ブルックリン・フォリーズ
- 悲喜劇 (46)
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私の考えている「年をとっても人生をやり直せるか」「年をとっても恋愛はできるか」という悩みに指針を提示してくれた本だった。やや哲学的な文体、意表を突くストーリーがとても良かった。あと、病人や同性愛者、統合失調症の人物たちが登場し、様々な生き方を作者は支持しているようにも思えた。私の愛読書で、何度も読んでいます。 | ||||
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ナット伯父さんのたわいのない物語と思いきや、身内や友人達の難儀な人生と関わり、伯父さんの眼識と洞察が鋭く、探偵のように物事を解決して行きます。私はKindle版で小説を読むのが好きですが、その理由は本のようにページ数を意識せずに最後まで読めることです。本作品はそんなに長くはないだろうとたかをくくっていましたが、なかなか終わらず、読み終わったとき、ホッとした反面、もっとお付き合いさせていただきたいなあああああ・・・と思いました。 | ||||
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前回『ムーン・パラス』を読んで、作風が気に入ったので読みました。 ニューヨークの下町における老境にいる男の人生の機微と哀感を 主に親族や近しい近所の人たちとの間で勃発する様々な事件から感じ取られます。 近隣の人たちとの絆と肉親との深い関係は、大都市ニューヨークのユダヤ人ならではの特徴ですね。 サリンジャーの『フラニーとズーイ』にも共通するものを感じました。 サリンジャーといえば、本作の後半部分の登場人物ルーシーちゃんの様子が、 『九つの物語(nine stories)の『コネチカットのひょこひょこおじさん』に出てくるラモーナという娘の存在に似ています。 傷つき、その防御策としておとなには理解できない不思議な習癖をもってしまうところがそっくりでした。 全体の感想としては、「せつない」という印象です。 主人公がたまたま私と同じ年齢であることもあって、その境遇や心境など感情移入せざるにはいられませんでした。 病や死や、友情、愛や絆と蘇生・・・。 コミカルなタッチの中にも人生の真実を様々教えてくれるような内容でした。 主人公はいわば「惨め」な状況ではありますが、これってもしかすると「中高年のための太宰治作品」のような共感性と没入感があるのではないかなと一瞬感じました。私は太宰には共感もなにも得ることがなかったので知らないのですが、太宰ファンののめり込み具合に相通じるものがあるかなと。 ラストシーンがとても悲しいのです。 直接「あの事件」を語ってはおりませんが、あまりにもインパクトが強すぎて・・・。 そう、実はこの物語は、一人の初老の男の日常を克明に描いているのみならず、それに影響を与えている、同時代の社会問題が底流に流れているようにも思います。 断絶と無理解、喪失感と無常(もののあわれ)とカルトを抱える都会に住む現代人が最後に帰れるところは「近しい人との絆」なのだなと。 | ||||
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たまたま読み終えた時、作者が亡くなり驚いた。訳がいいと思う。 | ||||
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始めから終わりまで一時も退屈することがない。無駄な部分は一切ない。ストーリーはあまりにも完成度が高い。誤解を恐れずに言えば、どこまでも読者に優しく、ストレスフリーな作品である。(ムーンパレスもおそらく同等に面白いが、ストレスフリーとは言い難い部分がある。) 文学的価値という観点でニューヨーク三部作が取り沙汰されがちな著者だが、単純な面白さや痛快さといったエンターテイメント的観点から言えば、本作こそがオースターの最高傑作である。柴田元幸訳の質の高さは今更言うまでもないはず。 | ||||
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