ゴルフ場殺人事件

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初版刊行(参考)
種別
長編
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5,520回
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4
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48
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あらすじ

2003年12月31日 ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

フランスに滞在する富豪ルノーが、ゴルフ場で何者かに刺殺された。ポアロが事件を担当することになるが、パリ警察の名刑事ジローも捜査を開始する。ふたりは、知恵比べをしながら調査をしてゆくことになるが、まもなく富豪殺しと同じ凶器で浮浪者が殺害される事件が発生した。はたして、両事件に関連はあるのか。(「BOOK」データベースより)

評判

ゴルフ場殺人事件の評価:

6.33/10点 レビュー 3件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.33pt

ゴルフ場殺人事件の総合評価:

8.38/10点 レビュー 60件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全3件 1〜3 1/1ページ
No.3
(7pt)

ポワロもヘイスティングスもクリスティも若い!

エルキュール・ポワロシリーズの第二作目です。
よく言われますがタイトルがセンスないですね。死体がゴルフ場にあったというだけで、作品の真相も特徴もゴルフ場やゴルフにはほとんど関係がなく、原題にしろ邦題にしろもうちょっとなんとかならなかったのでしょうか。

初期の作品ということもあり、特に目新しさや派手さはない小ぢんまりした話であろうと予想していたのですが、二転三転する真相に驚かされ、百年近く前に発表された作品ながら良い意味で予想を裏切られました。

ポワロの「這いつくばって足跡やら細かい証拠を探すのは犬のすること(意訳)」という偉大な先輩探偵をこき下ろすかのような挑発的な言動が面白かったです。そしてまさにその地面を這って細かい証拠を探す捜査方法を取る、ポワロのライバル的存在となるジロー刑事(日本人ではない)が登場しますが、読者目線ではもう最初から猟犬ならぬかませ犬にしか見えず、何も魅力を感じない正直失敗キャラでした。
そしてそんな男に対してポワロがそれなりに不機嫌になって対抗意識を燃やしたり、事件の解決に金を賭けたりするので、なまじ結果が見えているだけに逆にポワロの方も人間が小さく見えてしまうのが残念です。
二作目ということでまだポワロのキャラがあまり固まっていないのか、いい年して割と血気盛んさが目立つポワロは後のシリーズの、尊大さや皮肉屋な面はあるものの基本的に寛大な紳士という彼のイメージとは微妙に違うように感じました。

アンチホームズ的な発言が出た一方で、ホームズシリーズの二作目の『四人の署名』と同じくシリーズ二作目が、ワトソン役のヘイスティングスのラブロマンス作品でもあることは、一種のホームズリスペクトなのかな?と思いました。

しかしヘイスティングスはそれこそ十代の少年かという見境のなさで、気になる女のためなら部外者を勝手に現場に連れ込んで証拠品紛失のきっかけを作るわ、挙句の果てには彼女のために故意にポワロの邪魔までするわ大暴れです(笑)
無能どころか探偵の脚を引っ張る、ある意味二作目にしてワトソンを超えた男になっていますね。

当時の既存のミステリーに挑戦するかのような、他人に書けない作品を書こうというエネルギーを感じる反面、ただやはり後の作品に比べれば、まだ作りなれていない感もあり、この時はクリスティ女史自身も良くも悪くも若かったんだなと感じました。




▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.2
(5pt)

ゴルフ場殺人事件の感想

ポアロシリーズの2作目。
ポアロシリーズは知名度の高い作品を先に読んでいるため、評価がそれらに追い付く事はまぁないなと思いながら読んでます。
それにしてもかなり違和感の残る作品でしたね。これまで読んだ作品と比較してという意味ですが・・・

プロットは凝っているというかかなり複雑です。クリスティにしては珍しい?初期の作品の傾向なのかな?
最終的な真相から読者を欺くために色々小細工し過ぎに感じました。
特に2番目の事件の被害者の存在などはかなり都合が良すぎますかね。

また、ポアロに敵対心丸出しで挑んでくるジローという名の刑事が登場するのですが、ポアロに一泡吹かせそうな印象をまるで持てませんでした。
単なるポアロの引き立て役でしたね。
彼の導き出した推理は「猟犬」と評された彼の捜査スタイルからかけ離れたものでしたし、理論だった推理を展開する事もなしです。
またこの作品は、クリスティによくある最後関係者全員を集めての大団円がありません。
いつ始まるのかと思っていたら終わっていたという印象で、ジロー株暴落の描写がないのにもがっかり。
しかし、ポアロがジロー刑事に挑発されて、ヘイスティングズと二人きりの時に本音爆発、張り合う描写はあるという・・・
ポアロってこんな小さい奴だったのか?ポアロの株を落としてどうする。
まぁ何れにせよポワロとの対決として用意されたキャラクタだとしたなら、思い切り失敗ではないでしょうか。

そして、この作品のヘイスティングズはワトソン役という枠を大きくはみ出しており余計な事をし過ぎです。
ヘイスティングズの恋愛模様も見どころですといったレビューも見受けられますが、私はちょっと・・・
殺害現場がたまたま建設中のゴルフ場であったというだけでゴルフ場である意味は全くありませんしね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1
(7pt)

ゴルフ場殺人事件の感想

タイトルがいまいちですよね。ゴルフ場はほぼ出て来ないし。内容は犯人捜しの本格推理で、結構面白かったです。
名探偵ポアロシリーズで、今回の相棒は若き時代のヘイスティングズ。どんでん返しが続き、最後まで十分楽しめました。
時代も国も違うので違和感を感じる部分は多少有りますが、本格推理への情熱は感動的であります。キャラクターの変遷を見守る為にも、このシリーズは出来るだけ発表順に読みたいと思います。

なおひろ
R1UV05YV

Amazonレビュー

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未読の方はご注意ください

No.57
(5pt)

会話劇がおもしろい。

ヘイスティングスの奥様との馴れ初め話になるわけですが、ドラマ版を先に見ていて結構話が違うんだなと思ったものです。
原作のとってもチャーミングなお嬢さん(シンデレラ)とヘイスティングスのポンポンと飛ぶような会話がとても良いです。
惹かれあう二人と仲人なポアロさん、とても楽しく読めました。
ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300023
No.56
(4pt)

邦題イマイチだが内容は秀逸。

・安西水丸さんのカバーが欲しくて購入した。
・「ゴルフ場…」って聞くと一気につまらなそう…と連想するが、
中身は秀逸で最後まで一気読みできる。
・サイドストーリー(?)のヘイスティングスの大(珍)活躍が
例によって楽しくコメディタッチで飽きさせない。
(ポアロのツッコミがまた笑える)
・ジロー刑事との鞘当て含めて、謎解きあり、エンタメありの傑作。
ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)より
4151310029
No.55
(4pt)

《「すまない、ポアロ。きみには悪いことをしたと思ってる。でも、どうにもならないときもあるんだよ。この先、ぼくは独自の道を行くよりほかない」》p.289 ← おおっ! ヘイスティングズ、やるじゃん。

クリスティー最初期の作品(1923年刊行)ということもあり、出来栄えについては正直あまり期待していませんでした。でも、この作品、予想外に楽しめました。
事件の真相やトリックにさほどの面白味は感じなかったんだけど、語り手であるヘイスティングズと探偵のエルキュール・ポアロとの関係に生き生きとした人間味を感じたのと、ヘイスティングズに思いがけずもロマンスが降ってきたところ、良かったです。わくわくしました。とりわけ、ヘイスティングズがポアロに飛びかかり、押さえつける場面では、「おっ! ヘイスティングズ、やるじゃん」て、心の中で拍手してました。

田村義進(たむら よしのぶ)の訳文。
珍妙な言い回しや台詞で引っかかることもなく、すいすい読んでいくことができました。読みやすい文章でしたね。

あと、文庫本の表紙カバーが、掲載されているものと違ってました。2023年現在、購入した文庫本には、どこかのゴルフ場?ぽいイメージ写真が表紙に使われています。
ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)より
4151310029
No.54
(5pt)

アガサが書いたシンデレラ物語

ゴルフ場の砂のバンカーには、死体を埋めやすい。
足跡も消しやすい。
ゴルフ場は殺人にうってつけ。

本書『ゴルフ場殺人事件』は、1923年の作品。今(2023年)から百年前の作品。
1923年と言えば、日本では大正12年、関東大震災があった年です。
アガサ33歳の時の作品。

「第1章 旅の友」で始まり、「第28章 旅の終わり」で終わります。
「旅は恋人を得て終わる」(177頁)
わかわかしくも、にがにがしい、「馬鹿」(11頁)ばかしい物語。

語り手は、「わたし」こと、「アーサー・ヘイスティングズ大尉」(362頁)
「ポアロの友人」

登場人物リストの中ほどに、「シンデレラ」という名前の人物がいます。
いかにも本名ではなさそうです。
「謎の娘」という説明だけがあります。

本書「第1章 旅の友」は、このシンデレラと「わたし」の出会いの場面です。
「カレー急行」の同じコンパートメントの向かいの席にすわっていた娘です。

「カールした黒い髪」(10頁)
「見たところ十七歳くらい」(10頁)の「おてんば娘」(11頁)が突然、
「くそったれ!」(10頁)

そして、最終行。
「“くそったれ!”と、王子さまは言ったんだよ。そして、シンデレラにキスをした」(363頁)

この「はしたない言葉」(10頁)を使い、「可愛らしいが、生意気そうな顔」の娘こそ、
アガサの小説の魅力的な登場人物「シンデレラ」です。
エンジョイ。
ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)より
4151310029
No.53
(3pt)

ヘイスティングス

ベラとシンデレラとか、ぐちゃぐちゃと登場人物が現れ、整理されていない気がする。

スカーレットピンパーネルとか、そういうテイストがあるが、最後はドタバタとしていて、アンクルの女 を観ているかのようだった。

こいつは、ヘイスティングスに尽きる。良かったねえ。しかし、シンデレラは一度も、アーサーと呼ばないなあ、最後まで。
ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)より
4151310029

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