白夜の警官



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初公開日(参考)2019年03月
分類

長編小説

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白夜の警官 (小学館文庫)

2019年03月06日 白夜の警官 (小学館文庫)

アイスランド北部の建設現場で男性の撲殺死体が発見された。シグルフィヨルズル署の警官アリ=ソウルは捜査に駆り出される。一方、首都レイキャヴィークの女性ジャーナリスト、イースルンも調査のため北に向かった。被害者の足跡を追ううち、事件の裏側で一人の少女が命の危機に瀕している可能性に行きあたる。少女の居場所は?その頃、アリ=ソウルの同僚フリーヌルには脅迫メールが届いていた。ある過去を抱える彼は、精神的に追い詰められてゆき…。世界的ゲームクリエイター・小島秀夫氏が「マニアも唸らせる傑作」と評した、北欧ミステリの真骨頂。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

白夜の警官の総合評価:7.25/10点レビュー 4件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

邦訳3作品の中では、これが一番面白いかな

極北の田舎町の警官を主人公にした「ダーク・アイスランド」シリーズの第2作。日本では第1作「雪盲」、第5作「極夜の警官」に続く3作目の邦訳作品である。
恋人・クリスティンと別れ、もんもんとした日々を送る極北の町の警官・アリ=ソウルは、近くの町の別荘建設現場で発生した男性殺害事件の捜査に駆り出された。被害者はよそから来た、謎の多い人物で、捜査が進むに連れ、表向きの建設業とは別の裏稼業を持っていた可能性が高まってきた。被害者はなぜ殺されたのか? 事件の動機が不明のままの捜査は迷路にはまり込み、行き詰まりになるかと思われたのだが、首都レイキャヴィークから来たテレビ記者の取材によって突破口が開かれた。
警官二年目のアリ=ソウルは失恋、上司のトーマスは妻との別居、同僚のフリーヌルは過去からの告発への脅えと、三者三様に問題を抱えたシグルフィヨルズル警察署は半ば機能不全状態で、とても警察小説とは思えない体たらくなのだが、顔に傷を持つ女性ジャーナリスト・イースルンの執念の取材によって社会派サスペンスとして成立した作品である。
これまで邦訳された作品の中では、本作が一番面白い。なお、シリーズ物の常として前作までの人間関係を引き継いだエピソードも多いので、本作の前に「雪盲」から読むことをオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(4pt)

続きが早く読みたい

1作目の雪盲に比べ、北欧ミステリーの最大の特徴である社会問題に関する記述が増えたような気がします。
人身売買、アルコールによる医療ミス、いじめ等。 
少々、色々な問題を詰め込み過ぎのような気がしました。
でも、主人公の家族皆が病んでいる同じくアイスランドの『エーレンデュル捜査官シリーズ』に比べ、読みやすい内容なので、アイスランドと言う国を知るには良い作品だと思います。

そして、未練たらしい主人公のアリ=ソウル。元彼女のクリスティンの新しい彼氏の正体は?本当に全く問題ない人なの??続きが気になります。
白夜の警官 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:白夜の警官 (小学館文庫)より
4094064249
No.2:
(4pt)

『雪盲』と続けて読んで頂きたい優れものシリーズ

読み始めたら止まらないというのも、北欧ミステリの特徴なのかもしれない。本シリーズはアイスランド語から英語に訳されたものを日本語に訳した後、ようやく、ぼくら日本人の手に渡るという経路を辿るが、英訳化した出版社が、何とも頼りないことに、キンドル首位として有名になった作品から英語訳してしまったために、第一作→第五作→第二作と順番を前後させてしまい、シリーズとしての面白さを著しく損ねている。アイスランド語翻訳者が日本では希少なため、英語版からの邦訳となるから、英語圏出版社の通りの順番で書店に出回っているのが現状。作者にとっても読者にとってもそれはとても不幸なことだと思う。

 北欧ミステリに関わらず、シリーズものには大きなシリーズならではのストーリー展開というものがある。とりわけ北欧ミステリは、人物の関連がシリーズの面白さの重要なファクターである。この大きな流れは一作一作の個々の謎解きの中ではなく、全体を通した大河の流れのように、個々の小さなエピソードという川が合流したり分岐したりして作り出されてゆくものだからだ。

 その思いをより強くしたのは、第一作の後、キンドル売上が良く早めに翻訳されたという第五作に先に手をつけることなく、今春邦訳発売されたばかりの本作(第二作)を読み始めてすぐのことである。

第一作における主人公とレギュラーキャスト陣の流れをそのまま受けて、第二作ではそれぞれのその後の物語を紡いでいる。時にそれらは、第二作の主たるミステリプロット以上に重要な、シリーズの根幹に関わる要素となりそうで、さらにこの太い幹は、そのまま読者が甘受すべき本シリーズ最大の魅力であるように見えるからだ。

 『太陽にほえろ!』で言えば、マカロニ刑事の登場を観た後に、彼の殉職を知らずして、いつのまにかジーパン刑事の主役物語を展開されてしまうのは酷ではないか? ということだ(いささか例えが古いのは、どうかお許し願いたい)。

 そのくらい、読む順番とは重要なことなので、ぼくは二年も前に発売されているシリーズ第五作『極夜の警官』は、次の第三作、第四作を読むまで待つつもりである。たとえ一二年待たされようとも(宜しくお願いします>出版社&翻訳者様)。

 さて、本書、主人公の若手警察官アリ⁼ソウルは、事件よりも前作より持ち越しの女性トラブルに悶々としている。この辺りのリアリティも本作独自の恰好悪さであり、それがまた良かったりする。土台カッコいいキャラクターなど、このシリーズには一人として出て来ないのだ。いずれのキャラクターも、何かの煩悩に引きずり回され、心理的葛藤を繰り返しながら、人口34万のアイスランドでは滅多に起こらないとされる犯罪の運悪い被害者は、あたかもその狂言回しのように、周囲の人間たちを真実の光で容赦なく照射し、世界を攪拌する。それらの動的に連関した個々のストーリーが実はとても良いのだ。

 毎作毎に、レギュラーキャラが増えたり減ったりするのかどうか、今のところ不明だが、本書ではまさにそういう現象をも作者は示してくれている。シリーズの出だし二作目でこれほど掻き回し、人間たちの距離間を動かしてしまう作家というのは珍しいかもしれない。しかし、むしろそれを売りにするという点で、抜きん出た書き手、と言えるのかもしれない。

 とにかく事件を軸として、人間たちを掻き回す。本書では、新しく極北の街にやって来るイースルンという女性が、まるでシリーズ・ヒロインのような存在感を見せ、事件の解決に対しても、実に重要な歯車の役割を果たす。同時に、ヒーローたるアリ⁼ソウルは、またも人生の重要な選択の局面に立たされる。連作シリーズとしての面白さとともに、白夜ミステリの流れもしみじみと楽しんで頂きたい。特に一作目では吹雪続きだった世界が、2年後の6月初夏を迎え、がらりと環境を変えている。極北の人口1200人の街は、首都レイキャヴィークのように、経済危機、噴火による火山灰大気汚染といった国家的マイナス因子から遠く、相変わらず美しい風景を見せてくれる。

 極北という個性に、ミステリ、そしてそこに生きる人間たちの運命と、絡み合いが、心を釘付けにする物語。次作がとても待ち遠しい。傑作シリーズの一つであると思う。 極北という個性に、ミステリ、そしてそこに生きる人間たちの個性と、絡み合いが心を釘付けにする物語、次作がとても待ち遠しい、傑作シリーズの一つであると思う。
白夜の警官 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:白夜の警官 (小学館文庫)より
4094064249
No.1:
(3pt)

詰め込みすぎだと感じました

ヨナソンの作品は初めて読みます。
 アイスランドが舞台のミステリで、アイスランドの地理や風土に興味のある方は楽しめると思います。
 ただ、ストーリーが殺人事件の他に、いじめ・児童虐待・人身売買・レイプ・自殺が盛り込まれ、さらに遺伝性難病も関わってきます。
 事件以外の要素の記述が多く、読んでいるうちに、これなんの話だっけ?と戸惑ってしまいました。
 解説で、シリーズ3作目、時系列では2番目とあり、時系列で読むことが薦められています。
白夜の警官 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:白夜の警官 (小学館文庫)より
4094064249



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