マンハッタンの狙撃手
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本国アメリカを始め世界的にベストセラーを放っている作家の最新作かつ最初の邦訳作品。猛烈な寒波に襲われたニューヨークを舞台に、冷静沈着なスナイパーと天才的能力を持つFBI捜査官の戦いを描いたサスペンス・ミステリーである。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は元FBIで、過去の事件で大けがを負ったものの奇蹟的に命は助かったが身体に障碍が残った、という設定です。この設定の必要性がストーリーに何の影響もありません。最初はそれが不利に働くけど危機のときに利点に変わる、とかではなく「ちょっと動きにくいな」という程度です。そのために捜査に支障が出るわけでもない。なので共感力が高い人はずっと心理的な圧力を感じるので、読み進めるのが少し辛いかも。 犯人のスナイパーも復讐する理由はわかるけど、なぜそんなに超人的な狙撃術を持っているのかが全く説明がないので不親切です。「過酷な環境に耐えられる」イコール「狙撃の腕前が良い」ではないはず。 他の作品との関連も少しあるみたいなので、それを読んでれば少しは印象も違うかもしれませんが、これ単体ではおまけで☆3つです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小説の面白さで言えば、星4つです。 しかし日本でのタイトルがよくない。 「マンハッタンの狙撃手」 通常の技術では考えられない狙撃事件が発生。そこにかつて引退した敏腕FBI捜査官であり弾道学の権威が捜査に復帰する。 このあらすじから、多くの人はこう考えるでしょう。 ”凄腕スナイパー同士の、知略と技術の粋を凝らした息詰まる狙撃対決” 私も大好きです。個人的に傑作認定している「地上50/50mの迎撃」のようなスナイパー対決を期待していました。 しかし、それは誤解です。 タイトルが悪い。 これは「捜査コンサルタントもの」です。 海外ドラマで言えば、メンタリストやキャッスル、BONESやブラックリストやエレメンタリーな感じ? ようするに専門知識をもった部外者(この小説では元捜査官ですが)が、明敏な頭脳と専門知識で捜査に加わり相棒の捜査官と事件を捜査するというジャンルです。 そういう話としては、ハンデキャップを背負った主人公の助言で捜査を進めるストーリーは、なかなかに面白い。 主人公はリンカーン・ライムほどの重度ではなく、文章では健常者なみにフットワーク軽いですが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(直訳やアメリカ人の比喩の不可解さに辟易していた読者としての感想です。) テンポが良く、無駄なシーンが少なく、こちらの興味と同時に展開されているので、ほぼ一気読みでした(海外の作品は場面変更で冷めてしまうことが多かったのですが)。 日本人の作品かと思うような読みやすさでした。あまりにプロットがよくできているために、「復帰にあれほど反対していた奥さんの急な心変わり」に違和感を感じたり、あとあと何の影響もない家族の団らんシーンは不要では?とか思ってしまうほどでした。読みやすさナンバーワンでストレスのない作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ボブリースワガー並みの天才的なスナイパーでしかも片腕、隻眼のハンディキャップを抱えている主人公だと思い込んで読んでたのですが大きな勘違い!!犯人がスナイパーでしかも凄腕である件がちょっと弱い、何故その射撃ポイントを選ぶ必要があるのか、銃弾に隕石の成分を混入した動機もなんかこじつけで説明が多くて、登場人物全員のキャラがたってないので感情移入ができない、しかも主人公は武器を一切使わず銃は一発も撃つ事無く素手であっけなく勝利 だめだこりゃ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーそのものは普通に面白く、価格に見合った満足感は得られると思う。 身障者ではあるものの、特殊な才能と優れた知能を持ち、ロレックスを身につけ一等地に一戸建ての家を構え、義母の遺産もあり、かなり裕福で恵まれた人生を送っている主人公。 権威的なものを極端に嫌うが、自身は名門大学の教授という権威ある職業につき、他人にとにかく辛辣で、なかなかの性格の悪さの持ち主である彼には、最後まであまり好感は持てなかった。 身障者とはいえ普段の行動にはほとんど支障がないので、この設定が物語上必要なのかは疑問。 本書はミステリではあるが、著者の政治的主張が色濃く出ている作品でもある。 少し前に、アメリカのショービジネス界で大流行したトランプ政権批判がそれで、具体的には、人種問題、テロ対策、銃規制などに関するもの。 人種差別主義者が数多く登場し、政府のテロ対策は誤りだと断定し、特に銃規制に対しては主張が激しく、主人公に「もっと厳しくすべきだ」と何度も声高に語らせる。 そのわりには、今回の事件はそれらの問題が原因で起こっている訳でもないので、この点には違和感があるし、著者が気に入らない種類のある人物が射殺されたことに対して「最高」などと表現する場面(p.463)は、さすがに行き過ぎで嫌悪感すら抱かせる。 最後の犯人との対決の場面で、銃所持をかたくなに拒否する主人公が採用する方法は、むしろ銃によるものよりも残酷ではないだろうか。 もちろん、どういう思想を持とうが自由なのでそれは構わない。 外国人の目からみればアメリカの銃社会はやはり異常だし、もっと厳しく規制されてしかるべきだとは思う。 それでも、虚構の娯楽小説で現実の政権を あからさまに批判するこのやり方には、感心できない。 そういうことは別の場所でやって頂きたい。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 10件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|