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愛の旋律
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愛の旋律の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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A good friend recommended the novels Agatha Christie had written under the pseudonym Mary Wetmacott and this book was the first one I chose to read. I was drawn in from the beginning, with young Vernon, the leading character of the book, describing the adults around him through an infant's eyes. The innocent observations the boy makes paint a clear picture of the familial situation surrounding him, especially the strained relationship between his mother and father. The book goes on to portray Vernon growing up, making friends, falling in love, and discovering his true passion(or more like the passion engulfing him) against a backdrop of the industrial revolution and the First World War. The plot was quite dramatic as you would expect from Ms. Westmacott and the reader is kept entertained throughout. However, what I enjoyed most about this book is the variation of romantic tastes and inclinations, the different ways affection is expressed and accepted, and the wide variety of relationships which occur between those who love each other, depicted throughout the book. As I am about to step into a committed relationship, the book gave me some food for thought. | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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クリスティーの残した、推理ではない、いわゆる普通の小説。しかし、だからと言って読まないというのはもったいないと感じる。 大河小説、と銘打ってある通り、ヴァーノンという男の人生について語られている。 彼の周りには幼馴染とオペラ歌手の2人の女性が登場して、異なる魅力に惹かれるものの、決して浮気性だからではない。 幼馴染の方とは一時結婚するものの、戦死という誤報が出てしまったために、以前から求婚してきたアメリカ人と再婚する。これも浮気心が働いてというわけではなかったが、結局アメリカ人から離れられなくなってしまう。 主人公は記憶喪失を経て妻の元に戻るが、前述のことを知ると、前々から揺れていた歌手とともに、主人公は芸術を求めて旅をし始める(終盤)。 ラストでは、三人が同じ船に居合わせた際、沈没事故にあってしまい、主人公はとっさに幼馴染の方を選んでしまい、歌手は溺死してしまう。 主人公はそれを悔やみ、音楽家としての仕事に執着し始め、元鞘に収まろうとした幼馴染を拒絶したところで物語が終わる。 正直いって後味のいい作品とは言えない。主人公は家を失い、愛した人を失い、最後は仕事に情熱を注ぐことになる。 前半部分だけかもしれないが、男の人生を描いているのだ。 推理小説出身なだけあって、文章はミステリー風。 しかし、これは敬遠されるべき作品ではない。人生とは少女漫画のようにうまくいかない、そうクリスティー女史が言ってきているようだった。 ただ一つ気になるのが、チェトウィンドが生きているのか死んでいるのかだけが気になる。 | ||||
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アガサクリスティではなく、メアリウェストマコット名の作品。 英語の題名はGiant's Bread「巨人の糧」。 幼馴染と男女の友情、従姉妹兄弟と叔母・叔父。 母親と父親。戦争と平和。 イギリスとドイツ。ユダヤ人とロシア。 音楽と美術。ピアノとオペラ。 相対する様々な関係が織り成す物語。 主人公も、男からその妻。戦士したはずの夫と遷ろう。 未完の肖像、春にして君を離れ、マン島の黄金 など、ミステリでない作品の方が、好感が持てた。 ただし、アガサクリスティの作品だと知らなかったら、読まなかったかもしれない。 | ||||
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アガサクリスティではなく、メアリウェストマコット名の作品。 英語の題名はGiant's Bread「巨人の糧」。 幼馴染と男女の友情、従姉妹兄弟と叔母・叔父。 母親と父親。戦争と平和。 イギリスとドイツ。ユダヤ人とロシア。 音楽と美術。ピアノとオペラ。 相対する様々な関係が織り成す物語。 主人公も、男からその妻。戦士したはずの夫と遷ろう。 未完の肖像、春にして君を離れ、マン島の黄金 など、ミステリでない作品の方が、好感が持てた。 ただし、アガサクリスティの作品だと知らなかったら、読まなかったかもしれない。 | ||||
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メアリ・ウェストマコット名義で書かれた、クリスティー初のロマンス小説。 天才音楽家ヴァーノンの半生を軸に、5人の男女のさまざまな愛の形を描いている。本書の原題は「巨人の糧」という意味を持っているが、この「巨人」とは、天才音楽家ヴァーノンのことであり、矮小な人間達のことであり、芸術そのもののことでもある。 ミステリにとどまらないクリスティーの才能を味わえる傑作。 | ||||
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幼い頃、奇妙な音を発するピアノを「獣」として恐れ(この「獣」に対する言い知れぬ恐怖が、全編を通じたキーワードでもある)、自他共に認める音楽嫌いのまま成長した主人公ヴァーノンは、青年となったある日、従妹のジョーの身代わりに、無理矢理、行かされたオーケストラコンサートで、突如、音楽の持つ素晴らしい可能性に目覚め、作曲の勉強を始めることになる。そんな中、ヴァーノンは、見違えるほど美しく成長した幼馴染のネルと再会し、彼女との結婚に向けて突っ走るのだったが、貧乏の惨めさを味わってきたネルは、ヴァーノンに対する愛情と、誠実な金持ちの男との結婚話の間で激しく揺れる。一方、ヴァーノンも、あるパーティでオペラ歌手ジェーンに出会い、次第に彼女の危険な魅力にも惹かれていくのだった…。この作品は、真実の音楽と愛を求めながら、自らに因をなす数奇な運命に、二人の女性を巻き込みながら翻弄されていく天才音楽家ヴァーノンの一生と、二人の女性それぞれの女の愛の在り方を描いた、意欲的な問題作だ。おそらく、アガサの全長編小説の中でも最も規模が大きいはずであり、旧文庫版より活字が一回り以上大きくなったことによる100ページ以上のボリューム増も手伝い、643ページにも及ぶ大長編となっている。しかし、アガサ特有の軽いタッチの筆運びと、スピーディな場面転換を軸に、ヴァーノン、ジョー、セバスチャンの幼馴染三人同士の変わることのない友情や、生き方に対する価値観の相違によるジョーとセバスチャンの間のかみ合わない愛のエピソードもちりばめながら、後半の波乱の展開からミステリ顔負けのアッと驚くどんでん返しの壮絶な結末まで、長さ、退屈を感じさせることもなく、グイグイと読者を引っ張っていく。アガサを偉大なミステリ作家としてのみ片付けるのは、もったいない。そう感じさせる好著である。 | ||||
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かなり分厚ったので最初は敬遠していたのですが、読んでみたら一気でした。女二人の間でゆれ動く主人公ヴァーノンには、はっきり言って最初から最後までかなりいらいらさせられましたが、最後に達観してくれたのでよしとしましょう。個人的には彼は「終わり無き夜に生まれつく」の主人公に似ているような気がする。ヴァーノンより8歳年上のジェーンはクリスティが好んで描くタイプです。他のキャラクターもいきいきしてとてもいいです。恋愛物を書きつつも、ミステリ作家らしく最後にはあっと言わせてくれました。といいつつ、ここまで読むのにかなりフラストレーションたまりました。でも読後感がとても良いというか、考えさせられます。結末には割り切れないものを感じつつとても感動しました。是非お勧めします。 | ||||
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