フランクフルトへの乗客
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フランクフルトへの乗客の総合評価:
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言うのも変ですがクリスティーには数々の名作があります。ごく普通に『フランクフルトへの乗客』は彼女の名作の1つとは数えられない。ただごくオヤジギャグ的な評価として『フランクフルト』はベストワン。理由は1960年代の国際政治がじつに(イミシンに)コミックとして語られているからです。そう、あの年代はこういう年代だったんですよね。マニアック! | ||||
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イギリスの外交官が、フランクフルトの空港で、謎の美女に、自分は狙われている身だから、他人になりすまさないと殺される…だから着ているマントとパスポートを貸してくれと頼まれる……スパイ小説らしいスリルのある出だしですが、そもそも“敵”に追われている人間が、マントなんか着て空港を通り抜けられるとは思えません。……また、この話は、世界中に、若者による暴動が起きて、どの国も無政府状態になって、大混乱に陥るという筋ですが、ほとんどが、会議室での、各国首脳部のやり取りで、イントロのようなスリルのある展開はそれ以降全く無く、しかも、フランス政府は首脳陣が無能で、しびれを切らした元帥が若者たちとの“講和”を試みて銃撃されたとか、ドイツの“ネオ·ナチ”の勢力が、各国で暴動を指揮しているとか、結局はイギリス政府が、暴動を鎮圧して、世界に平和をもたらすとか、イギリス以外の国ー特に第二次世界大戦で、イギリスに酷い目に遭わされた国の人間にとっては、あんまり読んでいて楽しい感じのするものではありません。最後の終わり方も、お伽噺のような、夢の世界を見せられているようで、現実からあまりにもかけ離れた感じがします。…こういうスパイ小説は、あんまり奇想天外な結末だと、逆に面白さが半減すると思います。 やはり、クリスティ氏は、スパイ小説よりも推理小説だけ書いていたほうが良かったんじゃないかと思います。。 | ||||
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早川書房のクリスティー文庫 ノン・シリーズは、クリスティー作品としては別格扱いだが、どれもとても面白い。 1968.9年の世界的な学生運動の暴力や中南米のゲリラの闘争などの時代背景と、それらの活動に資金を提供するなどの黒幕の存在をクリスティーが肌感覚で理解していて、大衆に教えてくれていた意図が見える。インターネット社会になって、国家の陰謀、超政府的金融マフィアなどの情報が大量に書籍として発行されている。1970年に80歳の作者がロマンチックに上流社会の背景と魅力的な人物配置で、ドラマ仕立てにハッピーエンドでまとめたこの作品は、星5つだと思う。 娯楽的で有りながら、世界の構造に目を向けさせる力量は、さすがクリスティーだ。 | ||||
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Amazonはこんな本は出品規制としなければいけませんね。この本倉敷図書館が廃品処分した本ですので、それを承知で購入する人は良いでしょうが、この本の汚れ具合から一寸手を出せない本でしたね。 | ||||
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アガサの作品は数十冊読み続けていますが、これは(たぶんプロローグと)エピローグだけアガサが書いたように思います。 中盤は無名な男性作家が書いたように思えます。 最初にいかにもスパイ風な出だしで興味をそそりますが、どんどん話の軸がずれていって、最後には主役が誰だか分からないほどの悲惨な終わり方です。こんなに構成自体が稚拙な作品は初めてです。 アガサらしくない作風はそのほかにも散見され、 ・肥満の醜い女と、それにかしずく美少年たちの描写が長くて不快。しかも本論に無関係。 ・「セックス」への言及。これまでのアガサ作品にありません。 ・戦争の話が詳細で長い。 ・ヒトラーの生死にかかわる仮説が出てきて、これも詳細。 ・特に殺人が起きず、犯人さがしもなしの尻すぼみスパイもの風作品。 これらのアガサらしからぬ作風を見る限り、あまり小説家として腕のない男性が大部分を書いたと思わざるを得ません。 書きたい事がたくさんあって、それを切り貼りしたような意味不明の作品です。 一方、エピローグだけ、いきなりアガサらしい柔和な作風で、主人公が再び出てくるので、フォローの意味で追記したのかな、と思いました。 これを書いたのはアガサ80才の時と言われているので、途中で体調を崩して他人に任せたとか?そっちのほうがミステリーで気になりました。 | ||||
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