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わが手に拳銃を



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【この小説が収録されている参考書籍】
わが手に拳銃を

わが手に拳銃をの評価: 4.55/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.55pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(5pt)

「李歐」よりも味わい深い

このハードカバー作品を先に読み、文庫化された際に加筆された「李歐」も読みました。
個人的には、こちらの方が好みです。小説というのは、敢えて書かない部分を残した方が味わい深く感じる事もあるのでしょうか。

昔、根城にしていた、よく知る神崎川流域の風景が脳裏に浮かぶ作品。
その辺りの描写が如何にも高村薫さんらしく、ある意味の清廉さ、猥雑さ、もの悲しさを醸している。
プロットがどうこう、で読ませる、近年主流のミステリー作品とは一線を画す作品。
わが手に拳銃をAmazon書評・レビュー:わが手に拳銃をより
4062057484
No.19:
(5pt)
※削除申請(1件)

出版から四半世紀

今一度この本を読み返してみました。阪神大震災より前だったとは私にも自覚がなかったです、出版がその頃だったと。この本をまた読める喜びと共に、か黒い世界にまた来てしまったこれも自覚のなさに驚いたり。

そしてこの本が読み進めて楽しいと感じる私の理由は、あちこちに「詩」を感じるからでした。例えば主の登場人物の一人の笹倉文治が言います「結果論には興味がなくなりますんや。どちらに転んでも、大差ないと思えるような歳になりましたんやな」などがそれです。種田山頭火の様な。北原白秋の様な。

でもそんな言葉を吐露する人は満州育ちで中国語を話し、国を越えてある意味暴力団より悪い事を繰り返す人。離島で猫と暮らす年金生活者ではないのです。そしてこの話の時代の舞台は昭和。昭和とはこの様な世にも恐ろしい裏側を持ってアジアの中にあったのかと思うと、これまた人の一生を思いも新たに見る必要がありそうな。通勤電車に揺られて淀川を渡る多くのサラリーマンの陰で、確かにあったのだろう表にも現れ出て来る世界が。真っ当でない社会人が。今は巧妙に隠されているのでしょうか。その辺り、四半世紀を越えてまた、高村薫さんに書いて貰いたいです。この話の舞台がほぼくまなく分かる私としては。その本が出来る頃は、もう超硬の栓ゲージを使う仕事はしていないでしょうけれど。
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4062057484
No.18:
(2pt)

改訂後の『李歐』のほうがずっとよかった

高村薫ファンはけっこう多いみたいで、今の人たちは言葉を知らないって言うけどこんな難解な文章書く作家が
売れてるんだから日本も捨てたもんじゃないなぁ、なんて思うけど……ほんとに内容がいいと思われてるわけ?
くどくど書いてあるわりに大した内容じゃねえよな、単なる国際基督教大学卒才女の学力自慢っスかwwとしか
感じないんだけど……

『李歐』では守山耕三の汗臭い職人的ダメ人間っぷりに情緒と描写力を感じたが、こちらの守山は単なるヤクザ。
こちら行動経過も含めたスピーディーさが『李歐』よりも良いという意見もあるようだが……登場人物たちが
DQNならDQNで興味深いのに、へんに「意識高い系」だったりして。そしてしょせん、BL展開で客を呼ぶだけ。
高村薫と言えば筆力が評価されるが、実際のところ文章力ってそんなにあるか? 言葉を取捨選択せずにやたら
こってり書いてるだけという気もする。面倒臭そうにセリフの応酬ばっかで地の文が全然ないところがあったり。
その点では『李歐』は情感豊かに見えるところも多かったけど……そもそも内容、面白いんですか???

「ただ書ける」だけの高村薫が、宮部みゆきのように「何を書けるか」で勝負している作家と同じ枠で「超大物」
扱いされてる傾向がムカつくわ。
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No.17:
(5pt)

おもしろい。人間は正気でいられないのか。

高村作品の登場人物は誰もが、何かに憑かれているような生き方をしている。最近作でも、技術に取り憑かれた主人公の生活が描かれている。拳銃を持つのではなく、農機具を使うのだが、何にこだわるのか、どれくらいこだわるのかは、本作の主人公と同じだ。
 人間は、ものか技術か、に、こだわって生きている。偏屈と言うべきかもしれない。偏屈な人間に、恐いけれど魅力を感じる。恐いから近づかなければいいのに。
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No.16:
(5pt)

ネタバレあります

とてもとても面白くて暫く余韻に浸って現実世界に帰って来れませんでした(^_^;)
高村薫先生の「マークスの山」も感動しましたがラストが悲しくて…
でも本作は爽快なラストシーンでしたし。
早速、この作品を下書に新たに書き下ろしたという「りおう」も購入して読んでいますが
読み易くて設定も少し変更してあって、全体的な世界観が美しくなっていますが
私は「我がてに…」のほうが好きですね。
読んでいて大阪の下町の工場に自分も居る気分になって…それがまた良いのですが。
こ綺麗にしてしまって、万人受けはするのでしょうがこの作品の持つ匂いが変わってしまいました。私はどの小説にも匂いを感じます。
独特の匂い…香りつきのがあって
高村先生の作品をこれからも読み続けます。
高村先生が私の住む地方によくいらっしゃったらしくて民宿のおじさんから高村先生の話を聞いていて余計に親近感を覚えてます。(勝手にですが)
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No.15:
(5pt)

確認ミス

中古だったので汚れはありました。そして文庫本と思いきや書籍サイズだったので自分の確認ミスだと信じています。
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No.14:
(5pt)

台詞が美しくてかっこいい。

『李欧』にどハマりして、こちらも読みました。『我が手に〜』は『李欧』の元になった本ということですが、こちらでしか見られない李欧と一彰のやりとりに、とてもドキドキしてしまいました。面白い。図書館で借りて読んだのですが、自分用に欲しくなり、購入しました。
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No.13:
(5pt)

私は大好きです

考える 思う 彼女の作品は感じる という作品です 何度も読んでいるのにその時の自分の感情で色が変わります
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No.12:
(3pt)

どちらが・・・

李歐を先に読んでしまいその下書きだということがあったため、物足りない氣がしました。ある面ではこちらがより綿密だとも
思いますが。ここから李歐が生まれた、より優れたものとして、読んでいてよくわかりました。いつもながら人間描写の適格さ
に驚くばかりです。
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No.11:
(5pt)

必読!

「李歐」を既読の方、これは必読ですよ。
こちらの方がよりハードボイルドで、二人の仲がより濃密かも。
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No.10:
(4pt)

気になっていた単行本

20年前、作家のプロフィール写真の若いこと。
まさしく、自然状態で中古品(古本)になった感じです。
表紙カバーは焼けていましたが、本自体は良品でした。
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No.9:
(5pt)

☆多謝☆

是非読みたかった本です。それを、これほど廉価でしかもほとんど新品で、加えて丁寧な梱包で届けていただき大感激です!
ありがとうございました。
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No.8:
(5pt)

美品

絶版だったのでたすかりました!
書き込み、折れもなくて良い感じです。説明通りの品でした
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No.7:
(5pt)

説明どおりの良い品でした

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
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No.6:
(5pt)

『李歐』と比べて

高村は本作の七年後に李歐 (講談社文庫)として全面的に書き換えていますが、この二つを一度に読み比べてみて、強く惹かれたのは本作でした。女を抱きつつ胸の奥に同性愛的欲求を秘め、昼は名門大学の学生をしながら夜は会員制クラブで働き、そして殺された母に対して説明のつかない曖昧な感情を抱える、そうした様々な矛盾を孕んだ一彰という人物の魅力。プロローグから見られるヒリヒリするような緊張感のある場面と、最後までサスペンスを失わない語り。李歐という人物の魅力がいまいち伝わってこない(これは『李歐』も同じ)とか、ところどころ粗筋に無理があるといった欠点があってもなお、本作は独自の世界を持っています。これはぼくの個人的な解釈にすぎませんが、やはり343ページで一彰は死んだのではないか、エピローグに描かれている場面は、彼のついに果たせぬ夢として読むべきではないかと思いました。同じことは『李歐』に関しても言えますが、しつこいほどに描かれる『李歐』のユートピアに比べ、李歐と共に夢を語りながら船に乗る本作のラストこそ、李歐に惹かれ焦がれる一彰の夢として、ふさわしいような気がします。やはり青春の刹那に見る夢は、幸福を保証されたユートピア生活などではなく、憬れる男と一緒にロマンを追うことそれ自体であって欲しいと思うからです。
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No.5:
(5pt)

一気に読みます!!!!

文庫の「李歐」はこの作品を下敷きに全面改訂しているわけですが・・・作者の高村さんは「我が手に…」は初期の作品のため構成・設定など甘さがある、という風に考えており、そのため文庫化に伴って大幅に書き直した、と何かで読んだ覚えがあります。構成の完成度は確かに「李歐」の方が高いかもしれないですが、私はこちらの方が好きです。なんていうか、勢いやスピードに関してはこちらの方が上じゃないかな。くわえて、「李歐」は構成をしっかりさせた分、意外性やどんでん返し的な要素が薄まっていますが、こちらはエピローグの数ページの展開が!!!!一彰の言葉と共に、ラストシーンが映像のように脳裏に浮かぶはず。
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No.4:
(4pt)

『李歐』に勝るとも劣らぬ名作です

『李歐』よりもカズ君が感情的で、考えていることがわかりやすい。『李歐』よりも李歐がワル。『李歐』よりも話の流れを理解しやすい。『李歐』よりも話の展開に迫力がある。 『李歐』の方が物語として完成しているが、決して見劣りする作品ではない。ある意味『李歐』よりもスケールが大きいかも。
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No.3:
(4pt)

歴史と拳銃

古い町工場を中心とした拳銃密造事件を軸に、そこの工場と関わりの有った少年と、成長して青年となった彼の不審な動きを元に話しは前後左右しながら進んで行く。十分に調査しつくした拳銃の構造や動作は正確で、大藪春彦に似たしつこい描写で読む者を圧倒する。少年だった主人公が偶然手に入れた拳銃部品が長い年月を経て蘇り、彼もまた拳銃の密造に手を染めていきざる得ないどうしょうもない真理描写が秀逸である。ガンマニアなら必見の小説。そうでない人も十分面白い。
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No.2:
(4pt)

硬いものも読まなくちゃ

やわらかいものばっかり食べてると、あごの骨が弱くなりますよ! この筆者の本を読むと、これまで休眠していた脳細胞が動き出すのが自分でわかる。 正直言って、拳銃の部品や改造、手入れの内容は書いてある10分の1もわからない。それでいて、最後まで読み通させる筆力はさすがだ。読み進んでいくうちに、深夜の町工場で自分が拳銃のメンテナンスをしているかのように思えてくる。 男同士の「友情と愛情の真ん中」がテーマ。これは「神の火」などにも共通している。なんで、こんなに「男」の気持ちがわかるのか、それが不思議。
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No.1:
(5pt)

李鴎を読むならこれも読め!

李鴎を読んで満足した方は、きっと満足するはず。できるなら続けて読んで頂きたい作品である。高村ワールドを堪能できるはず。
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