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白夜の警官



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【この小説が収録されている参考書籍】
白夜の警官 (小学館文庫)

白夜の警官の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

邦訳3作品の中では、これが一番面白いかな

極北の田舎町の警官を主人公にした「ダーク・アイスランド」シリーズの第2作。日本では第1作「雪盲」、第5作「極夜の警官」に続く3作目の邦訳作品である。
恋人・クリスティンと別れ、もんもんとした日々を送る極北の町の警官・アリ=ソウルは、近くの町の別荘建設現場で発生した男性殺害事件の捜査に駆り出された。被害者はよそから来た、謎の多い人物で、捜査が進むに連れ、表向きの建設業とは別の裏稼業を持っていた可能性が高まってきた。被害者はなぜ殺されたのか? 事件の動機が不明のままの捜査は迷路にはまり込み、行き詰まりになるかと思われたのだが、首都レイキャヴィークから来たテレビ記者の取材によって突破口が開かれた。
警官二年目のアリ=ソウルは失恋、上司のトーマスは妻との別居、同僚のフリーヌルは過去からの告発への脅えと、三者三様に問題を抱えたシグルフィヨルズル警察署は半ば機能不全状態で、とても警察小説とは思えない体たらくなのだが、顔に傷を持つ女性ジャーナリスト・イースルンの執念の取材によって社会派サスペンスとして成立した作品である。
これまで邦訳された作品の中では、本作が一番面白い。なお、シリーズ物の常として前作までの人間関係を引き継いだエピソードも多いので、本作の前に「雪盲」から読むことをオススメする。

iisan
927253Y1

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