冷血
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中西部で幸せに暮らす一家が二人組の強盗に惨殺された。西部開拓時代の白人と先住民との間にあったような、襲った側と襲われた側の越えることのできない出自と現況の差を的確に捉えたドキュメント。 | ||||
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描写がわかりやすい。不思議な魅力を持った文体だ。ノンフィクションの頂点。 | ||||
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ノンフィクションだが、当然作者の意図はあるし、ある程度「こういう書き方をしてるな」と思えることがある ・ペリーは悲惨な生い立ちを繰り返し語られ可哀想なやつとして描かれる ・ディックは「奥行きが無い」軽薄な奴である この本の背骨は、ペリーの生い立ちとそこから生まれた行動、だと思うが 自分はディックの「奥行きの無さ」がどうにも気になった というのは、社会の悪や失敗の殆どが、ディックの持つ、その場しのぎで感情を抑制出来ないという特性から生まれている気がするからである ペリーとディックについて長々と語られ、犯罪者についてわかりけたような錯覚がする終盤に、また新たに三人の死刑囚が「大いなる闇」として登場する 彼らはペリーとディックとはまた別の変な奴等、として描かれる、彼らの謎は解明されない 実際にあったことなのだろうが、我々に対する警告のように思えた ディックが逃避行のさなか、プールでのんびりしてる金持ちを見て俺と何が違う?と憤るシーンが特に印象的である 当たり前の話だが彼らは望んでコーナーに行ったわけではなく、一つ一つの行動の積み重ねだろう 恐らくは「まとも」に生きる為の交差点もあるはずであり、それを思うと何とも言えなくなる 人生とはこういうものだ、ということを突きつけてくるパワーのある作品である 自分はおそらく一生忘れないだろう、この本を読んだ日のことを | ||||
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全くの善良な家族が、ちょっとした間違い、または手違いによって、一家惨殺という事件から、犯人たちのが死刑に至るまでの、ドキュメンタリーだが、確かに、これ以降のカポーティが書けなくなってしまうほどに、綿密に詳細に調査され、犯人たちにも何度どなく面会された内容が「まとめられて」いる。 「冷血」というタイトルはだれのことなのだろうか、もしかしたら、カポーティ―自身なのか、彼は、この作品を世に出すのに、犯人たちの死刑の執行を願ったというではないか、というほど、よく書かれた傑作です。 | ||||
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大分前にこの話をベースにした高村薫の「冷血」を読んだことがあったので、物語の大体の予想はついていたが、本家の方が面白く感じた。被害者一家の何でもない日常生活の細かな描写があり、その細かい描写があるがゆえにそれがあっさりなくなる不条理が際立っている。実際の犯罪被害とはまさにそういうものなのだろう。犯人たちの独特な風貌、性格についての細かな描写も秀逸だった。ネットで犯人のディックとペリーの写真を見たが、これが小説を読んで得た印象とドンぴしゃりだった。カポーティの描写力に素直に驚嘆した。 | ||||
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