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運命の裏木戸
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運命の裏木戸の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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お話は歳を重ねて落ち着いてはいるものの、トミタペらしく楽しめました。ただ翻訳(特に単語)に?がつくものが多く、想像しづらい表現あったりと、せめて注釈が欲しかったです。スカートのたが骨とは?フライドエッグじゃなくて目玉焼きで良かったのでは? | ||||
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珍しく、作家ご本人の体験がたっぷり盛り込まれていると感じられる作品。 自伝やエッセイを読んだ上でこの作品に出会うと、出てくる様々なものや名前、趣味でさえあった家のリフォームのことなど、思い当たることがふんだんに出てきて楽しいです。児童書のくだりなど、タペンスイコールクリスティでは?とても楽しんで書いておられる気がします。冒険の方は、その楽しさを形にするための筋書き。断言してはいけませんが… そういう意味で、数ある著作の中で異色の作品と思います。 | ||||
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中古本でしたが とても綺麗で梱包もちゃんとしていました。 | ||||
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本作の価値は、“クリスティ最後の作品である”こと、まさにこの一言に尽きます。 クリスティの著作は他名義や戯曲を除いても、長編66作、短編153作(死後発見の作を除く)に上ります。刊行順でいえば、後にポアロ物の『カーテン』、マープル物の『スリーピング・マーダー』が発表されていますが、これらはよく知られているように、遙か以前に書かれた作品であり、実質的な最終作は本書です。この点は巻末の解説でも触れられています。 そして、この記念すべき作品は、読むべき人、読むべきでない人を明確に分けます。 読むべきなのは、 ・クリスティの全作品を読んでみたいと思う人 ・トミーとタペンス物をすべて読んでみたいと思う人 この両方、あるいはいずれかに該当する人のみです。そして、それ以外の人は読むべきではありません。特にクリスティをまったく、あるいはまだ数作しか読んでいない人は絶対に避けることをお勧めします。トミーとタペンス物が初めてという人は、どうかどうか思いとどまってください。 ここまで言うのは、本作が出来映えという観点から見ると、極めて低い次元にあるからです。 実際、執筆当時クリスティが80歳を超えていたことを勘案しても、この作品を誉めることは至難です。事件らしい事件も起こらず、だらだらと意味のない長長舌ばかりが続き、やっと事件が起こってもさして盛り上がることもありません。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ミステリとしての構造は本当に酷く、悲しみすら感じるほどです。仮にミステリの枠を外し、小説としてみても辛いでしょう。何しろ、地の文が圧倒的に少なく、まともな描写が極端に乏しいのですから。会話だけで地の文がまったくない章すら存在するほどです。従って、上述した2条件にあてはまらない人にとっては苦痛の時間にしかならないでしょう。とてもお勧めできません。 しかし、です。 トミーとタペンスを愛する、若いときだけではなく、老齢になってからの彼らをも愛する方にとって、この作品はクリスティが遺してくれた最後の贈り物として、揺るぎない価値を放ちます。とりわけ、最後の2章。ここが本当に心に響きます。ここにクリスティ最後の著作である、という事実が重ねられたとき、普通の読書とは異なる、いわくいいようのない思いが胸を覆い尽くすはずです。正直言って、これは作品そのもの出来とはまったく関係ない、個々人の思い入れだけから生まれる感動です。でも、それでいいではありませんか。そこまでの過程、全体の3分の2がたとえ退屈な時間であったとしても、この感動は本作でしか味わうことができません。まさに唯一無二の一作といえます。 なお、最後に付言しますと、可能であればトミーとタペンス物は発表順(文末に一覧を掲げておきます)に読まれることをお勧めします。それも本書を楽しめるようにするための大切な条件です。 【補足データ】 初版:1973[昭和48]年10月 初版刊行時点でのクリスティの満年齢:83歳 長編として:全66作(Mary Westmacott名義で刊行された非ミステリ長編6作を除く)中の64作目 トミーとタペンス物の長編として:全4作中の4作目 スパイ・スリラー物の長編として:全9作中の9作目(スパイ物ではないがスリラーに属する『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』を加えれば10作中の10作目) [トミーとタペンス登場作品全リスト]*()内は発表年月 1:秘密機関(1922/01) 2:おしどり探偵(1929/09、短編集) 3:NかMか(1941/11) 4:親指のうずき(1968/11) 5:運命の裏木戸(本書、1973/10) | ||||
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どうも老いの繰り言が多いなあと思って読んでましたら、最後の作品だそう。主人公に昔読んだ本をあれこれ語らせたり、夫婦の会話のテンポが悪かったり。集中を削ぐ作品です‥クリスティ好きにはちょっと残念。私も老人なので、よくわかります。それでもこれだけ書いたのはすごいですが。偉大な作家でも老化はあるのですから、市井の一婆さんなど自戒しても足りません。 | ||||
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私は前に他の店からいくつか買ってきましたが、いつも私には失望した点がいくつかありました。 今回は非常に満足しています。 高品質! 非常にアイテムと私が受け取った非常に寛大な顧客サービスに満足。 面白くて効果的な 5つの星 優れた品質と移動を容易にする | ||||
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クリスティーの実質的な遺作。 というふうに思うと、読み終わって感慨深いものがある。 ミステリとして出来はいいか? と問われれば、 もっと面白いものはいくらでもあるし、 あまりに牧歌的な内容だ、と答えざるを得ない。 本格物ではなく、スパイ物である点も物足りなかった。 さはさりながら、80代の女史がこれを書いたと思うとやはり凄い。 何よりも、最後の作品がトミタペものであったことが、 無性に「よかったなあ」という気がするのである。 『カーテン』『スリーピング・マーダー』のような最後の事件が、 彼らにはあらかじめ用意されていなかったからだと思う。 希代のミステリの女王アガサ・クリスティーと、 われらがトミーとタペンスのベレズフォード夫妻に乾杯! | ||||
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トミーとタペンスもの最後の作品であり、作者自身の最後の長編作品でもある。本書はトミーとタペンスものの初期作品「秘密機関」や本書に頻繁に名前の出てくる「NかMか」のようなスリルにあふれた作品ではなく、とりとめのないおしゃべりを中心にストーリーが進み、殺人事件がひとつ発生はするが、起伏に乏しい展開である。それでいてトミーとタペンス(とくにタペンス)は老境にありながらもいきいきと描かれており、面白く読める。作者は実は、ポアロやマープルよりもこの2人の方が好きだったのかなと思わせる。ただ、他の人のレビューにも指摘が多いが、何が起きているのか、何が事件の核心なのかがわかりにくい。解決も中途半端。「月桂樹荘」に隠されていた秘密文書が、結局現在にどのような影響を及ぼすのかがちっともわからなかったし、アイザックがなぜ殺されたのかも説明されていない。 | ||||
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トミーとタペンスもの最後の作品であり、作者自身の最後の長編作品でもある。 本書はトミーとタペンスものの初期作品「秘密機関」や本書に頻繁に名前の出てくる「NかMか」のようなスリルにあふれた作品ではなく、とりとめのないおしゃべりを中心にストーリーが進み、殺人事件がひとつ発生はするが、起伏に乏しい展開である。 それでいてトミーとタペンス(とくにタペンス)は老境にありながらもいきいきと描かれており、面白く読める。作者は実は、ポアロやマープルよりもこの2人の方が好きだったのかなと思わせる。 ただ、他の人のレビューにも指摘が多いが、何が起きているのか、何が事件の核心なのかがわかりにくい。解決も中途半端。 「月桂樹荘」に隠されていた秘密文書が、結局現在にどのような影響を及ぼすのかがちっともわからなかったし、アイザックがなぜ殺されたのかも説明されていない。 | ||||
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アガサクリスティが、自分の分身を物語に登場させるのは、 マープルはじめ、とても分かりやすい。 「映画で見るのは好きじゃない。原作どおりでないから。」 と言わせているところが、一番。 ああ、アガサクリスティは、そう思っていたのだと理解しました。 本に関する記述の端々に、アガサクリスティの読書感想がちりばめられている。 アガサクリスティのファンにとっては、貴重なものがたり。 | ||||
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発想、意外なところに 鍵となるファクターが出てくるのには 驚きであります。 ただし、 盛り上がりにはどうしても欠けてしまいます。 まあおしどり夫婦も年をとってしまいましたからね。 仕方ないことだと思います。 それと推理要素は あまり期待しないほうがいいでしょう。 それは犯人が発覚したところで わかってしまうことです。 本格推理じゃないので読みなれている人はそこに注意。 シリーズの中では 平凡なほうでしょう。 | ||||
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アガサクリスティが、自分の分身を物語に登場させるのは、 マープルはじめ、とても分かりやすい。 「映画で見るのは好きじゃない。原作どおりでないから。」 と言わせているところが、一番。 ああ、アガサクリスティは、そう思っていたのだと理解しました。 本に関する記述の端々に、アガサクリスティの読書感想がちりばめられている。 アガサクリスティのファンにとっては、貴重なものがたり。 | ||||
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探偵役はポアロでもマープルでもなく、トミーとタペンス老夫婦だ。 作品は事件そのものが、影も形も無いところから始まり、次第に古い事件をほじくり出す。 そのペースはきわめて遅く、薄皮を剥ぐが如く、事件そのものが、ゆっくりと浮かび上がる。 トミーとタペンス老夫婦は、老後を過ごすために、ある家に転居する。 作品は、この二人に、全くの平穏な老後を、提供するはずがない。 この家を二人が調べると、スケールの大きい因縁に発展する。 この作品は、クリスティ自身が、80歳を超えて書き上げた作品らしい。 作品の進展は、のどかで牧歌的で、至ってのんびりムードだ。 あまりスリルは無いが、熟練の匠を感じる。 正直言って、作品の内容は、少しつかみにくかった。 その点は、熟読するか、繰り返し読む事で、補う事が出来た。 本書は、のんびりペースで、読書をじっくりと楽しむ方には、とても楽しいと思う。 | ||||
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探偵役はポアロでもマープルでもなく、トミーとタペンス老夫婦だ。 作品は事件そのものが、影も形も無いところから始まり、次第に古い事件をほじくり出す。 そのペースはきわめて遅く、薄皮を剥ぐが如く、事件そのものが、ゆっくりと浮かび上がる。 トミーとタペンス老夫婦は、老後を過ごすために、ある家に転居する。 作品は、この二人に、全くの平穏な老後を、提供するはずがない。 この家を二人が調べると、スケールの大きい因縁に発展する。 この作品は、クリスティ自身が、80歳を超えて書き上げた作品らしい。 作品の進展は、のどかで牧歌的で、至ってのんびりムードだ。 あまりスリルは無いが、熟練の匠を感じる。 正直言って、作品の内容は、少しつかみにくかった。 その点は、熟読するか、繰り返し読む事で、補う事が出来た。 本書は、のんびりペースで、読書をじっくりと楽しむ方には、とても楽しいと思う。 | ||||
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これは作者最後の作品で,当然注目されて然るべき物なのに,内外の評判は至って良くない.私も,最近新装版で読み直した時も,何が書いてあるのか判らなかった.しかし,トミーとタペンス,特にタペンスのファンとして,再読して判った.古い殺人(スパイ事件がらみ)のあった屋敷を知らずにべレズフォード夫妻が老年の棲家として買った.この事件は,今でも政治的に死んではいない.そこで今の事情を知らない程に歳をとってしまったタペンスが昔の事件を追求するあまり,現在のトラブルに巻き込まれる.ともかく過去と現在の問題は目出度く解決.問題の時間的重層性と,べレズフォード夫妻の老年性のリアルな描写が,判り難い原因らしい.トミーとタペンス物なので,NかMか が頻繁に引用されるので,これをまず読み,親指のうずき でスローペースになじんで置くのがよい.なお,翻訳には言いたいことが沢山あるが,省略する. | ||||
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これは作者最後の作品で,当然注目されて然るべき物なのに,内外の評判は至って良くない.私も,最近新装版で読み直した時も,何が書いてあるのか判らなかった.しかし,トミーとタペンス,特にタペンスのファンとして,再読して判った.古い殺人(スパイ事件がらみ)のあった屋敷を知らずにべレズフォード夫妻が老年の棲家として買った.この事件は,今でも政治的に死んではいない.そこで今の事情を知らない程に歳をとってしまったタペンスが昔の事件を追求するあまり,現在のトラブルに巻き込まれる.ともかく過去と現在の問題は目出度く解決.問題の時間的重層性と,べレズフォード夫妻の老年性のリアルな描写が,判り難い原因らしい.トミーとタペンス物なので,NかMか が頻繁に引用されるので,これをまず読み,親指のうずき でスローペースになじんで置くのがよい.なお,翻訳には言いたいことが沢山あるが,省略する. | ||||
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