喪われた少女



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初公開日(参考)2020年08月
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長編小説

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喪われた少女 (小学館文庫)

2020年08月05日 喪われた少女 (小学館文庫)

女性警部フルダ・シリーズ、待望の第2作! 前作『闇という名の娘』の衝撃のラストから遡ること15年。 女性警部フルダ・シリーズ、待望の第2作を刊行する! 1978年10月、アイスランド西部フィヨルドへ秘密の週末旅行に向かう若い男女がいた。数日後、地元警察のアンドリェスは別荘で死亡している女性を発見する。 残されたセーターから彼女の父親が犯人と見たレイキャヴィーク警察のリーズルは、アンドリェスに嘘の証言させ、父親を逮捕する。 10年後、殺された彼女を偲んで4人の仲間が集まった。ベネディフト、アレキサンドラ、クラーラ、そして死んだ女性の弟・ダーグルだ。向かったのは、絶海の孤島・エトリザエイ。島にひとつしかないロッジで、4人は夜を過ごす。 その夜、ダーグルはベネディフトの何気ない思い出話に違和感を覚え、クラーラは暗闇に“彼女”の姿を見たと言いだすなど、次第に不穏な雰囲気に。そして翌朝、仲間の一人が崖から転落死しているのが発見される。 レイキャヴィーク警察から捜査に向かったフルダは、彼らから聞き取りを行ううち、10年前の事件に隠された、深い闇へと潜り始める。 やがて少女たちに起きた悲劇の真相が、フルダ自身の父の秘密とともに語られるのだが‥‥。 警察小説としてだけでなく、刑事の人生を描く人間ドラマとして高い評価を受けた前作だったが、今作もその期待に充分に応える傑作だ。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

喪われた少女の総合評価:8.00/10点レビュー 7件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

荒涼たるアイスランドの風土が眼前に現れる、悲しいドラマ

アイスランドの人気ミステリー「フルダ・シリーズ」三部作の第二弾。10年の歳月を経て発生した2件の殺人の謎を解く、本格警察ミステリーである。
1987年、人里離れたフィヨルドのコテージで若い女性の死体が発見され、警察は被害者の父親を逮捕する。10年後、被害者を追悼するために絶海の孤島に集まった4人の男女の一人の女性が崖から転落死した。この事件の担当を買って出たフルダ警部は、当初は事故ではないかと想定していたのだが、残された三人の若者から事情聴取すると彼らが何かを隠していると直感する。物証となるものはなく、三人の証言だけを頼りに捜査を進めたフルダは、二つの事件のつながりと隠された闇を見ることになる・・・。
現在から過去にさかのぼっていくという珍しい構成の三部作で、本作は第一作の15年前が主舞台となり、事件解明と並行して50歳で天涯孤独となったフルダ警部の生き様が描かれており、第一作で定年間近のフルダが、なぜ孤独な生活を送っていたのか、その理由が明かされている。北極海の孤島の小国・アイスランドでの警察という男社会で奮闘するフルダの人間ドラマも、本作の重要なテーマである。とはいえ、本格的謎解きミステリーとして傑作であることは間違いない。
シリーズ・ファンには必読。さらに本作から読み始めても十分に楽しめるので、警察ミステリー・ファンにもおススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6:
(4pt)

救われないストーリーになぜか惹かれるものが・・・

この世は理不尽なことで溢れている
この作者のストーリーには
いつもそう思わせられる
救いがないのだ
極寒のアイスランドで
人の心までも凍り付いてしまったような
それにも関わらず
このシリーズが好きなのはなぜか?
説得力があるからか?
誰にでも起こり得る話だから?
誰でも心に闇や秘密をかかえているから?
理由はいろいろだが
そこに真実があるような気がして
かみしめて読んでしまう
読み応えとしては
「閉じ込められた女」の方が
面白かったと思うがー
喪われた少女 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:喪われた少女 (小学館文庫)より
4094068066
No.5:
(3pt)

特になし

まずまずの読み心地でした。
喪われた少女 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:喪われた少女 (小学館文庫)より
4094068066
No.4:
(4pt)

作品は一気読みできるほど面白いが

第一部の11~14章の冒頭部分に関係のない「男が」という文字が入っている。
個人のSNS上での書き込みとは違い、ちゃんとした出版物で、しかも修正版との差し替えも印刷物より容易だと思われるのだが、誰か校正をしないのか?
最新刊が出たタイミングでもあり、早急な対応をお願いする。
誤植ほどシラけるものはない。
喪われた少女 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:喪われた少女 (小学館文庫)より
4094068066
No.3:
(4pt)

一気読み可能

一見関連がなさそうな出来事が、終盤になり、関連していたことがわかり面白い、
この作者の得意なところと思っています。
喪われた少女 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:喪われた少女 (小学館文庫)より
4094068066
No.2:
(5pt)

翼を喪った鳥、フルダ(ネタバレなし)

思わず唸ってしまった。「それがあったか!」と。
★五つを付けた前作『闇という名の娘』のラストが、衝撃的過ぎたせいかもしれない。本作『喪われた少女』は、「第二部」終了時点で★四つ半・・・と思いきや、エピローグの二ページ目で五つになった。それどころか、前作を凌駕していると確信した。同時に、哀しみ、怒り、憂い、切なさ、やるせなさ、同情、反撥などといった、あらゆる感情が込み上げてきて、しばらく動けずにいた。天涯孤独の女警部フルダの人生に、状況も立場も違うとはいえ、何処かしら自身を投影する部分があったのかもしれない。
文体は淡々としており、フルダを含む登場人物たちへの感傷、同情は感じさせない。解説の川出正樹氏の言葉を借りるなら、まさに「冷徹な視点」。彼女らに寄り添うべきは作者ではなく、我々読者ということなのだろうか?
本作は、事件当事者である若者たちの描写に比重が置かれている。仮にこれが単独の小説で、フルダでなかったとしても推理小説として成立するはずだ。勿論、黒幕追究のミステリとしても秀逸であることは間違いない。しかし、最後まで読み切ると、やはりこれはフルダの物語、つまりは前作同様、私小説的側面が強いのではないかと、あらためて実感するのである。“闇”というテーマがシリーズ通して付きまとう以上、特殊な精神的状況に置かれた彼女なしでは、その本質に辿り着けない。闇に潜む“真相”は、事件そのものだけにあるとは限らないのだから。
「文明社会から遠く離れた場所で確かに解放感はあるが、ここに閉じ込められ、外界から切り離されていると思うと、逆に閉塞感を覚えた」
フルダが、事件現場の無人島・エトリザエイを訪れた際の一節である。海鳥しか訪れない孤島の崖の先端に立ち、無限に広がる闇の彼方を見据えるも、何処へも行けない彼女だからこそ、一層強く感じたに違いない。言わば、彼女は翼を失った・・・、いや、“喪った”鳥なのではないか?
なるほど、確かにこの三部作、時系列で見れば、最終作(現時点では未翻訳、未読)から読むという手もありそうだ。但し、意図的にこの順でシリーズ構成されていることを忘れてはならない。それに、あたかも罪と罰の行く末を暗示するかのような(?)ラスト三行をダイレクトに味わうには、やはり一作目から遡って読むべきだろう。その際、溜息がこぼれるのか、それとも苦笑いしてしまうのか、はたまた冷汗が噴き出るのか? それは読んでからのお楽しみである。
喪われた少女 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:喪われた少女 (小学館文庫)より
4094068066



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