冷血
- クリスマス (112)
- 合田雄一郎刑事シリーズ (5)
- 警察小説 (526)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.80pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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合田刑事ということで手に取りました。上巻はすごく面白かったです。下巻は長い。まとまらなかったのかな。 | ||||
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下巻を読み終えました。少し時間を置いて読んだせいか興奮も醒めフラットな気分で読みました。思うのは上巻が「動」なら下巻は「静」と云った印象です。逮捕された二人の取調べでの供述の裏付け捜査の様子や、地検とのあれこれ。そして調書を読む合田を通して、二人の生い立ちやこれまでの人生が浮き彫りになるが、何故一家四人を殺害したのかがハッキリしない。二人の行動の元になったものとはいったいなんだったのか。金が目的だった訳でもなく、ケータイサイトで知り合った二人が郵便局のATMを襲い失敗したあとも、別れるでもなくずるずると16号線を流れて赤羽まで行き四人を殺害した。混迷する合田雄一郎。そういった様子が長々と続きます。二人の行動を描写するところはその確かな筆力で読み応えがあります。生まれも育った環境もまるで違う二人。その二人の内面は調書を読む合田にはどれほど理解できたのかと思います。でも、こういった系統のものは久しぶりに読んだので面白かったです。佐木隆三の「復讐するは我にあり」や西村望の「丑三つの村」、宮部みゆきの「火車」などを読んで面白いと感じた人にはおススメできます。 | ||||
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始めに、まだ上巻しか読んでいません。でもこの上巻もほぼ一日で読み終えました。久しぶりに興奮しながら本を読み進むという時間を堪能しました。文章が凄いなぁというのが素直な感想です。言葉がひとつひとつうごめき波となってこちらの意識の中に入ってきます。形容する言葉、表わす言葉、表現することを生業とする人が持つ資質が炸裂している文です。云っちゃあ悪いですが凡庸なミステリしか書けない作家には逆立ちしたって書けない文章でしよう。 | ||||
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高村薫の最新作は、合田雄一郎シリーズの新作だけに、「晴子情歌」から前作まで続いてきた読みづらさが薄らぎ、エンターテイメントとして楽しめる作品だ。ただ、警察小説、ミステリーを期待していると裏切られる結果になるだろう。 | ||||
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ミステリーでも謎解きでありませんが、一級の警察小説です。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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(上・下巻通してのレビューです)人間が人間のことを100%理解できるわけもなく、事件、取り調べ、起訴、裁判、判決という手続きの枠に収まらずこぼれ落ちるものがある。枠に収めたい(そうでないと安心できないし、そもそも世の中が回らない)人間と、枠からこぼれ落ちるものが気になってしまう人間と。くねくねと髙村式に考え続ける。正解は無い。 | ||||
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どうでも良い医療過誤訴訟の話を入れたり、くだくだ似たようなエピソードを続けて、一冊で済む物語を二倍にも三倍にも水増ししている。 「他愛ない」などという初歩的な日本語の間違いもあった。「他愛」は「自分のことよりもまず他人の幸福を願う」意味で誤用。正しくは「たわいない」でないと。 | ||||
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一冊で書ける内容を無理矢理、引き延ばして二冊にした印象。 おまけに「青いワイシャツ」などという馬鹿な日本語が出てきた。ワイシャツは「ホワイト・シャツ」の短縮形。「青いホワイト・シャツ」って、何だよ? 「音を上げる」とすべきが「根を上げる」と出てきたし、いやはや。 | ||||
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心ならずも犯人に寄り添うことになる刑事を狂言回しとして、複雑なストーリーが展開します。犯人たちの生育環境に同情的な描写が多く、一方で被害者家族の描写がきわめて少ないことに違和感を覚えたり、別の事件の詳細がまざりこんで来たりして、なかなか歯ごたえのある読了感でした。果たして、「冷血」というのは、犯人たちのことだったのか、それとも機械的に作業をすすめる刑事、検事、弁護士、犯人の親族、無関心なマスコミ、被害者の親族、著者の意図がなんであったのか、考えさせられますね。 | ||||
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いつもながら、高村薫の文章のうまさには脱帽。 まるでノンフィクションのような内容は、読み応えたっぷりで面白い。しかし卑劣な殺人鬼であるはずの犯人2人が、なんだか妙に子どもっぽくて憎めないという、不思議なお話。2人とも文章が非常に上手だったりするのは、さすがに少々ご都合主義っぽいが、それにしても何故か犯人に親しみを覚えてしまう謎。 ひとつ気になったのは、筑波大附属が誰もが知る有名校みたいに書かれていたこと。最近、天皇の甥が入学したことで少し有名になったけど、この本が書かれた頃はほぼ無名だったはず。私自身、筑波大附属の出身だけど、いつも「茨城から来たの?」とか「(私は女なのに)駒場?」とか、学校名を言ってもろくな反応が返ってきたことなかった。 なにはともあれ、カポーティのほうも読んでみようと思う。 | ||||
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