弁護士ダニエル・ローリンズ



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    初公開日(参考)2020年04月
    分類

    長編小説

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    弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

    2020年04月02日 弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

    ソルトレイク・シティの刑事弁護士ダニエルは、元夫の再婚が決まり、連日二日酔い出廷中。そんなある日、麻薬密売容疑をかけられた知的障害のある黒人少年の弁護依頼が。未成年なので簡単に不起訴処分に持ち込めるかに思えた。だが、いざ調査を進めてみると、少年は誰かに利用されたとしか思えないのに、何故か検察も判事も実刑判決にする気満々で…酔いどれバツイチのお人好しモテ美人弁護士が社会の闇を吹き飛ばす!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    弁護士ダニエル・ローリンズの総合評価:8.25/10点レビュー 24件。Aランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (8pt)

    人種差別と、女性蔑視と、二日酔いと。戦い続ける生きのいいヒロイン!

    現役の女性弁護士でもある作者の本邦初訳で、MWA最優秀長編賞にノミネートされた作品。型破りではあるが憎めない、生きのいい女性弁護士が奮闘する社会派リーガル・ミステリーである。
    ユタ州ソルトレイクシティで刑事弁護士を開業しているダニエルに持ち込まれたのは、知的障害者の黒人少年・テディが麻薬密売を行ったとして逮捕された案件だった。本人に会ってみれば「幼児レベル」の知性しか無く、しかも未成年であるため、容易に不起訴に持ち込めると思ったのだが、なぜか検察も判事も成年犯罪として扱うことにこだわっていた。テディは当日の行動を理路整然と説明することが出来ず、しかもテディに同行したという3人の白人少年たちの証言まであった。圧倒的に不利な状況にもかかわらず、弱者が人権を踏みにじられるのが許せないダニエルは、テディを守るために自分が持てる力のすべてを発揮して権力への戦いを挑むのだった・・・。
    ヒロインのキャラクター設定が最高に面白い。自分が浮気したことが原因で別れた元夫に(夫と一緒に暮らしている息子にも)執着し、元夫の再婚話が進むと酒浸りになり(毎回のように二日酔いで法廷に出て、判事や検察に嫌がられている)、ほとんどストーカー行為を繰り返すという、性格破綻者レベルのダメ人間なのだが、一旦、理不尽なことに直面すると何ものをも恐れぬ火の玉となる激しい女性でもある。さらに、ダニエルを支えてくれる調査員、友人などのキャラクターも秀逸で、シリーズ化を期待したい。また、悪人側になる判事や検察もキャラ立ちしていて、波乱万丈なストーリー展開が無理なく頭に入って来る。
    作者はアフガニスタン出身の人権派弁護士ということもあって、アメリカ社会の様々な差別に対する強烈な批判がビシビシ伝わって来る。がしかし、ヒロインの魅力を十分に引き出したユーモアのあるエンターテイメント作品でもある。
    社会派のリーガル作品ではあるが、予備知識なしで十分に楽しめるエンタメ作品として多くの人にオススメしたい。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.23:
    (1pt)

    残念!

    書評を見て購入。スラスラ読めましたが、人物描写が薄っぺらく、内容もなんだか収まるところに収まってしまって心に響くものがありませんでした。
    弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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    No.22:
    (4pt)

    人種と障碍と私たちの世界

    物語は面白かった。法廷もので、麻薬と人種と未成年が絡む、事件だ。この裁判一つで人種問題が解決するはずもなく、痛快というところまではいかなかったが、読者をうまく翻弄してくれた。
     さて、Black Lives Matterでもそうだったのだが、理解ある人々が旧態依然とした仕組みに立ち向かうという構図で描かれる。なんというか、人種問題については、少しでも改善している、前よりはよくなっているという視点が欠けていて、悪くなったり、変わってないことを部分を強調するパターンは、双方の利益にならない気がする。売れるのかも知れないが。「理想」「法律」はこうあるべきということなんだろうと思う。でも、少しずつよくしていく、よくなっていく、賛同者が増えているという風潮を作るべきなんじゃないかと思う。
     知的障害のある少年が訴えられる物語なのだが、人種人権に敏感なダニエルでさえ、スポンジボブを見せておけばいい的な解決法に頼る。物語の後半、彼の可能性を見出すことで救われるが、当初は、彼女でさえ、知的障害者を誤解しているように描かれる。他の人が、何度か助言しているにもかかわらず。これは、人種に関わる問題とオーバーラップすると思う。この点に限って言えば、彼女も差別側の人間だ(かなり穏やかではあるが)。
     エンターティメントなのだから目クジラ立てる必要はないのだが、人種問題を理想とのギャップだけで描く物語があるかぎり、人種問題は永遠に解決しないし、歩み寄れないと感じた。まぁ、それを面白いと言っている私も同罪ではある。
    弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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    No.21:
    (4pt)

    ネタバレになってしまうので言いにくいのですが

    早い段階で真相がそうなんじゃないかなあってのはあった。
    裁判で勝つというカタルシスを求めていたので少しがっかり。
    とはいうものの国内このミス一位より楽しめた国外19位。
    弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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    No.20:
    (4pt)

    面白かった

    奇しくも今年BLM運動が起きましたがアメリカ社会だけで無く全世界の根底に渦巻いている人種差別について考えさせられる内容でした。今の歴史はヨーロッパを起源としておりその文明が発展しそれを我々は享受しているのですがその発展途上で虐げられてきた人々についてどの様に考えるべきかを思い起こさせてくれました。
    弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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    No.19:
    (5pt)

    ユーモアと正義感とタフネスの融合!

    強い信念から来る正義感ではなく、どうしようもなく突き動かされてしまう熱さがかっこいい。損をするとわかっていても、弱者の味方でいる姿がかっこいい。 法廷でテディの知能を陪審に示すためにわざと辛い質問をしなくてはならないダニエルの姿に泣ける。 元夫・ステファンへの未練についての親友ミシェルの助言、パーフェクト! 作中にヒールを履かずにコンバースを履くダニエルが出てくるが、杉田比呂美さんによる表紙がそれをちゃんと反映していて素晴らしい。 やり手でユーモアがありかっこいいウィルが好きなので、シリーズ化を希望!!
    弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:弁護士ダニエル・ローリンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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