隠れ家の女



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初公開日(参考)2020年03月
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長編小説

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隠れ家の女 (集英社文庫)

2020年03月19日 隠れ家の女 (集英社文庫)

末端のCIA女性職員ヘレンは、工作員たちの隠れ家で聞いてはならない極秘の会話を録音してしまう。また、同じ家でレイプの現場を目撃し、上層部への告発を試みるのだが、組織を追われてしまう。その35年後、彼女の身に思わぬ悲運がふりかかる。冷戦下のベルリンと現代アメリカを行き来しながら浮かびあがる、壮大な謎の構図とは。2019バリー賞最優秀スリラー賞受賞!王道スパイ小説×謎解きミステリ!(「BOOK」データベースより)




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隠れ家の女の総合評価:8.00/10点レビュー 10件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

今まで邦訳が出なかったのが不思議なベテランの力作

アメリカでは人気があるベテランなのに、これまで日本では1作しか邦訳されていなかったフェスパーマンの20年ぶりの邦訳作。1979年のベルリンと2014年のアメリカを行き来しながら、冷酷非常なスパイの世界を生きた女性たちの苦悩と誇りを描いた歴史スパイ・ミステリーである。
冷戦下のベルリンでCIA支局の末端職員として隠れ家(SAFE HOUSE)の管理を担当するヘレンは、点検のために訪れた隠れ家で聞いてはいけない会話を録音してしまった。さらに、支局の現場担当官・ギリーが情報提供者の女性をレイプする現場に遭遇、憤りを覚えたヘレンは出来事を上層部へ報告したのだが支局長はまともに対応せず、あろうことか規律違反としてヘレンを解職し、アメリカ本国へ送還しようとした。それから35年後、メリーランド州の農場で主婦として生活していたヘレンが夫とともに、知的障害者である息子に射殺されるという悲惨な事件が発生した。長く故郷を離れていて葬儀のために帰郷したヘレンの娘・アンナは「両親と弟に何があったのか」、真相を探るため、実家の隣を借りている失業中の男・ヘンリーに調査を依頼する。ところが実は、ヘンリーはある組織からヘレンを見張る仕事を受けて引っ越して来ていたのだった・・・。
冷戦下でCIAがもみ消そうとした不祥事が35年後の悲劇につながって行く。スパイ組織がかかえる闇を、35年の時空を超えてじわじわと暴いて行く物語構成が絶妙。1979年ではヘレンが主役となって活躍し、2014年ではヘレンは死んでおり、その娘のアンナが活躍し、なおかつ2つの出来事がしっかりと連結されているのが面白い。歴史スパイ・ミステリーの設定ではあるが、物語の主眼は女性蔑視の取り付かれたスパイ組織に対する女性たちの反乱に置かれており、極めて現代的な社会派ミステリーである。なおかつ謎解き部分も秀逸で、最初から最後まで緊張感を持って読み進められる。
スパイ同士の諜報戦ではないので、スパイ小説ファンというよりはミステリーファンにオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.9:
(3pt)

最後まで飽きずに読めるけど、少し違和感

冷戦時代のベルリン、パリ(1979年)と現代(といっても2014年ですが)のアメリカを行き来する形で物語は進みます。メリーランド州の田舎町ポストン(ボストンじゃないですよ!)で起きた殺人事件の被害者である2人の夫婦のうち妻が元CIAだったことをその娘は知りませんでした。そしてその犯人が弟(少し知能に障害あり)だということも信じられません。
事件はなぜ起きたのかを捜査するために向かいに住む男性に協力を依頼します。しかしこの男性も裏があるようで何か目的があってそこに住んでいたようです。なぜ夫婦は殺されたのか、CIAだった過去が原因なのか、母は何をしていたのか、何を見てしまったのか。

面白い題材だと思います。実際にこの小説も面白いです。しかし、きっかけとなることが「え、そんなことで?」と思ってしまうのです。それは犯罪には違いないのですが、CIAという組織の大義の中では些細な出来事だとも言えます。もともと自国の利益のために海外で暗殺や工作を行うこと自体が犯罪でもあるので、なぜその犯罪だけに目くじら立てるの?と違和感を覚えます。
まあ女性からすると許せない犯罪なのは確かなのですが、なら殺人はいいのか、と。殺人は「仕事」、その犯罪(はっきり言ってしまうとレ〇プ)は「犯罪」という整理ですかね。この点に違和感を感じなければさらにこの物語は面白いと思います。
あと登場人物に類似性がありすぎて混乱します。もう少し何とかならなかったかなあ。
隠れ家の女 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:隠れ家の女 (集英社文庫)より
408760764X
No.8:
(2pt)

カスタマー

スパイ小説としてよみました。
晩年のルカのような筋道です。小さいこと(ここでは重要なことになっています)をひねり回す物語の組み立てです。期待していましたが、がっかりでした。
隠れ家の女 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:隠れ家の女 (集英社文庫)より
408760764X
No.7:
(3pt)

惜しい。

中程までは謎が謎を呼びハラハラドキドキ本当に面白い。惜しむらくは事件の背景と動機について具体的な説明が乏しく最後の種明かしで消化不良に陥ること。東野さやかさんの訳文はひっか引っかかることなく読めてすばらしい。
隠れ家の女 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:隠れ家の女 (集英社文庫)より
408760764X
No.6:
(4pt)

等身大のヒロインだった

ヒロインがたまたま聞いたことを録音したテープと、卑劣なレイプ行為の目撃がどの様な形で解決するのかハラハラしながら読み終えました。おもしろかったです。
隠れ家の女 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:隠れ家の女 (集英社文庫)より
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No.5:
(5pt)

600頁いっき読み確実

現在と35年前を交互に話が展開してゆく。飽きさせないスパイ冒険小説。懐かしいTVドラマ「0011ナポレオン・ソロ」の記述も。アメリカの子供もあのドラマ観てたのか? 当たり前ですね米国発の番組だったもの。
隠れ家の女 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:隠れ家の女 (集英社文庫)より
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