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彼と彼女の衝撃の瞬間
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彼と彼女の衝撃の瞬間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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作品の評価ではなく、商品の評価となります。「非常に良い」ということで購入しましたが、届いた品は、むしろ「非常に悪い」レベル。表紙(カバー)は使用感がありあり。本体も、何度も何度もぺーじを繰ったような痕跡が目立つ……。「中古の非常に良い」であることは承知していましたが、それでも商品を見た瞬間に「何、これ!?」。残念としか言いようがない商品でした。 amazonの「非常に良い」でこんなことは初めてのこと。仕方ないので本日、新品を注文しました。 | ||||
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男女二人の一人称視点で交互に話が進むという趣向になっており、序盤からあえて「信用できない語り手」について触れることで、それぞれが事実と異なることを語っている可能性を読者に示唆し、二つの視点が相互にそれを検証し合っているという構図で読者に自然と推理を促す作りになっている。男性側主人公は刑事なので、最低限確定的な事実は保証され、二人は早々に出会い、事件もほぼ同時進行という点は動きもあって良いのだけれど、事件と明らかに直接関係の無い自分語りがあまりにも長すぎる。二重底になった真相があり、執筆開始段階で全体の構想のあったタイプの作品だとは思うが、例えば序盤からキャスターの女性主人公が放送業界の内実についてその業界で働いたことだからこそ語れるような内容を語るのだが、そんな創作の物語とはまるきり関係の無いお仕事小説なものに興味は無い。これは好みの問題で感情移入出来る人はするし、この方が売れるから書いているのだろうが。 場面繋ぎの先を読ませる構成といい、そういう技術に優れた作家だということわかるのだが、ミステリ要素が薄まるほどの自分語りの奔流。真相の企みはそこそこ良いのだけれど。 | ||||
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登場人物が少なく、どんでん返しがあると書いてあるので、中盤で事件の背景が出てくるとその先は想像がつきます。特に意外でもなんでもありません。 とにかく事件の背景がありきたりで胸が悪くなるようなもので、登場人物にも誰一人として共感できず、後味も悪く救いようがないストーリーです。 英語の原題、邦題も共に意味不明。解説には30代の女性の生き方に焦点が当たっているようなことが書かれていますが、本当にそんな捉え方でいいのかと疑問に思う事しきり。何から何まで不満足でした。 | ||||
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良い意味で予想を裏切られました。 信頼できない語り手が二人に、時折、犯人らしき人物の視点でのモノローグが混じる構成です。日本の新本格の諸名作を読んできた身にすれば、この道具立てならこんな仕掛けだろうと、あれこれ予想しながら読みましたが、完全に外れました。 これから本書を読む人は、できるだけ予備知識が無い状態で読んだほうが良いと思います。 また、日本の新本格といわれる諸作品が好きな方なら、本書もきっと気に入ると思います。 | ||||
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彼…犯罪が起こったぞ!以後特に捜査はしないので犯人を追い詰めるような展開はない 彼女…犯罪が起きました!現場リポートです!だけで以後はひたすら自分語り 真犯人…そりゃ作中に伏線もないんだもの誰だって真犯人にできるじゃん こういうのを大どんでん返しとかいうのやめてくれません? 唯一の救いはプリヤが可愛いってことで★2 | ||||
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和訳がすぐれていることもあって読みやすさは抜群で、 不穏な企みに満ちていた。 いやあ、ラストまで急傾斜の前傾姿勢で のめり込んでしまったぞ。 冷静に考えればリアリティに欠ける点がいくつかあるが、 読んでいる真っ最中は物語にわしづかみにされているので それほど気にならなかった。 各章が比較的短いことも読みやすさの理由だろう。 各章のラストは次章を読まずにはいられない誘い水だから どんどん読まされてしまった。 多くの短距離走を重ねながら、 いつの間にか迷宮へと向かっているマラソンに 参加している気分といったらいいか。 おやおや、どこへ向かって走っているのだと思う頃、 あっ、この作品は、そおゆう物語であったのかと驚かされる。 これは快感ともいえる衝撃だったな。 さあ、ところで作品タイトルだ。 読み始める前は「なんという身も蓋もないことであるよなあ」と思ったが、 このタイトルは日本版編集者が仕込んだ企みではないのか。 実は、この物語は未完の状態で読者に供されている、のではないか。 どう思う? と既読各位におれは問いたい。 おれたちは最終頁を読み終えて本書を閉じた。 だが、物語そのものの幕は閉じられていない。 「衝撃の瞬間」とは、 本書に書かれていないエピローグにあるのではないか。 | ||||
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ミステリーにおいて有名な手法である、信頼できない語り手。 本作は複数の視点で物語が語られるミステリーなのだが、その誰もが信頼できない語り手なのだ。 複数の信頼できない語り手によってストーリーが展開されることによって、事件の全体像はぼやけたまま。 一体何が起きているのか。 誰が犯人なのか。 そして語り手たちは一体何を隠しているのか。 信頼できない語り手により読者を疑心暗鬼にさせると同時に、各章の終わりで非常に気になる展開を用意しているため(いわゆるクリフハンガー)、本作のリーダビリティは他のミステリーと比較しても頭一つ抜きんでている。 冒頭から最後まで、「続きが気になる」という気持ちを持続させてくれるのだ。 そしてラストに待ち受ける衝撃の事実。 サスペンスとしてのハラハラドキドキで読者の心を掴んで離さず、ミステリーとしての謎と真相で読者に衝撃を与える本作はサスペンスミステリーのお手本と言っても過言ではない。 そのくらい非の打ち所がない作品なのだ。 本作を最大限に楽しむ方法は前情報を入れないこと。 東京創元社から出版されているにも関わらず、本作には登場人物の一覧が記載されていないことからも前情報を入れないことの重要度が伺えるだろう。 サスペンスミステリーの醍醐味が詰まった本作を是非とも堪能してほしい。 | ||||
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ミステリーの深さと怖さが倍増する 彼と彼女の二人称描写に、忘れたころ時々登場する真犯人の視点が絶妙で掴みは見事。 さらに20年前の事件が滲みだし、ミステリーを解くヒントがバンバン出てきて引き込まれる。 そこからは一気に読むのが正しいのでしょうが、ベースとなる伏線が R15該当読者や初老読者(私)にはハードで、いささか長すぎ、盛り上げ過多のため 真ん中辺りから徐々に引いてしまいそうに。。 その伏線となる事件は、女性作家らしい薄気味悪い精神的な闇の触感が全体を支配し、後半はライトホーラー、もしくはサスペンス風に展開してミステリー感がやや薄。。 死人を1~2人減らせばもう少しシャープに纏められるのかもしれないが、著者はBBCで15年キャリアを積んだ言わば制作のプロなので、映像化も予め視野に入れボリューム増しで書いた恣意的後味が…。そう見るとこの書き方も何やら脚本にすぐ直せそうな深読みもできる。 些か辛口のレヴューになってしまったが、訳も上手く決して駄作ではない事は充分言える。 CSの再放送本格ミステリーでお馴染みの探偵(ホームズ,ポワロ級の登場)モノではなく最新英国ミステリーはこういった北欧ミステリー (深くは解りませんが) ぽい風合に進化しているのだと学べた。 精神的な揺さぶりを施したビジュアル重視な即効性が人気なのかもしれないが 一抹の寂寥感も。 | ||||
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〇イギリスの女性作家アリス・フィニーの第三作(2020年)の翻訳。派手な訳題だが、原題はHis&Hersである。 フィニーはデビュー作(2018年)の翻訳『ときどき私は嘘をつく』が、去年講談社文庫で出版されている。 〇本書は、展開の面白さが最大の売り物なので、何か書くとネタバレに繋がってしまうというレビューを書きにくい作品だが、その点は気をつけて、ちょっと書いてみよう。(私が読んだのはキンドル版) 一、概要 〇まず、目次も、登場人物リストもなく、いきなり物語が始まる。 〇語り手は、事件を取材するBBCの記者のアナと、捜査する地元警察の刑事のジャックで、二つの視点からストーリーが進んでいく。時折、正体不明の犯人の短い語りが入り込んでくる。 〇事件は慈善施設の経営者のレイチェルが田舎町のはずれで殺される事件。その町はアナの故郷で、アナの卒業した女学院があり、実家にはアナの母親が住んでいた。レイチェルはアナの女学院時代の級友で、今はジャックと愛人関係にあった。 〇語りの特徴は、アナもジャックも、知っている過去の情報及び自分自身の過去について、一気に明らかにせず、少しずつ語っていくことである。そのため、読者は登場人物相互の関係を少しずつ知っていくことになる。また、アナは取材の過程で、意外な人間関係を知っていく。 〇事件は4割ぐらい進んだ所で第二の殺人が起きて、連続殺人事件となる。最後はアクション・サスペンスで盛り上がる。 二、私的感想 〇巧みな展開で、二回捻り着地の大技小技もあり、読んでいるうちはたいへん面白い。 〇ただ、事件に重要な関連を持つ、ある重要な人間関係を、ストーリーの途中でアナが知るというのはちょっと不自然である。初めから知っていて当然の事実と思うが。 〇最後の真相は、意外といえば意外だし、やっぱりそう来たか感もある。リアリズム的には・・?? 〇解説は、30代という悩める世代の女性の生きざまとして本書を評価する。まあ、そうですね。 | ||||
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