アイル・ビー・ゴーン
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
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「アイルビーゴーン」読了。大物テロリストで親友の捜索を引受。途中、密室殺人を解く条件でテロリストの行方を教える情報を得て・・・。密室の謎はスタンダードだが、作品内の扱い方がユニークで、ノワールな本作にマッチした秀作。島田先生の解説も自分の知り合いのあのマジシャンの言葉が出てきたりで興味深い。 | ||||
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北アイルランドの刑事ショーン・ダフィが主人公のシリーズ第三作。IRAのテロリスト・ハンティングに古典的密室殺人を練り込んだ二重構造の警察・ノワール・ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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北アイルランド紛争のさなかの、北アイルランド警察刑事(本巻の最初は失業しているが)ショーン・ダフィを主人公とする警察小説第3作。 今回、ショーンは密室殺人に挑戦することになるが、本シリーズのようなハードボイルド的なシチュエーションや主人公の設定と、古典的なハウダニットはちょっとミスマッチかなあと思う。 あと、ショーンがスーパーヒーローになり過ぎた感もある。と言っても、彼が、少女の時代を知っていて今やシャブ漬けにされて売春をさせられている女性をポン引きから取り返すシーンなどは快哉を叫ぶのだが。 | ||||
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ノワール物に密室殺人? いや、確かに密室殺人を解決するのは物語のプロット上は必然なんだけど・・・実は卒業論文に所謂、アイルランド問題を取り上げようとしたら指導教官から日本語の資料が少なすぎるからやめろと言われた。本作を読んで、その意味がよくわかった。資料が少ないどころか複雑すぎるのだ。カソリック系の教育を幼き頃に受けているので一般的な日本人よりはクリスチャニズムには詳しいつもりだけど、根っ子が全く違うのだ。「呪われた町」のような、なんで、プロテスタントなのにクロスを付けているんだ? なんてレベルではないのだよ。 さて、殺人にもテロにも動機がある。その動機が理解できてこそ、解決のための道標が見えてくる。そういう意味で、ダフィは二つの道標を追わなきゃいけない。それが偶々、マッキンティの嗜好が密室殺人モノの形を取っただけ。そこが気に入らなくても気に入っても、動機を理解すればいい。でも、テロの動機はアイルランド問題の本質だから、我々日本人の理解の範疇を超えているのだ。そして、それを理解できなくても時代背景はわかっているから、人物造形が好きだから、アイルランドの情景が好きだから、次作も読んでみようと思う。 | ||||
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テロや暴動が日常化する1983年のイギリス領北アイルランド。 暴力と貧困で荒廃した都市を非公式の犯罪捜査のため、 左遷、降格、馘首という最悪の状況に陥った刑事が駆け回る。 舞台の紛争地は〝プロテスタント国家〟 と呼ばれるほどのプロテスタントが多数派を占める。 この地域にあって、刑事は少数派のカトリック。 さらに、北アイルランドの宗主国であるイギリスが牛耳る 地元警察側に立っている。 だから武力による独立を旗印とする IRAにとってはイギリスの走狗であり、 狙撃や爆殺の対象だ。 本来の捜査ですら困難であるのに加えて、 刑事は、密室で見つかった遺体が 事故によるものか殺害されたのかという結論を 導き出さねばならない。 うーん、いいぞいいぞ。 おれはトリックとか犯人当てとかには、 ほぼ興味を持てない翻訳ミステリファンだが、 この作品はとても面白かったな。 島田荘司解説も実によかった。 民族問題、宗教対立、国家諜報戦などが 絡み合う複雑な状況下でのストーリーは、 できるだけシンプルな方が楽しみやすい。 だから、この作品は大丈夫な面白さなのだ。 恋もちょっとだけあるしね。 ミステリはラブストーリーでもあってほしいよな。 | ||||
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ひじょうに中身が濃く盛りだくさんの小説です。事故死とされた娘の無念を晴らすために犯人捜しと引き換えに大物テロリストの居場所を教える、というやや無茶ぶりの交換条件をのんだ警官(ここにもさまざまな事情あり)が主人公。 クリス・ライアンの小説のような兵士ではなく警官なので長距離狙撃系ではありませんが、警察署に迫撃砲を撃ち込まれたり、首相の滞在するホテルが大爆発されたりしますが、やはり主人公は絶対的に不死身です。 アイルランドの荒涼とした風景描写、シニカルな言動なども内容と相まっていい仕上がりとなっています。 | ||||
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主人公が急に強くなり、伝説のテロリストが、あまりに弱すぎる。トリックも予想できるし、盛り上がる場面が無い。 | ||||
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