わが手に拳銃を
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このハードカバー作品を先に読み、文庫化された際に加筆された「李歐」も読みました。 個人的には、こちらの方が好みです。小説というのは、敢えて書かない部分を残した方が味わい深く感じる事もあるのでしょうか。 昔、根城にしていた、よく知る神崎川流域の風景が脳裏に浮かぶ作品。 その辺りの描写が如何にも高村薫さんらしく、ある意味の清廉さ、猥雑さ、もの悲しさを醸している。 プロットがどうこう、で読ませる、近年主流のミステリー作品とは一線を画す作品。 | ||||
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今一度この本を読み返してみました。阪神大震災より前だったとは私にも自覚がなかったです、出版がその頃だったと。この本をまた読める喜びと共に、か黒い世界にまた来てしまったこれも自覚のなさに驚いたり。 そしてこの本が読み進めて楽しいと感じる私の理由は、あちこちに「詩」を感じるからでした。例えば主の登場人物の一人の笹倉文治が言います「結果論には興味がなくなりますんや。どちらに転んでも、大差ないと思えるような歳になりましたんやな」などがそれです。種田山頭火の様な。北原白秋の様な。 でもそんな言葉を吐露する人は満州育ちで中国語を話し、国を越えてある意味暴力団より悪い事を繰り返す人。離島で猫と暮らす年金生活者ではないのです。そしてこの話の時代の舞台は昭和。昭和とはこの様な世にも恐ろしい裏側を持ってアジアの中にあったのかと思うと、これまた人の一生を思いも新たに見る必要がありそうな。通勤電車に揺られて淀川を渡る多くのサラリーマンの陰で、確かにあったのだろう表にも現れ出て来る世界が。真っ当でない社会人が。今は巧妙に隠されているのでしょうか。その辺り、四半世紀を越えてまた、高村薫さんに書いて貰いたいです。この話の舞台がほぼくまなく分かる私としては。その本が出来る頃は、もう超硬の栓ゲージを使う仕事はしていないでしょうけれど。 | ||||
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高村薫ファンはけっこう多いみたいで、今の人たちは言葉を知らないって言うけどこんな難解な文章書く作家が 売れてるんだから日本も捨てたもんじゃないなぁ、なんて思うけど……ほんとに内容がいいと思われてるわけ? くどくど書いてあるわりに大した内容じゃねえよな、単なる国際基督教大学卒才女の学力自慢っスかwwとしか 感じないんだけど…… 『李歐』では守山耕三の汗臭い職人的ダメ人間っぷりに情緒と描写力を感じたが、こちらの守山は単なるヤクザ。 こちら行動経過も含めたスピーディーさが『李歐』よりも良いという意見もあるようだが……登場人物たちが DQNならDQNで興味深いのに、へんに「意識高い系」だったりして。そしてしょせん、BL展開で客を呼ぶだけ。 高村薫と言えば筆力が評価されるが、実際のところ文章力ってそんなにあるか? 言葉を取捨選択せずにやたら こってり書いてるだけという気もする。面倒臭そうにセリフの応酬ばっかで地の文が全然ないところがあったり。 その点では『李歐』は情感豊かに見えるところも多かったけど……そもそも内容、面白いんですか??? 「ただ書ける」だけの高村薫が、宮部みゆきのように「何を書けるか」で勝負している作家と同じ枠で「超大物」 扱いされてる傾向がムカつくわ。 | ||||
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高村作品の登場人物は誰もが、何かに憑かれているような生き方をしている。最近作でも、技術に取り憑かれた主人公の生活が描かれている。拳銃を持つのではなく、農機具を使うのだが、何にこだわるのか、どれくらいこだわるのかは、本作の主人公と同じだ。 人間は、ものか技術か、に、こだわって生きている。偏屈と言うべきかもしれない。偏屈な人間に、恐いけれど魅力を感じる。恐いから近づかなければいいのに。 | ||||
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とてもとても面白くて暫く余韻に浸って現実世界に帰って来れませんでした(^_^;) 高村薫先生の「マークスの山」も感動しましたがラストが悲しくて… でも本作は爽快なラストシーンでしたし。 早速、この作品を下書に新たに書き下ろしたという「りおう」も購入して読んでいますが 読み易くて設定も少し変更してあって、全体的な世界観が美しくなっていますが 私は「我がてに…」のほうが好きですね。 読んでいて大阪の下町の工場に自分も居る気分になって…それがまた良いのですが。 こ綺麗にしてしまって、万人受けはするのでしょうがこの作品の持つ匂いが変わってしまいました。私はどの小説にも匂いを感じます。 独特の匂い…香りつきのがあって 高村先生の作品をこれからも読み続けます。 高村先生が私の住む地方によくいらっしゃったらしくて民宿のおじさんから高村先生の話を聞いていて余計に親近感を覚えてます。(勝手にですが) | ||||
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