堕落刑事: マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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イギリスの新人作家のデビュー作。本国ではすでに第三作まで刊行されているという、マンチェスターの刑事をヒーローにした新しい警察小説シリーズの登場である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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読みやすい作品だと思います。主人公の性格は全然ハードボイルドではなく、最初は今時の若者だったのが時間を重ねるごとにやることがハードボイルドぽくなってきて、しまいにあんまりぼこぼこにやられてて、大丈夫なのかしら、と心配になるほどでした。でも、とても好みの作品です。 | ||||
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評者は、警察ノアールの新鋭ジョセフ・ノックスの第二作目の『笑う死体』から読み、処女作の本書『堕落刑事』を時系列を逆にして読んだのです。 二作目から読んで第一作を読んで楽しめたことも多くあった。 エイダン・ウェイツ刑事がパーズ警視の命令を唯々諾々と受けて麻薬組織の牙城に潜入捜査することを拒否することがなぜできないかを知ることができたこともそのひとつである。 主人公は格闘技に優れているわけでもないし、明晰な推理を行使して謎を解いていくプロトタイプの刑事でもないところが魅力になって読者は感情移入することになる。 スピードという薬やアルコールの誘惑にも弱くたよりにならない平巡査の刑事なのだ。 が、一線を越えるところで踏みとどまり身を挺して悪に立ち向かうのがウェイツの信条なのだ。 著者は幼い頃から不眠症で本を読んだりものを書いたりしていたということを「訳者あとがき」で池田真紀子氏が披露していた。 本書も7年かけて書き終えたものの、後半の仕上がりがいまひとつ納得いかず、その半分をばっさり削除して書き直したそうである。 評者が先に読んだ第二作『笑う死体』はすんなり1年後に書き終えたから、エイダン刑事の構想に戸惑うことがなくなったのかも知れない。 第三作でこのエイダン・ウェイツ刑事ものを終えるようだが、評者は三作目を読んでいないからなんとも言えないがシリーズものにしたほうがよいように思えた。 著者の作風は、マイクル・コナリーのハリー・ボッシュものに似たところもある。 キャラクターが180度異なるところを強みにしてシリーズ化したら面白いと思えたのです。 ザ・バグなど変わった登場人物にもウェイツが施設で育った経歴で無理なくストーリーに挿入していることから著者が細部に拘ることが伺える。 ボッシュとウェイツに共通する正義を違った形で物語化したら今後が期待できそうだ。 第三弾の『スリープウォーカー』をまず読んでみようと思いながら本書を読み終えたのです。 池田真紀子氏の優れた流れるような訳で読ませてくれたことも付記しておきたい。 | ||||
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次も待ってます、夏には翻訳出るのでしょうか〜⁉︎ | ||||
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イギリスのマンチェスターの刑事がドラッグの潜入捜査を任され・・・というお話。 ドラッグの捜査と平行して、政治家の娘を捜索する任務も持たされた主人公が両方の捜査が絡まっている事を知り・・・という展開はよくあるパターンですし、実際に既視感もありますが、マンチェスターという都市のダークサイドを知ったり、読んだりするのは一読の価値があります。 イギリスのマンチェスターにはロックとフットボール(サッカー)に長い歴史があるそうで、ロックはここで使われているジョイ・ディビジョン、フォールからストーン・ローゼスやオアシスと知っている人は知っていると思いますが、知らない人は全く判らないかもしれない、長い伝統があるそうです。 この小説の章題で使われている、前述のジョイ・ディビジョンですが、知らない人の為に少し記しておくと、ゴスとエレクトロを足した様な暗い感じのバンドで、リーダーのイアン・カーチスはアルバム2作で自殺してしまい解散したバンドです。 また、欧米の人は日本では考えにくいくらい音楽が日常生活に溶け込んでおり、営為と言っていいくらい聴く人も多いので、この著者やイアン・ランキン氏の作品はそこら辺が判っていないと理解しにくいかも。 と書き込みましたが、ロック等に興味がなくても楽しめる刑事もののミステリでした。 マンチェスターのダークサイドが判るミステリ。機会があったらご一読を。 | ||||
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ドラックで降格し脱落した刑事、潜入捜査........ありがちな刑事物の作品と思い読んだが、ストーリーにテンポがあり一気読みへと導く、作者の力量を感じました。 次回作も期待できる作家の一人に加わりました | ||||
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