ゴーストライター



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初公開日(参考)2019年03月
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長編小説

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ゴーストライター (創元推理文庫)

2019年03月11日 ゴーストライター (創元推理文庫)

劇場の最前列に座っていた男は、暗闇のなかで喉を掻き切られて死んでいた。泥酔状態だったらしいその男は上演中の舞台「真鍮のベッド」の脚本家だった。駆けつけたニューヨーク市警ソーホー署の刑事マロリーとライカーは捜査を開始する。だが劇場の関係者は、俳優から劇場の“使い走り”に至るまで全員が、一筋縄ではいかない変人ぞろい。おまけに、ゴーストライターなる謎の人物が、日々勝手に脚本を書き換えているという。ゴーストライターの目的は? 殺人事件との関わりは? 氷の天使マロリーが、舞台の深い闇に切り込む。好評シリーズ。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

ゴーストライターの総合評価:6.63/10点レビュー 8件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

期待した以上のものはなかった!

久しぶりにキャロルオコンネル氏の本を読んでみました。
私はマロニーの大ファンで出来れば?(無理だろうけど)(いや、全く無理!)マロニーみたくなりたいと常々思っているのです。
久々のマロニーに期待していたのですが、この本は読むのに大変難解でした。
ミステリーもどこか中途半端な気もします。
持ち場持ち場の役者が仕事をしっかりしていないのでは?
個性的なキャラクターぞろいのはずなのに、面白さがイマイチでした。

期待した以上のものはありませんが、マロニーファンとしては、やはり読んでおくべき一冊であることは間違いありません。

ももか
3UKDKR1P
No.1:
(6pt)

マロリー以上に壊れた変人揃い

ニューヨーク市警の氷の天使キャシー・マロリーシリーズの第11作。ブロードウェイの小劇場・小劇団を舞台にした連続殺人事件を巡る警察ミステリーである。
本シリーズ、最近はマロリーのルーツを探る作品が多かったのだが、本作は純粋な犯人探しミステリーである。だが、登場人物が演劇関連だけに全員一癖も二癖もあり、物語は非常に複雑な展開を見せ、ストーリーを追うのが一苦労。また、謎解きも伏線を読んで推理するより、スーパーヒーローの直感的な推理で解決されるのでミステリーとしてはいまいち。
シリーズ読者以外には、あまりオススメできない。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6:
(1pt)

最低

この小説を絶賛している人がいるのには驚いた。そういう声に騙されて購入したのだ。一番気に入らないのは、この作者の「気取り」かな。人物造形、文章、ストーリー展開すべてが気取りで作られている。このシリーズの主役の女性刑事マロリーの描きかたを見れば、私の述べたいことを分かってくれるのではないだろうか。クールで万能で、個人的背景には暗い過去を背負っているという設定だが、人工的に作られた人形以上のリアル感は備わっていない。このマロリー刑事だけで、もうアウト。いくら人物造形が、海外ものの特徴といっても、全ての登場人物を本作のように謎めかし、もったいぶつ必要はあるまい。分厚い文庫の半分までは我慢したが、精神衛生上悪いので、途中放棄した。マロリーシリーズ、もう一作買ってあるんだよな。まったくとんでもない失敗をやらかした気分。
ゴーストライター (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ゴーストライター (創元推理文庫)より
4488195199
No.5:
(1pt)

とにかく退屈

何か淡々と物語が続き、もう読むのを止めようと何度も思う小説。トリックもなければ登場人物にも魅かれない。とにかく退屈な小説でした。
ゴーストライター (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ゴーストライター (創元推理文庫)より
4488195199
No.4:
(5pt)

本当に最高のシリーズ!

本当に毎回登場人物の癖や個性がすごくてストーリーもめちゃくちゃ面白いけどいつも次はどんな人たちが出てくるのかが一番楽しみです!マロリーたち主人公サイドのキャラクターも魅力が褪せることなくどんどん好きになっていくような、とにかく人物の設定やキャラ、描写がめちゃくちゃ好き!今回も構成が面白くて毎回前作を上回る面白さで本当に大好きです!
ゴーストライター (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ゴーストライター (創元推理文庫)より
4488195199
No.3:
(4pt)

閉鎖空間型劇場内群像ミステリーは仮の姿

登場人物が奇人、変人ぞろい。ヤク中、アル中、売人、けして褒めないが絶大な影響力を持つ劇評家、過去のトラウマから精神に異常をきたした元名優、人気俳優。さらには演出家でも脚本家でもない出入り自由の「誰か(ゴーストライター)」が毎日、劇の内容を書き換えてしまい、なぜか全員がそれに従っていく不思議さ。しかも、捜査する警察官までおよそ組織的ではない個性豊かなみなさまという心理劇。

過去のおぞましい事件まで紐づけられて、当時の捜査を仕切った田舎の保安官、離婚した前妻までが登場。ミステリー的要素としてのトリックを残しながら、複雑な人間関係の相関図に軸を移していく、という小説としてたいへんよく練りこまれた仕上がりでした。

蛇足ながら翻訳もクセの強い文章でした。
ゴーストライター (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ゴーストライター (創元推理文庫)より
4488195199
No.2:
(4pt)

悲しみに復讐という名の快感を!

氷の天使キャシー・マロリーのシリーズ最新作。実は、前々作『ルート66』感動の最終章を境に、確実に我らが美しきソシオパス刑事マロリーは、変化を遂げたように思う。

 機械の如く無感情に見える彼女の中で何かが少しだけ変わった。ほんの片鱗に過ぎないかもしれないが、ある種の愛情に近いもの、優しさ、女性らしさのようなものが加わってきたように、ぼくには思えてならない。

 そんなものはおくびにも出さないという不愛想さは、無論かつてのままである。どう見ても、常時、鋼鉄の鎧で武装しているように見える。ホルスターに吊るした銃を意図的に覗かせる。超高級ブランドしか身に着けない。皮肉と攻撃性に満ちた会話と、人を寄せつけない無表情が彼女のスタイルである。それでも、瞬間が描かれるのだ。血の通わない人形のようなヒロインに、一瞬だけ流れる人間らしさ、という貴重極まりない一瞬が。

 前作では、ウィリアム症候群の少女ココとの相互の愛情がとても印象深かったし、本書でも、心に傷を負った人々、愛情に恵まれぬ育ち方を余儀なくされた者たちとの交情のシーンなど、マロリーの、ここのところの魂の安定ぶりを感じさせ、エキセントリックな主人公から親近感の持てる素敵なヒロインへと、わずかながら境界を超えてきたような安心感を読者に与えてくれる。冷徹なヒロインだからこそ、その瞬間が心に響いてくる。

 さて、劇場型殺人事件というと、怪人二十面相のような派手な悪役を想起するのだが、最近ではネットライブを利用したような公開処刑のようなドラマ・映画が増えているように思える。本書は、その手の劇場型ミステリというより、むしろ劇場で三夜連続して起こった、人の死の謎を捜査するという警察小説である。つまり劇場型ミステリではなく、劇場を舞台にしたミステリなのである。

 上演される舞台劇の脚本が、謎のゴーストライターによって書き換えられ、上演一幕後の暗転のときに毎夜、殺人が起こる。それだけを聴くと、どこか古臭そうなネタに思えるが、実際は、スピード感と展開力のあるストーリーテリングによって、ぐいぐい読める、さほどおどろおどろしくもない、時にはユーモアすら感じさせるエンターテインメント小説である。

 舞台監督、舞台演出家、役者たち、脚本家、衣装係、舞台係、照明係、劇評家といった人物たちが登場するのだが、それぞれのキャラクターたちの癖の強さに圧倒され、眩暈がしそうになる。かつてネブラスカ州で起こった一家惨殺事件との繋がりも見えてくる。惨劇から生き残った二人の子供たちの話も絡んで来るなど、現在の事件の謎は、さらに奥行きを増し、それぞれの人物の思惑も錯綜してくるのだが、マロリー、ライカー、チャールズのレギュラー・トライアングルを軸にした捜査網は、複雑に入り組んだ人間関係を解明してゆくことで、それぞれの真実に迫ってゆく。

 捻じれて縺れ合った幾本もの縄を丹念に解きほぐしてゆくような快感を、悲しみには復讐という快感を、ラストで必ず補償してくれるシリーズの王道は、本作でもいささかも崩れない。前作同様、このシリーズ、波に乗っているな、との感を強くした一冊であった。
ゴーストライター (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ゴーストライター (創元推理文庫)より
4488195199



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