんの中にまぎれこんでいる冷酷な仮借のない殺人者」(407頁)

見えない猫が鳩を食べちゃいそう。

《備考》
表紙カヴァーの写真について

白い運動靴をはいた生徒が木の枝から吊るしたロープで首吊り自殺したイメージの写真です。
本書には、首吊り殺人はでてきません。

本書に登場するのは、小型ピストルによる銃殺二件と、砂袋による殴殺一件。
「凶器は、外国製の小型ピストル」(182頁)
「あの人は砂袋を振りあげて、打ちおろしてしまった」(436頁)

なお、アガサの小説65作品中で、首吊り殺人(縊殺)が登場するのは、
『そして誰もいなくなった』(1939年)の一作品のみ。

ということなので、本書の表紙カヴァーの写真は、
本書の内容にはふさわしくない写真なのでは・・・
鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29)より
415070029X
No.24
(5pt)

お伽噺風味

「お伽噺風味」で品良くまとまっていると思います。
個人的には穏やかにゆっくり読み進められて、楽しい時間が過ごせました。
ポアロを登場させるなら主役でなければ、といった拘りがなく
「ポアロ」を巧く使って伏線を回収させるアガサが好きです!
鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300287
No.23
(5pt)

お伽噺風味

「お伽噺風味」で品良くまとまっていると思います。
個人的には穏やかにゆっくり読み進められて、楽しい時間が過ごせました。
ポアロを登場させるなら主役でなければ、といった拘りがなく
「ポアロ」を巧く使って伏線を回収させるアガサが好きです!
鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29)より
415070029X
No.22
(4pt)

A.クリスティーTOP10にランク・イン

革命・宝石・名門校・殺人
面白くなりそうな要素がいっぱい

そしてーーポアロ
彼が登場してからは読む手が止まりませんでした
(もっとポアロらしさが欲しかったなぁ マイナス★)

“伏線がーー”とか
“あの●●はーー”とか
評論家ぶったことは言いません(野暮よね)
とにかく
最後の最後までお読み逃しなく
鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300287
No.21
(4pt)

A.クリスティーTOP10にランク・イン

革命・宝石・名門校・殺人
面白くなりそうな要素がいっぱい

そしてーーポアロ
彼が登場してからは読む手が止まりませんでした
(もっとポアロらしさが欲しかったなぁ マイナス★)

“伏線がーー”とか
“あの●●はーー”とか
評論家ぶったことは言いません(野暮よね)
とにかく
最後の最後までお読み逃しなく
鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29)より
415070029X
No.20
(4pt)

ミステリーの物語としての膨らませ方はすばらしいが、真相はやや拍子抜け。

名門女子校で起こった教師3人の殺人事件と生徒の誘拐事件。
中東の国王の自家用機墜落事故に伴って紛失した宝石の行方を動機に絡めて、面白い展開を見せ、ミステリーの物語としての膨らませ方はすばらしい。特に面白いと感じたのは、アラジンの「古いランプと新しいランプの交換」になぞらえたラケットの交換。ジュリアの母親が学期はじめに見かけた意外な人物「鳩のなかの猫」の正体を、母親がトルコにバス旅行に行っていることにして、不明のままストーリーを進めていくところも巧い。
一方、真相はやや拍子抜け。誘拐事件の真相にひねりがあるものの、殺人事件の真相には意外性に欠け、禁じ手ではないが、それに近いもの。現実的には起こりえることだし、それによって犯人が隠蔽されてはいるが、物足りなさを感じた。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300287
No.19
(4pt)

ミステリーの物語としての膨らませ方はすばらしいが、真相はやや拍子抜け。

名門女子校で起こった教師3人の殺人事件と生徒の誘拐事件。
中東の国王の自家用機墜落事故に伴って紛失した宝石の行方を動機に絡めて、面白い展開を見せ、ミステリーの物語としての膨らませ方はすばらしい。特に面白いと感じたのは、アラジンの「古いランプと新しいランプの交換」になぞらえたラケットの交換。ジュリアの母親が学期はじめに見かけた意外な人物「鳩のなかの猫」の正体を、母親がトルコにバス旅行に行っていることにして、不明のままストーリーを進めていくところも巧い。
一方、真相はやや拍子抜け。誘拐事件の真相にひねりがあるものの、殺人事件の真相には意外性に欠け、禁じ手ではないが、それに近いもの。現実的には起こりえることだし、それによって犯人が隠蔽されてはいるが、物足りなさを感じた。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29)より
415070029X
No.18
(3pt)

推理小説?

……というには、トリックや動機が物足りなさすぎる!
アガサの作品の中でも悪名高き『ビッグ4』を思い出しました。
ま、それはそれとして。
膝……膝!
お手入れは大事ですね。
まぁ、歳とったら膝の出るスカートなんてはきませんが……
最後に
「アリのありのままの姿」
どうにも頭にこびりついて離れてくれない一言。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300287
No.17
(3pt)

推理小説?

……というには、トリックや動機が物足りなさすぎる!
アガサの作品の中でも悪名高き『ビッグ4』を思い出しました。
ま、それはそれとして。
膝……膝!
お手入れは大事ですね。
まぁ、歳とったら膝の出るスカートなんてはきませんが……
最後に
「アリのありのままの姿」
どうにも頭にこびりついて離れてくれない一言。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29)より
415070029X
No.16
(5pt)

面白かったです。

自分で推理するにはちょっと材料が足りない感じはしますし、ポアロが出ている意味はあまり無いような気もしますが、違った意味で楽しめます。
読んだこと無かったみたいです。他の作品と違う。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29)より
415070029X
No.15
(5pt)

面白かったです。

自分で推理するにはちょっと材料が足りない感じはしますし、ポアロが出ている意味はあまり無いような気もしますが、違った意味で楽しめます。
読んだこと無かったみたいです。他の作品と違う。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300287
No.14
(4pt)

鳩=女生徒、猫=殺人者、だから『女生徒のなかの殺人者』っていう意味

名門女子校の校長バルストロードは引退を考えていた。
ポワロは後継者について相談される。
第一の被害者スプリンガーと第三の被害者ブランシュは宝石がらみで殺される。
第二の被害者は異質だ。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29)より
415070029X
No.13
(4pt)

鳩=女生徒、猫=殺人者、だから『女生徒のなかの殺人者』っていう意味

名門女子校の校長バルストロードは引退を考えていた。
ポワロは後継者について相談される。
第一の被害者スプリンガーと第三の被害者ブランシュは宝石がらみで殺される。
第二の被害者は異質だ。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300287
No.12
(4pt)

推理物と言うよりは・・

本作は、メドウバンク女学校という一流女子校を舞台にした作品です。平和なはずの学園生活に中東のある小国に起こった革命騒ぎが絡み、莫大な価値を持つ王族の宝石を巡って学校の敷地内で殺人事件が起きます。王女やスパイ、警察特捜部などいつにも増して非日常の世界の住人が様々な姿で学園に入り混じり、次々に事件が発生し、最後は我らが名探偵が参入して見事大団円というエンターテイメント性の強い作品に仕上がっています。
 
 他のレヴュアーさんも書いておられますが、今作はポワロの登場が非常に遅く(なんと、300ページを過ぎないと出てきません!)そういう点ではやはりポワロの活躍が少ない『ホロー荘の殺人』に似ています。最後の決め手が単純な目撃証言で推理要素も余り強くないと感じましたし、途中からは普通のスリラー小説として読み進めてしまいました。ポワロでさえそういう扱いですので、ヘイスティングス大尉は無論出てきません(哀)。

 学園の経営者たちの群像や心理描写は面白く読めましたが、本格派の推理ものではないので、推理するのが好きな読者の方には余りお勧めしません。スリラー小説か、群像劇がお好きな人向けかと思います。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29)より
415070029X
No.11
(4pt)

推理物と言うよりは・・

本作は、メドウバンク女学校という一流女子校を舞台にした作品です。平和なはずの学園生活に中東のある小国に起こった革命騒ぎが絡み、莫大な価値を持つ王族の宝石を巡って学校の敷地内で殺人事件が起きます。王女やスパイ、警察特捜部などいつにも増して非日常の世界の住人が様々な姿で学園に入り混じり、次々に事件が発生し、最後は我らが名探偵が参入して見事大団円というエンターテイメント性の強い作品に仕上がっています。
 
 他のレヴュアーさんも書いておられますが、今作はポワロの登場が非常に遅く(なんと、300ページを過ぎないと出てきません!)そういう点ではやはりポワロの活躍が少ない『ホロー荘の殺人』に似ています。最後の決め手が単純な目撃証言で推理要素も余り強くないと感じましたし、途中からは普通のスリラー小説として読み進めてしまいました。ポワロでさえそういう扱いですので、ヘイスティングス大尉は無論出てきません(哀)。

 学園の経営者たちの群像や心理描写は面白く読めましたが、本格派の推理ものではないので、推理するのが好きな読者の方には余りお勧めしません。スリラー小説か、群像劇がお好きな人向けかと思います。

鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300287
No.10
(4pt)

面白いB級作品。

本書を評すれば、面白いB級作品、というところだろうか。
作者初期作品に見られるスパイスリラーものの要素が強く、推理作品としてよりも読み物として楽しむ作品。

意外性は楽しめるが、犯人の手がかりはないに等しく謎解きは不可能。実際、ポアロも、こう思うということはあっても、推理は存在しない。
だから、推理ものとして期待してはいけない。あくまでも流れに任せて、その流れを楽しむべし。

しかし、何で作者はポアロを登場させたのだろう? 無理にポアロを登場させなくても、例えばアダムに事件解決させても構わなかったんじゃないかと思う。

唯一、ポアロとジュリアが「マギンティ夫人は死んだ」に登場したサマーヘイズ夫人のことを話すシーンがあり、オムライスがおいしかったと話すジュリアに、それはポアロが作り方を教えたものだというところは面白かったといえばそうだが、まさかそれだけのためにポアロを登場させたわけではないだろう。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-29)より
415070029X
No.9
(4pt)

面白いB級作品。

本書を評すれば、面白いB級作品、というところだろうか。作者初期作品に見られるスパイスリラーものの要素が強く、推理作品としてよりも読み物として楽しむ作品。意外性は楽しめるが、犯人の手がかりはないに等しく謎解きは不可能。実際、ポアロも、こう思うということはあっても、推理は存在しない。だから、推理ものとして期待してはいけない。あくまでも流れに任せて、その流れを楽しむべし。しかし、何で作者はポアロを登場させたのだろう? 無理にポアロを登場させなくても、例えばアダムに事件解決させても構わなかったんじゃないかと思う。唯一、ポアロとジュリアが「マギンティ夫人は死んだ」に登場したサマーヘイズ夫人のことを話すシーンがあり、オムライスがおいしかったと話すジュリアに、それはポアロが作り方を教えたものだというところは面白かったといえばそうだが、まさかそれだけのためにポアロを登場させたわけではないだろう。
鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 鳩のなかの猫 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300287