愛の旋律
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| 著者のクリスティーは人物造形とその描写が大変見事な作品が数多くありますが、この作品は人間ドラマなだけあって素晴らしい出来でした。 特に良かったのはジェーンとネル、2人の対比です。 ジェーンは行動や考え方にブレがなく、芯の通った意志の強い人物で、辛辣ながらも言うことは正論ばかり。 そして彼女だけ心理描写が一切無いところがミステリアスで、とても魅力的に描かれています。 しかし圧が強いうえ人の心をぐりぐり抉ってくるので、個人的にはお近づきになりたくないタイプです。 一方のネルは主体性のない人物で、平穏で安定した生活を求めます。 貧乏でも愛のある結婚と、裕福だけど愛のない結婚で揺れ動き、周囲を顧みず自分の利益ばかり考えます。 そんな彼女は作中では酷い言われようでしたが、好きにはなれなくても嫌いにもなれない、むしろ一番共感できる人物でした。 そしてこの作品で特筆すべきはプロローグです。 最初に読んだ時はプロローグがとても退屈に感じましたが、読後に読み返すとものすごく感慨深いものがありました。 原題は「巨人の糧」だそうですが、邦題もそちらの方が良かったのではと思えます。 この作品の中心人物であるヴァーノンが自己中心的で結構イライラさせられるうえに、終盤の展開はご都合主義も目立ちましたが、全体的に見るととても良く出来た作品で最後の最後まで楽しめました。 | ||||
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| A good friend recommended the novels Agatha Christie had written under the pseudonym Mary Wetmacott and this book was the first one I chose to read. I was drawn in from the beginning, with young Vernon, the leading character of the book, describing the adults around him through an infant's eyes. The innocent observations the boy makes paint a clear picture of the familial situation surrounding him, especially the strained relationship between his mother and father. The book goes on to portray Vernon growing up, making friends, falling in love, and discovering his true passion(or more like the passion engulfing him) against a backdrop of the industrial revolution and the First World War. The plot was quite dramatic as you would expect from Ms. Westmacott and the reader is kept entertained throughout. However, what I enjoyed most about this book is the variation of romantic tastes and inclinations, the different ways affection is expressed and accepted, and the wide variety of relationships which occur between those who love each other, depicted throughout the book. As I am about to step into a committed relationship, the book gave me some food for thought. | ||||
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| 【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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| クリスティーの残した、推理ではない、いわゆる普通の小説。しかし、だからと言って読まないというのはもったいないと感じる。 大河小説、と銘打ってある通り、ヴァーノンという男の人生について語られている。 彼の周りには幼馴染とオペラ歌手の2人の女性が登場して、異なる魅力に惹かれるものの、決して浮気性だからではない。 幼馴染の方とは一時結婚するものの、戦死という誤報が出てしまったために、以前から求婚してきたアメリカ人と再婚する。これも浮気心が働いてというわけではなかったが、結局アメリカ人から離れられなくなってしまう。 主人公は記憶喪失を経て妻の元に戻るが、前述のことを知ると、前々から揺れていた歌手とともに、主人公は芸術を求めて旅をし始める(終盤)。 ラストでは、三人が同じ船に居合わせた際、沈没事故にあってしまい、主人公はとっさに幼馴染の方を選んでしまい、歌手は溺死してしまう。 主人公はそれを悔やみ、音楽家としての仕事に執着し始め、元鞘に収まろうとした幼馴染を拒絶したところで物語が終わる。 正直いって後味のいい作品とは言えない。主人公は家を失い、愛した人を失い、最後は仕事に情熱を注ぐことになる。 前半部分だけかもしれないが、男の人生を描いているのだ。 推理小説出身なだけあって、文章はミステリー風。 しかし、これは敬遠されるべき作品ではない。人生とは少女漫画のようにうまくいかない、そうクリスティー女史が言ってきているようだった。 ただ一つ気になるのが、チェトウィンドが生きているのか死んでいるのかだけが気になる。 | ||||
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| アガサクリスティではなく、メアリウェストマコット名の作品。 英語の題名はGiant's Bread「巨人の糧」。 幼馴染と男女の友情、従姉妹兄弟と叔母・叔父。 母親と父親。戦争と平和。 イギリスとドイツ。ユダヤ人とロシア。 音楽と美術。ピアノとオペラ。 相対する様々な関係が織り成す物語。 主人公も、男からその妻。戦士したはずの夫と遷ろう。 未完の肖像、春にして君を離れ、マン島の黄金 など、ミステリでない作品の方が、好感が持てた。 ただし、アガサクリスティの作品だと知らなかったら、読まなかったかもしれない。 | ||||
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