噂 殺人者のひそむ町



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初公開日(参考)2020年08月
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長編小説

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噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)

2020年08月20日 噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)

イギリスの海辺の田舎町。シングルマザーのジョアンナは奇妙な噂を耳にする。この町に、10歳のときに5歳の幼児を殺した悪名高い女が、名前を変えて住んでいる―面白半分のゴシップ話だったはずなのに、その噂に搦めとられ、周囲の人が怪しく見え始める。疑惑が錯綜するなか暴力行為や脅迫メール、遂には、ひとり息子の身にも危険が…。意外な展開は予想を超えた真相へ。緊迫のサスペンス。(「BOOK」データベースより)




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噂 殺人者のひそむ町の総合評価:8.50/10点レビュー 8件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

「噂が身を滅ぼすこともある」のは古今東西を問わない

2019年のサンデータイムズのベスト10入りしたという、イギリスの新人作家のデビュー作。ママ友が暇つぶしに話題にしただけの噂がどんどん成長し、やがては悲劇を招いてしまうという妙にリアリティのある心理サスペンスである。
海辺の小さな田舎町で、子供を送り迎えするママ友の間で交わされた「有名な幼児殺害犯の女・サリーが名前を変えて、この町に住んでいる」という噂を耳にした、シングルマザーのジョアンナ。それを信じた訳ではなかったのだが、その夜の読書会でつい口にしてしまった。さらに、一人息子のアルフィーが学校で仲間はずれにされていることを気に病み、アルフィーが同級生たちに溶け込めるように自分からママ友の輪に入るために噂を使ってしまう。さして根拠のないゴシップだったはずの噂は一人歩きし、犯人ではないかと目された女性が被害を受けるようになってしまった。最初は根も葉もない話だと思っていたジョアンナも徐々に噂に囚われ、やがて周りの人々がみんな怪しく思えて来るのだった。そして、否応なく真相が明らかにされたとき、最愛の家族を襲う悲劇に見舞われるのだった・・・。
ほんの些細な噂が多くの人の人生を変えるまでの影響力を持つまでの淡々とした、それだからこそ不気味なサスペンス。日々、SNSの混沌と醜悪さを体験している我々には実にリアリティがあり、鳥肌が立つ怖さがある。さらに、幼児殺害犯のサリーは本当にこの町にいるのか、いるとしたら誰なのかという謎解きも、容疑者候補が二転三転してスリリング。最後までサスペンスを盛り上げる。
心理サスペンスのファンには絶対のオススメである。

iisan
927253Y1
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未読の方はご注意ください

No.7:
(5pt)

衝撃の真相、ラストで再度驚愕

最近日本人作家によるkindleで読めるミステリばかり読んでいたので気分を変えるために海外の紙の文庫を手に取りました。噂というタイトルに惹かれ。
イギリスの海のある田舎町で奮闘するシングルマザーの生活がコージーでいい感じ…と読み進めると…。
かつて世間を震撼させた少年犯罪の犯人が名前を変えてこの町に住んでいるらしい…?噂はじわじわと広がり(主人公もそのきっかけを作ってしまう)、疑われた人物への嫌がらせ、ママ友や知人へ次々わく疑念、フリーの記者である恋人への揺れる心、やや思慮の浅い主人公(まあでも等身大なのかな)の日常はジェットコースターのように翻弄され、やがて驚愕の真相に…

掛け値なしに驚愕した真相でした。さらに最後の最後の駄目押しの驚き。デビュー作にして2019年の英国ベストセラーベスト10にランクインしたのも納得。主人公の浅はかなところも含めて読んだら友達と語り合いたくなる面白さでした。この「人のことは所詮分からない」という人生観、色々な母子が出て来ますがお涙頂戴に帰結しないイギリスのドライさは好きです。
登場人物が多いので冒頭の人物表にメモを取りながらが読むといいかも。
噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)より
4087607666
No.6:
(4pt)

出来事が少ない。

登場人物が結構多くて、しかも最終的にはその大半が出来事そのものには関係しないため、無駄なページを読まされた気になる。だが、噂とはそのように多数の人々の間を渡り歩きながら巨大化するものなのだと考えれば納得もできる。しかし焦点は噂であるため、出来事らしい出来事が終盤に至るまで何も起こらない点は退屈ではあるかもしれない。また、人物描写がほとんどなされないので、登場人物が一体何歳ぐらいなのか、そしてどんな要望なのか、などということが推測しづらいという難点もある。しかしそれだけに結末への持って行き方は圧倒的。最後で天地がひっくり返る状況におそらく読者は圧倒されるだろう。
噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)より
4087607666
No.5:
(5pt)

面白かった!

面白かったです!いつもは殺人事件など刑事物が好きなんですが。こちらは誰も殺されませんが笑、一気に読みました。
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4087607666
No.4:
(4pt)

「他人事」から「当事者」へと変貌する時。

噂話やゴシップ等は、そういう類の話が好きな人々によって広まるものだと思っていた。
しかし本作読了後、噂の恐ろしいところはそういった類の人々だけでなく、
噂やゴシップを嫌っている人ですらも無意識に話してしまっていること事だと考えを改めた。

本作で描かれている噂が広まっていく過程はとてもリアルだ。
主人公のジョアンナは噂を広めることが目的ではなく、ママ友と仲良くなるためのきっかけ作りや
会話の流れを断ち切る目的のために、あくまで手段として噂話を用いる。
このコミュニケーションの一環として噂話を用いるという描写には、誰しも心当たりがあるのではないだろうか。
もちろん噂話を口にした本人に悪気など一切ない。
それが及ぼす影響や、その噂話の当事者がどういう気持ちになるかなど全く考えていない。
本作が突きつける情報の扱い方やそれに対する考え方は、SNSの普及によりフェイクニュースが氾濫する今だからこそ私たちにより突き刺さる。

そして噂の持つ恐ろしさを描く上手さもさることながら、本作はミステリー、サスペンスとしても素晴らしい。
本当に町に殺人鬼はいるのか、いるとしたらそれは誰なのかというフーダニット形式をとる本作。
様々な登場人物が怪しく見えてくるミスディレクションや、Twitterなどを用いたサスペンス要素も本作の魅力の一つだ。

本作未読の方は、出来れば前情報は何も入れずに本作を読んでいただきたい。
そしてラストの驚愕を是非味わってほしい。
あくまで「他人事」だと思っていた噂が、突然「当事者」へと変貌する恐ろしさとミステリーを巧みに混ぜ合わせた本作。
本作がデビュー作である著者の次作が早くも楽しみだ。
噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)より
4087607666
No.3:
(3pt)

可もなく不可もなく

頁数の割に登場人物の数が多くごちゃごちゃしている事、噂や誹謗中傷という人間の醜い部分にスポットを当てた内容である事、あまり賢いとはいえない主人公にどこか共感できない部分があって、驚く内容ではあるのは確かですが、面白かったかというと微妙な感じでした。特に惹きこまれるものはありませんでしたが、処女作としてはいい出来だと思います。
噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)より
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