喪われた少女
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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アイスランドの人気ミステリー「フルダ・シリーズ」三部作の第二弾。10年の歳月を経て発生した2件の殺人の謎を解く、本格警察ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この世は理不尽なことで溢れている この作者のストーリーには いつもそう思わせられる 救いがないのだ 極寒のアイスランドで 人の心までも凍り付いてしまったような それにも関わらず このシリーズが好きなのはなぜか? 説得力があるからか? 誰にでも起こり得る話だから? 誰でも心に闇や秘密をかかえているから? 理由はいろいろだが そこに真実があるような気がして かみしめて読んでしまう 読み応えとしては 「閉じ込められた女」の方が 面白かったと思うがー | ||||
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まずまずの読み心地でした。 | ||||
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第一部の11~14章の冒頭部分に関係のない「男が」という文字が入っている。 個人のSNS上での書き込みとは違い、ちゃんとした出版物で、しかも修正版との差し替えも印刷物より容易だと思われるのだが、誰か校正をしないのか? 最新刊が出たタイミングでもあり、早急な対応をお願いする。 誤植ほどシラけるものはない。 | ||||
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一見関連がなさそうな出来事が、終盤になり、関連していたことがわかり面白い、 この作者の得意なところと思っています。 | ||||
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思わず唸ってしまった。「それがあったか!」と。 ★五つを付けた前作『闇という名の娘』のラストが、衝撃的過ぎたせいかもしれない。本作『喪われた少女』は、「第二部」終了時点で★四つ半・・・と思いきや、エピローグの二ページ目で五つになった。それどころか、前作を凌駕していると確信した。同時に、哀しみ、怒り、憂い、切なさ、やるせなさ、同情、反撥などといった、あらゆる感情が込み上げてきて、しばらく動けずにいた。天涯孤独の女警部フルダの人生に、状況も立場も違うとはいえ、何処かしら自身を投影する部分があったのかもしれない。 文体は淡々としており、フルダを含む登場人物たちへの感傷、同情は感じさせない。解説の川出正樹氏の言葉を借りるなら、まさに「冷徹な視点」。彼女らに寄り添うべきは作者ではなく、我々読者ということなのだろうか? 本作は、事件当事者である若者たちの描写に比重が置かれている。仮にこれが単独の小説で、フルダでなかったとしても推理小説として成立するはずだ。勿論、黒幕追究のミステリとしても秀逸であることは間違いない。しかし、最後まで読み切ると、やはりこれはフルダの物語、つまりは前作同様、私小説的側面が強いのではないかと、あらためて実感するのである。“闇”というテーマがシリーズ通して付きまとう以上、特殊な精神的状況に置かれた彼女なしでは、その本質に辿り着けない。闇に潜む“真相”は、事件そのものだけにあるとは限らないのだから。 「文明社会から遠く離れた場所で確かに解放感はあるが、ここに閉じ込められ、外界から切り離されていると思うと、逆に閉塞感を覚えた」 フルダが、事件現場の無人島・エトリザエイを訪れた際の一節である。海鳥しか訪れない孤島の崖の先端に立ち、無限に広がる闇の彼方を見据えるも、何処へも行けない彼女だからこそ、一層強く感じたに違いない。言わば、彼女は翼を失った・・・、いや、“喪った”鳥なのではないか? なるほど、確かにこの三部作、時系列で見れば、最終作(現時点では未翻訳、未読)から読むという手もありそうだ。但し、意図的にこの順でシリーズ構成されていることを忘れてはならない。それに、あたかも罪と罰の行く末を暗示するかのような(?)ラスト三行をダイレクトに味わうには、やはり一作目から遡って読むべきだろう。その際、溜息がこぼれるのか、それとも苦笑いしてしまうのか、はたまた冷汗が噴き出るのか? それは読んでからのお楽しみである。 | ||||
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