闇という名の娘



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初公開日(参考)2019年12月
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長編小説

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闇という名の娘: The HULDA TRILOGY #1:DIMMA (小学館文庫)

2019年12月06日 闇という名の娘: The HULDA TRILOGY #1:DIMMA (小学館文庫)

フルダ・ヘルマンスドッティル、六十四歳。女性警部として実直に職務に励むも“ガラスの天井”に出世を阻まれ、数カ月後に定年が迫っていた。ある朝、年下の上司から二週間後に後輩に席を明け渡すよう急に指示される。最後に未解決事件を担当させるよう進言したフルダは、ロシア人女性不審死事件の単独捜査を始めた。当初は難民申請が通らず自殺したとされていた彼女だったが、やがて売春組織の関与が見え始める。真実に迫るフルダを待ち受けていたのは、あまりにも悲劇的な運命だった。アイスランド・ミステリの気鋭、待望の新シリーズ。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

闇という名の娘の総合評価:7.25/10点レビュー 20件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

もどかしい捜査の末に衝撃のラスト

アイスランドの新米警官「アリ=ソウル」シリーズで人気のヨナソンによる新シリーズの第1作。退職間近の女性警部の公私にわたる苦悩を丁寧に描いた、静かで味のある警察ミステリーである。
64歳の女性警部・フルダは数ヶ月後の退職を前に上司から「二週間後までに席を後輩に譲れ」と告げられる。フルダは納得がいかないながら逆らうすべも無く、退職するまでの最後に未解決事件の再捜査をやらせて欲しいと要望する。そうしてフルダが手をつけたのが難民申請中に自殺したとして片付けられていたロシア人女性の不審死事件だった。当初に捜査を担当した同僚刑事の怠慢を疑ったフルダが調べ始めると、被害者は売春組織に利用されていたのではないかという疑問が浮かび上がってきた。捜査を担当できる期間として許されたのはたった三日間、フルダは進まない捜査に焦りを深めて行くのだった・・・。
退職間近の女性警部という主人公の設定が、『アリ=ソウル」シリーズと真逆なのが面白い。物語の本筋はロシア人女性の不審死の真相解明だが、サブストーリーとしてシングルマザーの苦悩、被害者とおぼしき女性の行動が展開され、やがてはひとつにまとまって行く。舞台が世界でも一、二を争う平和な国・アイスランドなので警察ミステリーとしても地味な話なのだが、サブで展開される人間ドラマがスリリングで読み応えがある。
北欧ミステリーのファンには文句なしのオススメ作品である。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.19:
(4pt)

暗く重たい気分を味わいたい時におすすめ(※ネタバレなし)

出だしからどことなく重苦しい展開で、何か嫌な予感だけが増幅されていくミス
テリです。主人公のフルダもいわゆる「難しい」性格で、その内面描写では時折
苛つきも感じますが、読み進めていく内に人物造形の上手さに気付かされます。

それほど長い本ではなく、とても読みやすい文章(翻訳)と構成なのでそういっ
た意味でのストレスは皆無ですが、物語の内容から受けるストレスは中々なので、
手に取るタイミングを間違えると思いがけないダメージを受けるかもしれません。

派手なトリックやアクションといったエンターテインメント性もほぼ皆無です。
それなのに、読むのを止められない。どんどん追い詰められて後戻りが出来なく
なる感覚を主人公と共有し、息を止めてページをめくっているタイプの小説です。

そういった感覚がお好きな方でしたら、この作品もきっと楽しめる(?)こと
でしょう。個人的には大好物でした。
闇という名の娘: The HULDA TRILOGY #1:DIMMA (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:闇という名の娘: The HULDA TRILOGY #1:DIMMA (小学館文庫)より
4094065415
No.18:
(4pt)

読み応えタップリの内容

本書は、300頁強で、最初は短い章立てが続くことから、展開が読めませんでしたが、複数の挿話が錯綜しながら、話が進められていきます。
主役の65歳の定年間近の警部フルダが定年前に突然解雇されるところからこの話が始まります。謎のシングルマザーが出てきたたり、タイトルの闇という少女も誰のことかは、伏せられています。
後半は、残された時間が少ないフルダとともに慌ただしい展開で一気に最後まで読ませます。人物の描き方や風景描写も秀逸で、読み応えがあります。フルダを通じてジェンダー不平等など、いろいろ考えてさせられる内容が含まれているのも、本書の価値を高めています。
闇という名の娘: The HULDA TRILOGY #1:DIMMA (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:闇という名の娘: The HULDA TRILOGY #1:DIMMA (小学館文庫)より
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No.17:
(3pt)

3部作全てを読んだ上での感想です。微ネタバレあり。

あらすじや作品紹介は他の方が書いてらっしゃるので省きますが、結論から言えば推理小説としてはちょっと微妙だったな、というのが正直な感想です。
1作目を読む前にあらすじでなんとなく結末が読めていたので、2作目・3作目ではなぜそのような結末に至ったのかが過去に遡って書かれていくのかな?と勝手に想像していたのですが、特にそんなことはなく、3部作の全てを読んでも1作目の結末に関しては投げっぱなしになっていて、そこが個人的には結構がっかりポイントでした。

続いて主人公のフルダですが、彼女は必ずしも優秀な刑事とは言えません。リンカーン・ライムのような科学捜査に関する豊富な知識があるわけでもなければ、京極堂のような弁舌の巧みさがあるわけでもありません。むしろ同僚の捜査を妨害するようなことをしでかしたり、事情があったとはいえ上司に嘘をついて事態をややこしくしたりと、その能力に疑問符がつくようなことがしばしばです。そのため、「優秀な刑事が犯人を追い詰め、難事件を華麗に解決!」みたいな爽快感のある展開には全くなりません。

事件の内容も、シリーズを通してなんとなく似たり寄ったりという感じがあります。
1作目はともかくとしても、事件の舞台は2作目が絶海の孤島、3作目が村はずれの雪に埋もれた農家で、どちらも実質的な密室になっており、容疑者となる登場人物が少ないこともあって犯人を推理・推測する余地に欠けます。
また3作目に関しては、犯人の視点と被害者の視点で話が進む部分がいくつも挿入されているため、フルダが捜査するまでもなく読者は事件の概要を知ることができる作りになっており、「推理小説でそれは禁じ手じゃない?」という結末と相まって特に退屈でした。
これらの特徴は先述した「刑事としてのフルダの凡庸さ」と相まって、推理小説としての面白みをだいぶ削ぐ結果になってしまっています。作者はむしろ、フルダが家族関係や老後のことで悩んだりする内面の話をメインとして書いたのかもとさえ思います。

読む前の期待値が高かったこともあるかもしれませんが、3部作を通しての感想は「期待外れ」というのが正直なところでした。
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No.16:
(4pt)

読後に大きなため息の出る作品

(ややネタバレ有り)

三部作の一作目ということで油断した
男社会の中で女性であることが理由で昇進を阻まれ続けたと自己理解している主人公に共感と同情を抱きながら読み進めるうちに、それが主人公のコミニュケーション不全や独善的な行動によるものということが暴かれていく
加えて主人公の不幸な生い立ち、輝かしい結婚生活からの大いなる挫折を経て、カタルシス皆無の結末

でも、面白すぎて読み進めるページをめくる手が止められない

とても不思議な作品だった
読み終えた後のため息はなんだったのか
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No.15:
(2pt)

余韻が楽しめない

多くは求めないけれど、余韻は大切だと思います。
情景の描写や事件の背景など、丁寧に描かれてそこまでは楽しめました。
でも最後のスッキリしない感で台無しです。
次の作品はとても読む気がしません。
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