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ブルックリン・フォリーズ
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ブルックリン・フォリーズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 1~20 1/3ページ
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私の考えている「年をとっても人生をやり直せるか」「年をとっても恋愛はできるか」という悩みに指針を提示してくれた本だった。やや哲学的な文体、意表を突くストーリーがとても良かった。あと、病人や同性愛者、統合失調症の人物たちが登場し、様々な生き方を作者は支持しているようにも思えた。私の愛読書で、何度も読んでいます。 | ||||
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ナット伯父さんのたわいのない物語と思いきや、身内や友人達の難儀な人生と関わり、伯父さんの眼識と洞察が鋭く、探偵のように物事を解決して行きます。私はKindle版で小説を読むのが好きですが、その理由は本のようにページ数を意識せずに最後まで読めることです。本作品はそんなに長くはないだろうとたかをくくっていましたが、なかなか終わらず、読み終わったとき、ホッとした反面、もっとお付き合いさせていただきたいなあああああ・・・と思いました。 | ||||
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前回『ムーン・パラス』を読んで、作風が気に入ったので読みました。 ニューヨークの下町における老境にいる男の人生の機微と哀感を 主に親族や近しい近所の人たちとの間で勃発する様々な事件から感じ取られます。 近隣の人たちとの絆と肉親との深い関係は、大都市ニューヨークのユダヤ人ならではの特徴ですね。 サリンジャーの『フラニーとズーイ』にも共通するものを感じました。 サリンジャーといえば、本作の後半部分の登場人物ルーシーちゃんの様子が、 『九つの物語(nine stories)の『コネチカットのひょこひょこおじさん』に出てくるラモーナという娘の存在に似ています。 傷つき、その防御策としておとなには理解できない不思議な習癖をもってしまうところがそっくりでした。 全体の感想としては、「せつない」という印象です。 主人公がたまたま私と同じ年齢であることもあって、その境遇や心境など感情移入せざるにはいられませんでした。 病や死や、友情、愛や絆と蘇生・・・。 コミカルなタッチの中にも人生の真実を様々教えてくれるような内容でした。 主人公はいわば「惨め」な状況ではありますが、これってもしかすると「中高年のための太宰治作品」のような共感性と没入感があるのではないかなと一瞬感じました。私は太宰には共感もなにも得ることがなかったので知らないのですが、太宰ファンののめり込み具合に相通じるものがあるかなと。 ラストシーンがとても悲しいのです。 直接「あの事件」を語ってはおりませんが、あまりにもインパクトが強すぎて・・・。 そう、実はこの物語は、一人の初老の男の日常を克明に描いているのみならず、それに影響を与えている、同時代の社会問題が底流に流れているようにも思います。 断絶と無理解、喪失感と無常(もののあわれ)とカルトを抱える都会に住む現代人が最後に帰れるところは「近しい人との絆」なのだなと。 | ||||
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たまたま読み終えた時、作者が亡くなり驚いた。訳がいいと思う。 | ||||
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始めから終わりまで一時も退屈することがない。無駄な部分は一切ない。ストーリーはあまりにも完成度が高い。誤解を恐れずに言えば、どこまでも読者に優しく、ストレスフリーな作品である。(ムーンパレスもおそらく同等に面白いが、ストレスフリーとは言い難い部分がある。) 文学的価値という観点でニューヨーク三部作が取り沙汰されがちな著者だが、単純な面白さや痛快さといったエンターテイメント的観点から言えば、本作こそがオースターの最高傑作である。柴田元幸訳の質の高さは今更言うまでもないはず。 | ||||
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オースターには暗い作品と明るい作品がある。 本作は後者であり、これだけのレビューを受けているのは、 作品の質もあるだろうが、出たタイミングやコロナ時代も大きいだろう。 みな文学に希望を求めている。 | ||||
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単行本2012/5/30初版で読了、 訳文はオースター作品を一手に担う訳者なのでとても読みやすい、 半年前に読んだリバイアサンとは作風はだいぶ違うものだった、 本作は向こう三軒両隣レベルの範囲に起こる細々した身辺雑記が退屈かつ冗長に綴られる純文学調、 主人公は肺がんで余命宣告された大手企業退職者、余生は懐かしい場所で過ごし、その日を迎えようと郊外からブルックリンに引っ越すわけだが、当人も係累も関わりを持つ近所の連中も、みなトラブルメイカー体質なために彼の身体は休まる暇がない、 余計なことを考える暇がないのが幸いするのか、病気を抱えながらも彼はなかなか活発にあれこれ取り組んでゆくが、ページをどんどんめくらせる推進力が湧いてこないタイプだったので一月かけてゆっくり読み進んだが、最後の50ページほどでとつぜん物語が急展開してゆくのだった、 エピソードも登場人物たちもいろいろとメタファーになっていると推察するが、深読みする程の気力は残念ながら湧いてこない物語だった、 私のセンスでは”こすっからい””悪賢い””小狡い”と感じることを平気で実行できる鈍感さが主人公ネイサンにはある、 作者の分身でもあるのだろう主人公に信仰がないらしいのもうなずけるのだった(いちおうはユダヤ教徒らしいが)、 本作が面白かったら、これから季毎にオースターを一冊読もうと考えたのだが、とりあえずしばらく距離を置こうと思う、 | ||||
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著者の代表作『ムーン・パレス』は生、真っ盛りの青年が青春を迎えるところから物語は出発しており、本作は癌を宣告された人生も黄昏にさしかかった齢六十になろうとする初老の男がブルックリンで人生を生き直そうとするところから物語は始まる。 ポール・オースターは日本で言うところの純文学作家といって良いだろうが、こう言っては失礼にあたるかもしれないけれど、彼のストーリーテリングの能力は真面目な作品よりコメディ色の強い作品の方がよりいきると思う。 『ムーン・パレス』も『ブルックリン・フォリーズ』もその出発点はことなるが喜劇的な色合いの強い作品である。前者において人生はまだ未知であり「物語」は偶然という形で主人公に衝突してくる。後者においては人生はもう既知であり、「物語」を愚書という形で発見しようとしている。 どちらの作品も人生において「物語」の持っている力を読者に感じさせてくれる傑作だ。両者を比較しながら、ラストの違いなどに考えを巡らしながら読んでみることもおすすめである。 | ||||
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知り合いに勧められて読んだが、一気に最後まで読ませる力がある作者。自分の人生、これまでか、、、と挫折している人こそ読んでほしい。そして、多様性の肯定を感じ取れる。 | ||||
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期待しすぎたというか 色んなことが起こるけど、考えさせられることはあんまりないかなあ ちょっとしたトレンディドラマみたいなものかな、と 主人公(作者)の、特に女性に対する視線がちょっと気持ち悪くて自分も気を付けようと思いました | ||||
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作者ポール・オースターが気に入って購入したが、訳者の柴田元幸氏の訳が非常に素晴らしく、訳本にありがちな翻訳臭さが全くなくスムースに一気に読めた。 | ||||
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まず翻訳が柴田氏でなければ、日本語で、 オースターが表現したかった人間の心のうち模様や、スピード感、複雑に進む物語を楽しく読むことは出来なかったように思う。柴田氏の翻訳はやはり違う。 また全編を通し、オースターはおおかた物語の終点を決めてはいたが、巨匠らしく、アドリブで細部やユーモアな部分、話を構築していった感じを読みながら受け取れた。 これは、マイナスではなく、物語がリズミカルに動いているので良いと感じた。リズミカルだと感じれたのも、柴田氏の翻訳のおかげだと思う。 出てくる人物や地名もそれほど多くなく、海外文学入門にも良いのではないだろうか。 私は、ジョンアーヴィングが書く人情劇が好きで、オースターの小説にも似たような感情移入を感じ読めるので、好みです。 まあでも、小説はハッピーエンドが、私は第一です。この小説はその条件を満たしているとは思います。主人公、ネイサンの人生において。 | ||||
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ポール・オースターは『孤独の発明』『ムーン・パレス』を読んでいた。2作ともあまり印象は残っていない。しかし久しぶりに手にとった本書はお気に入りに加えたい愛しさだ。主人公とシンクロする部分が多いことだけでなく、楽天的、寛容さ、程よい諦観、そんな通低音が心地よい。 主人公はアラ還の元保険マン、妻と離婚し娘とも上手くいかない。静かな死に場所のつもりで越してきたブルックリン、音信不通だった、唯一と言っていい、気の合う親族である甥とバッタリ出会う。やがて物語には、甥、その妹、その娘、その母である主人公の妹、甥の雇い主、雇い主の家族、雇い主のもと恋人、甥の見惚れた人、その母と芋づる式にキャラクターが出てくる。それぞれユニークで、一生懸命に足掻いた末に思いがけない結末をよびこんだり、気負わずに踏み込んだ先にラッキーが転がってたり。どん底から始まる物語が終いには多くの結びつきを作り、人生を好転させて行く。最終章、主人公は病院から出た足で道の並木を見て、木漏れ日を見て、9月の風を感じて幸福を満喫する。その日、2001年9月11日。 | ||||
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オースター好きなら必読! 全体に明るい印象の作品。 | ||||
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とても面白い | ||||
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文章のテンポがとてもしっくりくる。 あっという間に読み終わりました。 | ||||
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著者も自分も歳をとったなぁと感じた。 | ||||
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ブルックリン愛が炸裂する、滑稽で人間臭くて洒脱で、ちょっと苦い大人のファンタジー。次から次へと予期せぬ展開が折り重なって最後まで目が離せません。コロナ禍のなかで読みましたが、生も死も前向きに肯定する内容に、読後、肩の力が抜けてとても豊かな気持ちになりました。 | ||||
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微妙な感想。うまい書き手だとは思うが、人名や人間関係を思い出したりするのが脳トレみたいで読んでいて疲れる。細部の描写というか、結局どうでもいいことが多すぎて、そういうごちゃごちゃした出来事の寄せ集めを味わうことが読書だと思える人向き。 | ||||
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途中で少し中だるみしたが、まぁ楽しめた。 | ||||
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