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ゴーストライター
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ゴーストライターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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この小説を絶賛している人がいるのには驚いた。そういう声に騙されて購入したのだ。一番気に入らないのは、この作者の「気取り」かな。人物造形、文章、ストーリー展開すべてが気取りで作られている。このシリーズの主役の女性刑事マロリーの描きかたを見れば、私の述べたいことを分かってくれるのではないだろうか。クールで万能で、個人的背景には暗い過去を背負っているという設定だが、人工的に作られた人形以上のリアル感は備わっていない。このマロリー刑事だけで、もうアウト。いくら人物造形が、海外ものの特徴といっても、全ての登場人物を本作のように謎めかし、もったいぶつ必要はあるまい。分厚い文庫の半分までは我慢したが、精神衛生上悪いので、途中放棄した。マロリーシリーズ、もう一作買ってあるんだよな。まったくとんでもない失敗をやらかした気分。 | ||||
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何か淡々と物語が続き、もう読むのを止めようと何度も思う小説。トリックもなければ登場人物にも魅かれない。とにかく退屈な小説でした。 | ||||
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本当に毎回登場人物の癖や個性がすごくてストーリーもめちゃくちゃ面白いけどいつも次はどんな人たちが出てくるのかが一番楽しみです!マロリーたち主人公サイドのキャラクターも魅力が褪せることなくどんどん好きになっていくような、とにかく人物の設定やキャラ、描写がめちゃくちゃ好き!今回も構成が面白くて毎回前作を上回る面白さで本当に大好きです! | ||||
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登場人物が奇人、変人ぞろい。ヤク中、アル中、売人、けして褒めないが絶大な影響力を持つ劇評家、過去のトラウマから精神に異常をきたした元名優、人気俳優。さらには演出家でも脚本家でもない出入り自由の「誰か(ゴーストライター)」が毎日、劇の内容を書き換えてしまい、なぜか全員がそれに従っていく不思議さ。しかも、捜査する警察官までおよそ組織的ではない個性豊かなみなさまという心理劇。 過去のおぞましい事件まで紐づけられて、当時の捜査を仕切った田舎の保安官、離婚した前妻までが登場。ミステリー的要素としてのトリックを残しながら、複雑な人間関係の相関図に軸を移していく、という小説としてたいへんよく練りこまれた仕上がりでした。 蛇足ながら翻訳もクセの強い文章でした。 | ||||
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氷の天使キャシー・マロリーのシリーズ最新作。実は、前々作『ルート66』感動の最終章を境に、確実に我らが美しきソシオパス刑事マロリーは、変化を遂げたように思う。 機械の如く無感情に見える彼女の中で何かが少しだけ変わった。ほんの片鱗に過ぎないかもしれないが、ある種の愛情に近いもの、優しさ、女性らしさのようなものが加わってきたように、ぼくには思えてならない。 そんなものはおくびにも出さないという不愛想さは、無論かつてのままである。どう見ても、常時、鋼鉄の鎧で武装しているように見える。ホルスターに吊るした銃を意図的に覗かせる。超高級ブランドしか身に着けない。皮肉と攻撃性に満ちた会話と、人を寄せつけない無表情が彼女のスタイルである。それでも、瞬間が描かれるのだ。血の通わない人形のようなヒロインに、一瞬だけ流れる人間らしさ、という貴重極まりない一瞬が。 前作では、ウィリアム症候群の少女ココとの相互の愛情がとても印象深かったし、本書でも、心に傷を負った人々、愛情に恵まれぬ育ち方を余儀なくされた者たちとの交情のシーンなど、マロリーの、ここのところの魂の安定ぶりを感じさせ、エキセントリックな主人公から親近感の持てる素敵なヒロインへと、わずかながら境界を超えてきたような安心感を読者に与えてくれる。冷徹なヒロインだからこそ、その瞬間が心に響いてくる。 さて、劇場型殺人事件というと、怪人二十面相のような派手な悪役を想起するのだが、最近ではネットライブを利用したような公開処刑のようなドラマ・映画が増えているように思える。本書は、その手の劇場型ミステリというより、むしろ劇場で三夜連続して起こった、人の死の謎を捜査するという警察小説である。つまり劇場型ミステリではなく、劇場を舞台にしたミステリなのである。 上演される舞台劇の脚本が、謎のゴーストライターによって書き換えられ、上演一幕後の暗転のときに毎夜、殺人が起こる。それだけを聴くと、どこか古臭そうなネタに思えるが、実際は、スピード感と展開力のあるストーリーテリングによって、ぐいぐい読める、さほどおどろおどろしくもない、時にはユーモアすら感じさせるエンターテインメント小説である。 舞台監督、舞台演出家、役者たち、脚本家、衣装係、舞台係、照明係、劇評家といった人物たちが登場するのだが、それぞれのキャラクターたちの癖の強さに圧倒され、眩暈がしそうになる。かつてネブラスカ州で起こった一家惨殺事件との繋がりも見えてくる。惨劇から生き残った二人の子供たちの話も絡んで来るなど、現在の事件の謎は、さらに奥行きを増し、それぞれの人物の思惑も錯綜してくるのだが、マロリー、ライカー、チャールズのレギュラー・トライアングルを軸にした捜査網は、複雑に入り組んだ人間関係を解明してゆくことで、それぞれの真実に迫ってゆく。 捻じれて縺れ合った幾本もの縄を丹念に解きほぐしてゆくような快感を、悲しみには復讐という快感を、ラストで必ず補償してくれるシリーズの王道は、本作でもいささかも崩れない。前作同様、このシリーズ、波に乗っているな、との感を強くした一冊であった。 | ||||
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背景描写がなされた、時間のかかったプロの小説。日本の純文学、たとえば又吉などが、高校生の作文小説に見える。 | ||||
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